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コムジョの独り言

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日々思ってしまったことなど。
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#辻立ち

ある風の強い日🍃面を諸人に合わせ申すまじきこと。

ある風の強い日🍃面を諸人に合わせ申すまじきこと。

意気込んで出かけたのはいいものの、強風に煽られただ寒いだけで帰ってくるなんて日もあったりする。

編み笠は雨や日よけにはいいかも知れないが、風に全く向いていない。広重の「東海道五拾三次之内」の浮世絵にもあるように、風で吹っ飛んでしまうのだ。

虚無僧の天蓋(深編み笠)が、団子笠からあのような形になったのは、浪人が虚無僧に身をやつし、顔を隠す為だと言われているが、外で尺八を吹いている経験からすると、

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鳴らない竹と鬼太郎と🎃変わってあげたい命

鳴らない竹と鬼太郎と🎃変わってあげたい命

尺八にはよく鳴る竹と、全然鳴らない竹がある。
そもそも鳴らないのではなく、鳴らせないのでは?
という疑問は置いておいて...、
鳴らない竹は目一杯、息を吹き込んでも、全然大きな音が出ない。
それが、一時間も吹いていると、よく鳴る竹よりも全然よく鳴る竹に変わったりする。しかも良い音で。

これは私にだけあることかも知れないが、実際そうなのだ。
地無しだったりすると、竹の中がいくらか湿ってそれが漆の変

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そんな大人にいったいいつなれるんだろう。

そんな大人にいったいいつなれるんだろう。

某駅前で辻立ちをしていたら、白髪のご婦人が少し離れたところで何やらゴソゴソしていて、そしてツツツと近づいてきて、白い紙に包んだものを偈箱に入れてくださった。

おお、恐れ入ります。

一礼すると、

私はお箏を弾いてたのよ、尺八の音が懐かしくて、綺麗な音ね。なんて話しかけてくださった。

良かった。お箏を弾く方にちゃんと尺八の音だと分かっていただいて。

と安心した。

家に帰り、その白い紙を見て

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辻立ちを排除された駅に、暫くしてからまた辻立ちに行ってみる。

辻立ちを排除された駅に、暫くしてからまた辻立ちに行ってみる。

雨降りは虚無僧ができる場所が限られるのである。

なので、以前警備員さんに排除された場所にもう一度行ってみたりする。
性懲りもなく。

何度も行っていたけど、ある日突然警備員さんがやって来て「ここは禁止です」なんて言われたりする。

しかしながら、こちらにとって良い場所というのがあるのだ。

何故良い場所かというと、その雨降りでも出来る屋根がある場所ということ。そして下校の子どもたちが大勢通るのだ

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乞う。を考ふ。

乞う。を考ふ。

『乞う』とは何か?

そんなこと考えてる閑があったら働けと、
耳元でそんなご意見が聞えます。

じゃ『働く』って何だ?

あ〜ぁだめだこりゃ、
そんな声が聞えます。

一応調べてみますと、

【乞う】の意味は、

【働く】の意味は、

だからどうしたという話ですが、虚無僧活動として路上で辻立ちしたり、門付けしたりしていると、考えなくても良いような事を延々と考えるわけです。

『乞う。を考ふ。』シリ

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