脚本の話(文字数と展開編)

懲りずに、これ第何弾まであるんだって感じですけど、今回もお話させていただきます。言っときますよ!参考になるかは知りません!

はい!まず、書く上でもう一つ必要になってくるのは時間ですね。どんなにいい話書けても、おケツの痛い椅子に座って2時間、3時間・・・キツいっす

狭いキツキツの席で超満員で、2時間、3時間・・・キツいっす

はい、ただ、書けばいいって事でもないんですね、どんな場所でやるか、全体の尺はどれくらいか?を前提に書き進めないと、自由にやってたら最後にどえらいことになります。

小劇場だと、相場となっている尺は大体90分~120分以内ですね相場ってなんでしょうね・・・正直そこはわかりません!

はい、次に、どれくらい、書くか!って事です。ただただ、書いてても、これが今、全体で何分なのか?って正直わかりづらいですよね。実際声に出して読んでみるのも正解だと思いますが、毎回それをやってるのも時間がかかって面倒だし、誰かに聞かれたら、「ヤベェやつじゃん!」って思われても致し方ない・・・

そんな中で私がやるのは、いつも、文字数を数える・・・という方法です。

簡単です、5000文字=15分・・・たったこれだけのルールで時間を決めてるんです。勿論、この書いた文字を読むのは様々な人間ですから、多少の誤差はありますが、これで大まかな時間の計算をすることができます。

次に、展開ですね。コレを用いて話の展開を構成します。よく聞く、起承転結ってやつですね。けど、実はこれ、、、舞台脚本でやってみると結構、ヌルっとしたお話の流れになりがちなんです。

小説とは違い、決められた時間内で話を理解してもらうには、起承転結って凄く丁寧な説明になるんですが、これを、やりすぎてしまうと、口説い、説明臭い、っていう、ヌルっとしたテンポの悪い話になるんです。

この時に、用いるといいのが、ハリウッドマジックと呼ばれる三幕構成の方法です。いきなりの横文字です!カッチョえぇ、使ってみたかった必殺技!みたいな!

はい、、、話、戻します、起承転結はその名のとおり、4回の展開があります。ハリウッドマジックは三幕構成、えぇ、展開は3回なんです!これだけでスッキリに見えませんか?

すごいドヤ感で言ってますが、実はこれ、映画等で用いられる有名な方法なんですね。誰でもやってるかと言われれば知りません!!私も見よう見まねじゃい!

構成は3つ、設定→対立→解決、のように進めていきます。映画スパイダーマンでちょっと簡単に解説してみましょう。

設定・・・頭の良い理系のピーターはある日、研究中の逃げ出した蜘蛛に噛まれてとんでもない力を手に入れてしまう。

対立・・・街中で悪さをする、ゴブリンとかいうやつがいるらしい、懲らしめてやる!

解決・・・ゴブリンをやっつけてやった!しかし、それは親友の父だった!

スパーダーマン2へ続く!

いや、説明簡略しすぎだろ!って思いません?!けど、実際、本筋ってこんな感じです。しかし、この流れで簡単に勧めていてはなんとも味気のない脚本に仕上がります、その為に、必要なことがまず、次の幕に移る際に主人公に、ターニングポイントとなる事件を繋ぐんです

設定から対立に移るには、力を手に入れた、それで街中の悪い奴らを徹底的に叩きのめしてやるんだ~のピーター。今狙っている女の子メアリーも、スパイダーマンが好きみたい。よし!もっと俺!街の平和のために頑張るぞー!!一方その頃、、、「なんか、スパイダーマンとかいう変な奴がいるらしいな・・・今度からかってやろう」byゴブリン、、、次の章へ

みたいな・・・(ファンの方こんな書き方ですいません・・・)

これにより、まず、あ、好きな人(恋人)っていう存在も出てきます。ピーターの人のために頑張るぞっていうアクションが悪者を逆撫でして次へシーンへとバトンを繋ぐんですね。恋人の存在も今後、物語の流れにどう絡んでくるのか?すべてが、主人公の成長のターニングポイントになるんですね。ここに、視聴者は共感を持ったりするんです。

そして、これを、1幕約30分でまとめると・・・そうなんです、90分なんですね!これって、実際、集中して見れる限界点だったりします。展開のない、変わらない物を何十分も見ていられるかといえば・・・無理なんです!

これがもし、60分尺の場合、これを15分で分割してみるんです。そうなんです、要は、時間と構成で人の集中と興味をコントロールすることができるんですね!(簡単に言ってますが、難しいんですこれが!!)

そして、すいません、、ハリウッド作品に例えると、わかりずらいですね!(なぜ例えた!!)

では、次回は、実際に、構成を組んで説明してみましょう。これでやっと、脚本の話(書いてみよう編)に突入ですね。

いやいや、長いんだよ!!


吉川ひろあき                            1988年1月14日生/0型/ジャスティスジャパンエンターテイメント所属
「ありふれた日常にほんの少しのスパイスを」をコンセプトに作、演出、役者として活動。
少しのスパイスを加えることにより変貌する日常を描き、少しの変化で楽しくなる、笑える、
泣ける。そんな日常作品を小劇場、カフェ公演を中心におくる。
過去に下北沢、池袋等の小劇場で7作品発表のち
2017年11月には初のファンタジー作品「キミとボクとの壊れた世界」シアターモリエールにて上演。

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