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手紙18 最後に

最後に。 いろいろなことを書いてきたけれど、一番大切なのは『今の自分を受け入れること』だ。 自分を変えるためには、まずこれから始めなければ!と直感したものの、なかなかできない。 できないどころか、自分が思ったよりも、自分のことが憎くて大嫌いであることに気がついて、心底驚いた。 こんなに大嫌いな自分をどうやったら受け入れられるのか? 思いのほか大嫌いと思っている自分に気がついたとき、更に気がついたことがあった。 こんなにも自分が憎くて嫌いなのに、私の体は息を吸って、吐い

    • 手紙17

      私は『期待』に長年囚われ続けていたと思う。 一番は『自分への期待』 「年相応にこうあるべき」とか「こう考えられるようになりたい」とか、「できる」のか「できない」のか、いつも過程をすっ飛ばして結果だけを求めていた。 いつも他人と自分を比べていて「あの人がこうなのに、自分は何をしているのか」「どうして同じ考えができないのか」と考えていた。 挙句の果てには「私みたいな最低で底辺の人間がいるから、すごい人たちが輝ける」なんて卑下していた。 そして『相手からの期待』 相手はそんな期

      • 手紙16

        いろいろ書いてきて思ったのが、私は2つのループに囚われていた。 1つ目が、自分の感じたことや思ったことを、『正しい』のか『正しくない』のかで判断していたこと。 何か嫌なことを言われて、イラッとしたとする。 そのイラッとした気持ちを、『イラッとした自分は、正しいのか?正しくないのか?』と即座に判断していたように思う。 大体が『この程度でイラっとする自分は、器が小さい人間だ』イコール『正しくない』と判断していた。 それによって、もっと器の大きい人間に変わりたいと思うけれど、う

        • 手紙15

          怖い夢を見ることがある。 今ではもう覚えていないけれど、起きたときに、現実なのか夢なのか迷うくらい鮮明な夢。 内容は大まかに分けると、追いかけられる夢、何かを追い求める夢で、ひたすら動いているので目覚めてもどっと疲れていた。 今までの私は、何で朝からこんな夢を見るのか…と1日を最悪な気持ちでスタートすることが多かった。 自分を好きになる・自分を受け入れる努力をするようになってからは、今までしてこなかったことの反動かな?と思えるようになった。 げっそり疲れてはいるけれど、反動

          手紙14

          以前友人と話していたとき、「もし人生をやり直せるなら、どの時点に戻りたいか?」という話になった。 私は全然思い付かず、「生まれたとき」と答えた。 私の人生が、しくじりや後悔がないわけではない。 「あのとき行動していれば…」「あのとき別の道を選んでいれば…」と思うことは、たくさんある。 でも、戻って『やり直したい』がない。(これは戻ってやり直したいと思っている人を馬鹿にしている訳ではない) 戻ってやり直したいところがあまりに多すぎて選べないのかと思った。 たとえ記憶があって

          手紙13

          今までの私は、ひとりの時間がなかった。 ひとりでいるときも、常に『誰か』を意識していた。 例えば、最近ヨガを始めた。 今までの私は、やっていることを他の人に話したら、お前に似合わないと思われているのでは?とか、もし「まだ続いている?」と他の人から聞かれたときに、習慣づかずに三日坊主で終わりましたと答えるのは、ちょっと恥ずかしいなとか、いろいろ考えて「ヨガ始めました」と言えずにいた。 実際に誰かに尋ねられて考えている訳じゃない。 ただ、「そう聞かれたら、何て答えるのがいいの

          手紙12

          自分を好きになったことで変化が出てきた。 あれだけ三日坊主以下だったのに、習慣化ができるようになった。 今までは『自分の価値を高めるため』に、本に書かれているよい習慣を身につけようとしていた。 完璧主義だったので、リスト通りにできないと「私には無理だ…」と思って諦め、新しい本が出たら「次こそはできる!」「これならできる!」と信じて買うもまたできないを繰り返していた。 今は『自分に必要なこと』のために動いているので、一応リストはあるものの、それを見ずに行動ができる。 やる

          手紙11

          小学校低学年の頃、学年文集で『将来の夢』というタイトルで作文とイラストを作成することになった。 私が真っ先に思いついたのは探偵だった。 当時からホームズやポアロが大好きで、憧れていた。 でも、両親に文集を見せたら「なれるわけない」と言われそうだし、人と違うことが嫌だった私は、その頃の女子に人気があった幼稚園の先生で作文とイラストを書いた。 文集が出来上がり、パラパラと読んでいると、隣のクラスの女子が探偵と書いていた。 自分がやりたいことをしっかり書けていたその子が、とても

          手紙10

          自分を好きになって、見方が変わり、視野が広がり、いろいろ気が付くことがあった。 まず、自分の命をそんなに大事に思っていなかった。 子供のころから刑事ドラマやサスペンスが大好きで、自分の身を呈して守る正義感の強い登場人物を憧れていた。 もちろん、こういった行為が「愚かだ」と言っている訳ではない。 問題なのは、私の場合、「これくらいのことをしないと、私には価値がない」と思っていたこと。 今の自分を受け入れられず、自分の価値をどうしたら高めることができるだろう?と無意識でずっと考

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          声優 鈴村健一さんのYouTubeを見た。 今回のテーマは【空気を読む】 この動画を見ていて、ぶん殴られたくらいの気付きがあった。 相手の反応ばかり気にしていて、自分の分析をしていなかった。 それに、悪い空気にしてしまったのは、「配慮が足りない自分のせい」だと考えてしまっていた。 今考えると、自分の配慮が足りなかった以外にも、いろいろな要因が起こってそうなっただけなのに。 多分、自分がどう思ったかは、悪口という形で友人に話して発散していた。 でも大抵「こう言われて、本

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          手紙9

          『信じる』って何だろう?と思い始めて、手始めに家にある辞書で調べてみた。 国語辞典 第八版 旺文社 ①ほんとうのことだと思う ②信仰する 広辞苑 第五版 岩波書店 信ずる ①まことと思う 正しいとして疑わない ②まちがいないものとして認め、たよりにする ③信仰する 帰依する どちらも『本当だと思うこと』とある。 私は『自分を信じ始めることができるようになった』と思っている。 何を思ってそういえるのか? 私が私を信じると思えるようになったのは、『ここまで頑張ってきた自分

          手紙8

          自分を信じることは、今の自分を受け入れられたこともあり、ここまで頑張れた自分を信じてもいいのでは?と抵抗なく思えるようになった。 問題は他の人のことだ。 自己分析すると、私は他の人が全く信じられないという訳ではなく、褒め言葉が信じられなかった。 謙遜もあるけれど「どうせお世辞だ」と思っていた。 そんなとき、ある文章に出会った。 『多分そいつ、今ごろパフェとか食っているよ』(Jam マンガ・文 名越康文 監修) カウンセリングに通い始めた日、予約の時間までにまだ余裕があっ

          備忘録 YouTube

          ■鈴村健一の声優のかじりかた 声優の鈴村健一さんがYouTubeを始めた。 これは「声優になりたい人向け」とはなっているけれど、演技をする上での自己分析や人とのコミュニケーションを考えることは、俳優を目指さなくても必要になってくる。  演技の勉強というのは『視野を広くするトレーニング』  『セリフをどう読むか』ではなく、『人の話を聞いて、それにどうリアクションするか』を考えること こんな捉え方をしたことがなかったので、目から鱗が落ちた。 視点を少し変えるだけで、自分に

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          手紙7

          カウンセリングのとき、先生から「人間不信になっている」と指摘をいただいた。 私は全くそのつもりがなかったので驚いた。 でも、考えてみたら、確かにそうだった。 私が一番信じられなかったのは、相手が自分に向けて言ってくれた『褒め言葉』だった。 なにか声をかけていただいたとき、嬉しさもあるけれど、「いやいや、私なんてまだまだです」「そんなことない」と答えていた。 謙遜? それもあるけれど、何か違う。 心の底で『どうせお世辞を言っているに違いない』と思っていたことに気が付いた。

          手紙6

          自分を好きになったことで起こった心境の変化を車の運転で例えてみると… 自分を好きになる前は、ずっとサングラスをかけて運転している様だった。 眩しいとちょうどいいけれど、暗い中だと見えにくい。 それでも安全運転するために、常に必死に注意し続ける。 細心の注意をしているはずなのに、壁に激突してしまい、「なんでこんな運転をしてしまったのか」と、自分が情けなくて嫌いになる…という感じだった。 自分を好きになってからは、ずっとサングラスをかけている必要はないと気が付いた。 必要な時

          手紙5

          体調を崩して仕事を辞めた後、「どうしたら立ち直れる?」とネット検索やら読書やらをして、ぼんやり過ごしていた。 その日々の中で、今までしたことがないことをしようと思い、まず『自分を好きになる』努力をしてみようと思った。 やってみて気が付いたけれど、自分が思っている以上に自分が大嫌いだった。 最初は最悪で『自分が好き』と思うだけで、反吐が出そうだった。 「どこに好きの要素がある?」「短所だらけで長所なんか見つからないクソ人間なのに」と物凄い抵抗を感じた。 細かいことは覚えていな