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河島志乃部、アフターストーリー(A piece of Fake)
毎日は充実している、仕事もプライベートも何なら友達だって、恋愛は...まぁ、置いといて。
けど、心にぽっかりと開いたままで塞げない穴だってある
おかえりもお疲れ様も言ってくれる人のいない一人暮らしの部屋、、うるさいな。
休日の昼下さがり、ピンポーンの音で起こされる、日々のオーバーワークでゼロになったHPを回復できる束の間の休み時間もこうやって簡単に潰されてしまうのだ。
「お届け物です」
鶴田根子、エピソード0(A piece of Fake)
『またね』とか『行けたら行く』は絶対に次は無い言葉だと思っている。
他人に期待するだけ無駄、そう思い昔から過ごしてきた。
そうすれば失望感を感じる事も、裏切られたと思うこともない、信用と信じるって言葉は全部捨ててきたんだ、捨ててきた筈なのに...
目の前で、無表情でただ黙って座っている男が私にこう言ったんだ。
『その手はなんの為にあるんだ?』って、正直なんの事だかわからなかったが、その自信に満ちた
黒原朱子、エピソード0(A piece of Fake)
「朱子君知ってるかい、三色団子ってのはピンクが春、白が冬、緑は夏を差していて秋が無くて、飽きが来ないって意味で縁起のいい食べ物って言われてるんだよ」
私の隣で、団子を子供のように頬張る先生はいつものように唐突にくだらない話を始める。
この人は本当、子供のように危なっかしい、気づいたら擦り傷を作っているし、せっかく一晩かけて直した服も次のに日はほつれていたり。
「朱子君ごめんね」
ほら、またこの一言