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#刀剣

秋水美術館で凄そうな日本刀展示会が!

秋水美術館で凄そうな日本刀展示会が!

私自身今更ながら知ったのですが。
富山県にある秋水美術館で何やら凄い名刀展が行われているようですっ…!
しかも前期(9/13~12/1)、後期(12/11~3/2)に分かれて半年間の長期間行われる展示会のようです。

・展示目録(前期)目録はまだ前期しか出ていませんが、昨今刀身の展示の比率が多いのに対して、本展示は刀身29に対し刀装や刀装具が22とほぼ同じくらいの数が展示されるのも好印象です。

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ぶらぶらと刀剣はしご

ぶらぶらと刀剣はしご

今日は朝から東京交通会館(有楽町駅)で開催されているコレクション情報さんの展示即売会へ。

今回から混雑緩和の為にハガキや会報を取っていない方は入場料が500円掛かるようになったとの事です。
場所柄ふらっと興味本位で入ってくる方も多かったのかもしれないですね。

今回個人的にささったのは何といっても但州法城寺の薙刀直し(といっても実際は薙刀を直したわけではないと思いますが)のような太刀。大擦り上げ

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疲れた時に、疲れた日本刀

疲れた時に、疲れた日本刀

ちょっと疲れた時に見る疲れた(研ぎ減った)刀。

…疲れてますなぁ。。似た者同士。笑

そんな仲間意識が、この刀を見ていると芽生えます^^;

でも帽子は頑張って残ってます。

地鉄が結構綺麗

地景が面白い。

乱れ映りっぽいもの(疲れ映りかもしれない)が見えて幽玄なところも。

棟焼きっぽいところも面白い。

欠点があっても視点を変えれば良いところもある。

疲れた時、壁にぶつかった時、後ろ向

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重要や特重審査に出すか否か

重要や特重審査に出すか否か

そういえば重要刀剣申請の受付中ですね。
重要や特重審査の時期になると毎回申請するか悩むところです。(なかなか際どい話に触れるので会員マガジンにします)

理由は2つあって、

財布に厳しい五ヶ伝ランキング

財布に厳しい五ヶ伝ランキング

日本刀の中でも古刀と呼ばれる室町時代以前の刀には「五ヶ伝」と呼ばれる大きな区分けがある。
これは地域ごとに作風を大別した言い方であり、例えばこの中に九州地方(筑州)や北陸地方などの刀は含まれていないので五ヶ伝で全ての刀を網羅できるわけではないが、刀の好みを語る際に「五ヶ伝の中で何が好き?」と語られることは愛刀家の中でも多い気がする。

因みに五ヶ伝とは今の岡山県あたりで栄えた備前伝、神奈川県で栄え

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刀所有にあたって基礎的な話をざっくりと

刀所有にあたって基礎的な話をざっくりと

フォロワーの方が少し増えたのと、最近このnoteがマニアック寄りになりすぎているような感じもしたので今回は刀って買えるの?所持は違法じゃないの?と思われている方向けにざっくり刀の所有についてお伝えします。

①日本刀の所有に免許はいらない日本刀の所持に免許は要らない(そもそも無い)ですし、普通に買えます。 ネットで「日本刀 販売」と検索すれば沢山出て来るくらいにネットでも簡単に買えるくらいです。

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刀装具の情景

刀装具の情景

名刀を見て感動するように刀装具にも名品なるものがある。
そうしたものは名刀と同じく作品そのものの完成度がとても高く、その技量を見て心揺さぶられるものがあるが、一方で名刀で無い刀にも見所がありどこか惹きこまれる部分があるように、名品でない刀装具にもまたどこか惹きこまれる部分がある。

鐔などの刀装具の楽しみ方について、尚友会の会長でもあった橋本晴夫氏は自身の著書「文化の中の刀装具」という本の中で以下

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アズールレーン7周年イベントで日本刀爆誕!

アズールレーン7周年イベントで日本刀爆誕!

今日は「アズールレーン」7周年イベントが八景島シーパラダイスで行われたので行ってきました。

アズールレーンは艦船を美少女に擬人化したゲーム、とでも言えば分かりやすいでしょうか。
「白龍」というキャラクターがいて、彼女をモチーフにした日本刀の製作プロジェクトが6周年の時に発表されたのですが、7周年を迎えた今日、遂にその日本刀が完成しお披露目されるに至ったのです!

刀の製作を手掛けたのは備前長船で

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刀趣味はお金がかかる

刀趣味はお金がかかる

刀趣味はお金がかかる。

最近やたらとそう感じる。
刀を買えば次の物が欲しくなるし、次買う物は更に少し良い出来の物を求めてしまう。
刀を買う人の中には備前伝の中で上作に上作にとランクアップを目指す人もいれば、祐定の作などと刀工を絞ってその刀工の作だけを追い求める人もいる。これは深く深く掘り下げる動き。
刀装具も同じ。
スタート地点を高くすると目は肥え最終到達点が高くなるというが、次買う物も必然とそ

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高性能な刀鑑賞用ライトについて

高性能な刀鑑賞用ライトについて

以前私の部屋について「日本刀ヲタクの部屋紹介」という記事を書いたのですが、そういえば部屋に取り付けている鑑賞用のライトについてまだ書いていなかったので書いておきます。

以下が部屋に取り付けているライトです。

LEDですが、光の色を2700~5000Kの範囲で変えたり、調光したり、照射位置をモーターで遠隔で動かしたり出来ます。
一度調整した設定を記憶させて切り替えることも出来るので、この刀用はこ

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悪質な偽刀の誕生までの一例

悪質な偽刀の誕生までの一例

あくまで一例ですが。
特別保存刀剣の付いた正真の虎徹の刀があったとします。
本物の虎徹なので購入するとしたら1000万円以上はします。
当然「銃砲刀剣類等登録証」も付いています。
さてここから2つの虎徹が生み出されます。

これで正真の虎徹の鑑定書と登録証の付いた偽刀が完成します。

しかし元の本物の虎徹の刀は鑑定書と登録証がなくなってしまいました。
そこで、

するとあら不思議、銘と寸法の同じ登

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日本刀の伝来を調べたい時に便利な「売立目録」の検索

日本刀の伝来を調べたい時に便利な「売立目録」の検索

所有刀の伝来を調べたい時の手段の1つとして売立目録を調べるという方法があります。
売立目録というのは大名家や著名コレクターの蒐集した美術品が売りに出された時のいわばカタログのようなもので、明治後期から昭和までに数多く開催され残っています。
2015年には東京文化財研究所がこの期間に発行された2532冊の売立目録をデジタル化する事業を開始し、2019年にはデジタルアーカイブとして完成したのは記憶に新

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第14回「刀屋さん見学会」開催します!(9/14 13:00~)

第14回「刀屋さん見学会」開催します!(9/14 13:00~)

2024/9/14に第14回「刀屋さん見学会」を開催します!
参加方法については④に書いてありますので、内容を理解されている方は④まで飛ばしてお読みください。

①刀屋さん見学会とは刀屋さんに行ってみたいけど1人では行く勇気がない方や、刀に興味があり正しい知識を付けたい方を対象に、少人数で刀屋さんを訪問し実際に店内の刀を手に持たせて頂きながら、鑑賞マナーや鑑賞方法、刀を見るポイントなどを教えて頂く

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なんでも鑑定団の郷の義弘の刀を巡って

なんでも鑑定団の郷の義弘の刀を巡って

リアルタイムでは見れていないのですが、なんでも鑑定団に出ていた郷義弘の刀が本物だったようです。

金額は以下から見れます。
オープン・ザ・プライス…!

しかしどうやら既に重要刀剣に指定済みの有名な刀だったようです。

「重要刀剣」というのは、日本美術刀剣保存協会(民間の信用度の高い鑑定機関)が本物と定めた上で更に出来が良い物にのみ指定されるものです。
つまり既に「正真」と分かった刀がなんでも鑑定

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