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kataha
2023年1月25日 11:42
意気込んで出かけたのはいいものの、強風に煽られただ寒いだけで帰ってくるなんて日もあったりする。編み笠は雨や日よけにはいいかも知れないが、風に全く向いていない。広重の「東海道五拾三次之内」の浮世絵にもあるように、風で吹っ飛んでしまうのだ。虚無僧の天蓋(深編み笠)が、団子笠からあのような形になったのは、浪人が虚無僧に身をやつし、顔を隠す為だと言われているが、外で尺八を吹いている経験からすると、
2022年11月1日 17:56
尺八にはよく鳴る竹と、全然鳴らない竹がある。そもそも鳴らないのではなく、鳴らせないのでは?という疑問は置いておいて...、鳴らない竹は目一杯、息を吹き込んでも、全然大きな音が出ない。それが、一時間も吹いていると、よく鳴る竹よりも全然よく鳴る竹に変わったりする。しかも良い音で。これは私にだけあることかも知れないが、実際そうなのだ。地無しだったりすると、竹の中がいくらか湿ってそれが漆の変
2022年7月29日 16:27
某駅前で辻立ちをしていたら、白髪のご婦人が少し離れたところで何やらゴソゴソしていて、そしてツツツと近づいてきて、白い紙に包んだものを偈箱に入れてくださった。おお、恐れ入ります。一礼すると、私はお箏を弾いてたのよ、尺八の音が懐かしくて、綺麗な音ね。なんて話しかけてくださった。良かった。お箏を弾く方にちゃんと尺八の音だと分かっていただいて。と安心した。家に帰り、その白い紙を見て
2022年6月15日 14:29
雨降りは虚無僧ができる場所が限られるのである。なので、以前警備員さんに排除された場所にもう一度行ってみたりする。性懲りもなく。何度も行っていたけど、ある日突然警備員さんがやって来て「ここは禁止です」なんて言われたりする。しかしながら、こちらにとって良い場所というのがあるのだ。何故良い場所かというと、その雨降りでも出来る屋根がある場所ということ。そして下校の子どもたちが大勢通るのだ
2022年1月29日 08:18
『乞う』とは何か?そんなこと考えてる閑があったら働けと、耳元でそんなご意見が聞えます。じゃ『働く』って何だ?あ〜ぁだめだこりゃ、そんな声が聞えます。一応調べてみますと、【乞う】の意味は、【働く】の意味は、だからどうしたという話ですが、虚無僧活動として路上で辻立ちしたり、門付けしたりしていると、考えなくても良いような事を延々と考えるわけです。『乞う。を考ふ。』シリ