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「介護の大変さを少しでも、やわらげる方法」⑳「言葉の護符」

 いつも読んでくださっている方は、ありがとうございます。
 おかげで、書き続けることができています。

 初めて読んでいただいている方は、見つけていただき、ありがとうございます。
 私は、臨床心理士/公認心理師越智誠(おちまこと)と申します。家族介護者の心理的支援を仕事にしています。

 

   いつも読んでくださる方には、繰り返しになり、申し訳ないのですが、私も家族の介護をしていた時期があります。その時間の中で、家族介護者の方の、こころのサポートが必要だと考え、臨床心理士になりました。その後、公認心理師の資格も取得しました。

家族介護者の負担

 家族介護者の方にとっては、介護が始まってから、いつ終わりが来るか分からない毎日が続いているかと思います。

 その気持ちの状態は、単純ではなく、説明しがたい大変さではないかと推察することしかできないのですが、それでも、ほんの少しでも負担感や、ストレスを減らせるかもしれない方法は、お伝えする努力はしていきたいと考えています。

 時間的にも余裕がなく、どこかへ出かけることも出来ない場合がほとんどだと思いますが、この「介護の大変さを、少しでもやわらげる方法」シリーズでは、お金も時間も手間もなるべくかけずに、少しでも気持ちを楽にする方法を考えていきたいと思います。

言葉の護符

 「介護の大変さを少しでも、やわらげる方法」シリーズは、20回目になりますが、今回は「言葉の護符」です。

 この言葉は、ちょっと分かりにくいかもしれませんが、最近、読んだ本で、改めて知り、お伝えしたいことだと思いました。

 言葉の護符、というのは、言葉のお守り、のような意味合いでもあるようですし、以前から言われていることだと思います。ただ、今回のコロナ禍で、改めて、その力に注目することの控えめな提案のようでした。

 このことを私たちは今行ってもよいのではないでしょうか。自分を慰めてくれる言葉、力をくれる言葉、そして支えてくれる言葉を自分の手で書き、見えるところに貼ったり、手帳や携帯電話といったものを通じて日々目にするようにしてもよいかもしれません。

 介護を続けている方も、コロナ禍によって、デイサービスが急に休みになったり、感染に関して、戸惑いや不安や怖さが増しているかもしれません。

 そういう中で、様々な負担感を軽減する方法はあるのかもしれませんが、この「言葉の護符」ということに触れた時に、もしかしたら、今はより有効なやり方ではないかと思いました。

介護の言葉

 この「言葉の護符」の大事なポイントは、「自分の手で書き」というところだと思います。もし、よろしかったら、試してみてもらえたら、と思います。

 そして、この方法を知り、すぐに自分が書きたい言葉が浮かんだ方は、さっそく実行してもらえたら幸いですが、すぐに、そうした言葉が浮かばないことも多いかと思います。


 その場合には、これまで何度も紹介してきた言葉になりますが、参考までに改めて、あげてみます。

 非常に多くの人々が一般の目に触れない所で行っている、社会に欠かせない仕事へと、私たちはもっと目を向ける必要があります。直接の形でも遠くからの気遣いという形でも、介護をしている皆さんの仕事を、私は尊敬し、絶賛します。それでも、介護のために自分の健康を損ねてほしくはありません。


 また、家族介護者の当事者の力強い言葉もあります。

 家族が、介護と向き合うと決心するには勇気が必要です。だからこそ、そう決心した時点で家族介護は「100点」だと思います。その先の頑張りはボーナスポイントです。そう考えると「ギブアップ」しても、「失敗」しても、失点はありません。


 他にも、特に介護に直接関係がなくても、「自分を慰めてくれる言葉、力をくれる言葉、そして支えてくれる言葉」に思い当たったり、もしくは、今後どこかで出会ったら、できたら、それを自分の手で書いて、折に触れて目にするようにすると、少し気持ちが違ってくるかもしれません。

自分が言葉を書くとしたら

 私だったら、介護をしている当時、自分を支える言葉として、何を書くかと考えました。それは、やや恥ずかしいのですが、介護をしている時間のことになると思います。

 「介護だけをしている今の時間には、確かに意味がある」。

 そんな言葉を手帳かどこかに書いて、ときどき、見ていたら、介護をしている時も、その言葉自体は、ありふれたものかもしれませんが、誰かが書いた文字ではなく、自分が書いた、ということで、それで、ふと、今の自分の気持ちが、ほんの少し変化していたかもしれないと思います。


 もし、よろしかったら、試してみていただき、効果があった場合には、お伝えくださると、さらにありがたく思います。

 よろしくお願いいたします。



(他にも、介護のことをいろいろと書いています↓。よろしかったら、読んでいただければ、うれしいです)。




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