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コム活日記☆

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半僧半俗である虚無僧の俗人目線で虚無僧活動を綴ります✏️
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#路上演奏

夜の虚無僧☆中央線・総武線篇

夜の虚無僧☆中央線・総武線篇

高円寺〜大久保〜新宿〜飯田橋

普段はあまり夜は虚無僧しませんが、この8月は夕方5時過ぎても30℃超えが続き、流石に日が沈んでから行くことにする。

何故、夜やらないかって、

編笠かぶった全身黒尽くめの格好をした虚無僧が夜、駅前に立ってたら怖い。

周りにマンションあるような駅だと通報されやすい。

朝3時半起きしている。

というわけで、

夜は周辺に住宅のない賑やかな駅を選びます。

神楽坂

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拾う神さまに会いに行く☆ある路上演奏者の話🪈

拾う神さまに会いに行く☆ある路上演奏者の話🪈

「捨てる神あれば拾う神あり」

ということわざがある。

『ことわざを知る辞典』の解説によると、 

中世の頃からある表現なんですね。

世の中には様々な人がいて、自分のことを見限って相手にしてくれない人もいれば、その一方で救いの手を差し伸べてくれる人もいる。
日本には八百万の神がいるのだから、不運なことや非難されるようなことがあっても、悲観することはない。

…という、故事ことわざ辞典の解説。

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コム活日記☆デタラメも悦に入れば…。

コム活日記☆デタラメも悦に入れば…。

辻立ち虚無僧で吹く曲はだいたい決まっている。
調子、虚鈴、大和調子、阿字観と続けて吹いて、その後は、虚空や瀧落、三谷に志図の曲、鉢返しに紫鈴法、筑紫鈴慕、奥州三谷、布袋軒鈴慕などなど。

いつどこで誰が聞いているか分からないので、一応真面目に吹く。

結構、知っている人に聞かれていたりするかも知れない。

何故ならこの数年の間、私の吹いている曲名を知っていた、3名の尺八奏者に路上で声を掛けられたの

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ある風の強い日🍃面を諸人に合わせ申すまじきこと。

ある風の強い日🍃面を諸人に合わせ申すまじきこと。

意気込んで出かけたのはいいものの、強風に煽られただ寒いだけで帰ってくるなんて日もあったりする。

編み笠は雨や日よけにはいいかも知れないが、風に全く向いていない。広重の「東海道五拾三次之内」の浮世絵にもあるように、風で吹っ飛んでしまうのだ。

虚無僧の天蓋(深編み笠)が、団子笠からあのような形になったのは、浪人が虚無僧に身をやつし、顔を隠す為だと言われているが、外で尺八を吹いている経験からすると、

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近所の辻立ちどころ。(酔っ払いや博打うちが愛おしく感じる瞬間に出くわす☆コム活)

近所の辻立ちどころ。(酔っ払いや博打うちが愛おしく感じる瞬間に出くわす☆コム活)

ここで言う「どころ」は、

の、「どころ」です。

だいたい、辻立ち出来る場所は決まってくるので、いつもの「◯◯処」みたな感覚になってくる気がしないでもない。

いや、
タイトルに勢いで「どころ」と付けてしまったばかりに、どうでも良いことをまた書いてしまった。

辻立ちを「◯◯処」にするなんて、なんて罰当たりな!

何かもっと気の効いたタイトルをそのうち考えます。

最近、というかコロナ以降あまり

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ひとひらの桜の花びら。

ひとひらの桜の花びら。

某駅前。

最近はどこの駅も画一化され、日本らしい風景は一体どこに行けば見れるのだ?と駅を降りた外国人観光客は誰もが思うであろうと心配になるほどに、日本の駅には日本らしさが無いとかねがね思っている。

別にいいのか?

いやいや、けっこう気がつかないだけで和風なのか?

だって、日本人の格好そのものがもう和風じゃないんだし。

まぁ、いいか。

そんなことを思いつつ…、

尺八を吹いていると、背後

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コム活☆銀座にて

コム活☆銀座にて

年の瀬です。

銀座で虚無僧、初めてです。

道も広くてスッキリしていて何だか良いですね。

演奏始めると、道路の反対側から
「チリンチリン」
と澄んだ綺麗な鈴か鉦の音が聞えます。

見ると、托鉢僧が立っています。

おお、同業者だ。
いいな、澄んだ鈴の音はとても良く聞えます。

それに引き換え、尺八の音は、聞えてるのか聞えてないのか。
自分にはあまりよく聞えない…。

途中、消防車がサイレン鳴ら

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コム活日記☆通りすがりの童子たち。

コム活日記☆通りすがりの童子たち。

編笠の下を覗き込んで見ることができるのは小さな子どもたち。

今日もピンクの服を着た小さな女の子が2人、興味津々で目の前で立っている。二人はこの駅前で別れることになっているらしい。この編み笠被って縦笛吹いてる変な人はいったい何者なんだろうと話し合っているもよう。想像するにきっと男か女かどっちか、は必ず話題になるはずだ。その二人はバイバイと別れてから一人の女の子がさらに編み笠の中を覗き込んでさらに気

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コム活日記☆高山篇

コム活日記☆高山篇

たびたび来てます高山にて、虚無僧活動報告です。

今回は岐阜からバスで向かいました🚌

おおお!
伊吹山!

岐阜に住んでた頃は、毎日のように伊吹山を眺めていたので、ついつい見ると嬉しくなってしまいます。

冬になると雪に覆われて綺麗なんですよね。

おおお!
今度は北アルプス!

テンション上がります⤴
いよいよ飛騨地方。

今回、高山に立ち寄ったのは毎年11月に開催されている『あんきどり展』

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