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子どもが生まれない国:非婚化と貧困化の原因、自己肯定感と非認知能力の向上による出口戦略


こんばんは
みなさん今日もお疲れ様です

現在、クラウドファンディングに挑戦中の
EatScene代表のナガサワカンタです

EatSceneはNPO化を目指している任意団体です
僕らは、サステナブルな地域社会の実現を、福岡市〜周辺郊外の放棄された土地での教育活動通じて目指しています

6/3〜6/26の期間「森の音楽教室を再開!荒廃した福岡の里山整備から先端教育へ挑戦」というプロジェクトでクラウドファンディングを実施しています。

この投稿は、

1.子どもが生まれない国
2.少子化の原因①貧困化
3.少子化の原因②非婚化
4.自己肯定感が低い理由
5.未来への出口戦略
6.クラファン支援のお願い

という7つのチャプターで構成されており
みなさんへ明日からの仕事や生活に役立つはずの統計を紹介をするつもりで、解説します。

読むのに5〜10分かかるボリュームになっています。
それでは、よろしくお願いします!

1.子どもが生まれない国「日本」

今の日本ってどんな国?

そうです。
「子どもが生まれない国」です。

こちらの図を見て分かる通り、この国は年々人口が減少しており、少なくとも2060年までは下降し続ける予測となっています。

さらにいうと、この図の合計特殊出生率は1.44で算出されていますが、昨年は1.26でした。そのため、さらに激しい勢いで減少していきそうですね。

子どもの出生数というのは

「出産期年齢の女性人口」×「合計特殊出生率」で計算されますが

出産期年齢の女性人口は2000年から減少フェーズで、出生率が2を大きく下回り1.26という低水準のため、向こう100年くらいは出生数が上昇に転じることはほとんどありえないでしょう。

では、なぜこんなにも、日本は子どもが生まれない国なのか?その理由は2つ「貧困化」と「非婚化」です。

2.少子化の原因①貧困化

まず、全体像の図がこちらです。
この国の特有の問題として、少子化と高齢化が世界最速で同時に起こってきたという特徴があります。

一概に「人口は減らない方がいい」とは私は思いませんが、労働生産人口の割合の急激な減少は避けるべきと考えています。

どういうことかというと

この少子化と高齢化の合わせ技で、労働生産人口の割合が減少すると、少ない現役世代で、子どもと高齢者の両方を支えることになります。税金と社会保障費が上がり続ける訳です。しかし、実質賃金は1991年から横ばいのため、収入は変わらないのに、国に収める支出は増えていく。

これによって、特に若年層は貧しくなってします。

特に若年層の年収は非常に低く、20代男性の年収中央値は326万円、30代でも360万円です。

自分はこれより上だと思ったあなた
安心するのは少し早いです。

労働生産人口、子どもと高齢者を支える訳なので、平均所得が下がれば下がるほど、高所得者への負荷は増えます。(累進性は過去最高に緩いですが)
そのため、若年層の経済力の無さは、立場に関わらず好ましくない状況で連帯感を共有する必要があると思います。

3.少子化の原因②非婚化

少子化の最も根本の原因は非婚化です

結婚(恋愛)ができないからです。

なぜ?

その理由は「タイパ」と「不安」

恋愛はめんどくさい、タイパ(コスパ)が悪いとか言いつつ、早く結婚したい、出会いがないと呟く、属性&効率主義者の出現。タイパはタイムパフォーマンスの略です。そして「自分には魅力がないのではないか?」と不安の台頭によって、恋愛弱者と恋愛未経験者が急増しました。

その受け皿として、マッチングアプリの市場が加熱しましたが、非婚化は止まりそうにありません。

さらに、未だに女性が最も気にしている男性に求める属性「年収」。

しかし、若年層の経済力低下の状況を知らないがために、年収の期待水準と実情のギャップは埋まらず、なかなかマッチングが成立しません。

結果、最新の統計では

30代の既婚と未婚の割合は半々。
独身者の7割は交際相手がおらず、その2割が恋愛をしたことがないというのです。ただこれは2015年の統計のため、これまでの推移から考えて、現在はもっと低くなっていると思われます。

タイパの重要度が上がったのはなぜでしょう?
不安に焦るようになったのはなぜでしょうか?

・タイパの台頭
これは個人主義の加速によるものです。以降のセクションで後述しますが、家庭、学校、地域どこにも安全基地的なプラットフォームがなく、存在承認を十分に受けられないという構造により、一人、賢く、効率よく生きていかなければならないとう風潮が主流となりました。
また恋愛とは赤の他人と混ざり合うことであるのに、誰かと混ざり合える機会が減り続けている現代では、むしろ、テスト問題を解くかのように恋愛をするという感覚も納得ができます。

・恋愛不安の上昇
恋愛不安とは「異性にとって、自分は魅力がないのではないか?」と思ってしまうことです。これはほとんど自己肯定感と同様です。

日本の子どもの自己肯定感は諸外国と比較して、圧倒的に劣悪で、非認知能力が育まれないまま成長期を終えてしまっています。

4.自己肯定感が低い理由

なぜ非認知能力がこんなにも低いのでしょうか?

それは、個人にとって「安全基地となるプラットフォーム」がこの社会のどこにもないです。

・家庭
非認知能力が低い状態から、親となった子育て世代の家庭、その子どもは親子の絆を感じておらず、安全基地はないと言えます。

・学校
では、学校はどうか?不登校を選ぶ子どもは、少子化にも関わらず、1991年から2022年にかけて3.6倍となりました。

メディアの影響でいじめが原因では?と考えがちですが、実は原因の多くは無気力、つまりモチベーションが起こらないことです。(これも非認知能力の一つ)

モチベーションを構成する3要素の一つは「関係性の欲求」つまり絆です。無気力によって不登校が増えたということは、学生は学校にて絆を感じにくくなったといえます。

・地域
そして、ご近所付き合いは、全国的に崩壊しており、助け合い的な関わりを望む人の割合は、わずか5%程度です。

残念ながら、子どもたちにとっての安全基地となるプラットフォームは家庭にも、学校にも、地域にも、どこなもなく、無償の存在承認を感じる機会は失われつつあります。

そして、この絆の消失と非認知能力低下は、悪い意味で循環し、若者の社会的挑戦の減少は経済的な成長の妨げとなっているとも言われています。

そこで!

5.未来への出口戦略

おそらく僕が生きている間、AIや働き方の変化によって経済的な変化を感じたとしても、子どもが増えたり、社会から絆を強く感じられることはないでしょう。

しかし、今僕の目の前にいる、僕の10個下、20個下の子どもたちに、少しでもいいプラットフォームを残せたらいいなと思っており、今回、プロジェクトを立ち上げました。

社会課題の関係図と自分たちのリソースや実績を照らし合わせた時に「子どもの非認知能力を育むことができれば、徐々に親世代の非認知能力も高まり、家族の絆も、地域の絆も、良きものとして再構築されるのではないか?」という結論に至りました。

ということで
子どもの非認知能力を高める戦略について説明していきます

大方針としては
森をつくる活動で子どもの育ちをサポートし、その好循環を地域単位で実現することを目指します。

まず、アプローチする対象は、主に第一次成長期に該当する幼児後期〜学童期のお子さんたち、その子たちと一緒に里山の中に入り、自然と共生する活動を遊びとして行います。
これによって、基礎的な運動と感覚を発達、日常のシステムの外で他者つながる機会を創出し、無条件の存在承認を誘発します。
自分が頭がいいとか、悪いとか、できてるとか、できてないとか、そういうことを全く考えなくていい状況の中で、自分の人格そのものに可能性や価値を見出してほしいと考えています。

これを年3〜4回のイベントとして実施したいと考えています。

また、活動コンテンツは
自然の中での活動はもちろん、そこから自分たちが暮らす都市と里山との関係性を感じる体験を創出します。
そこでの体験した記憶や学習が、持続可能な地域社会を目指すリーダーたちの素地となり、彼ら彼女らが活躍する未来では、ただ「安全、便利、快適」を享受するだけでなく、その源泉となっている資源を守り、使うことによる副作用を最小限にする生活様式が確立していく、そんな世界を夢見ています。

以上まとめると「悪循環から脱するための、一つの好循環の提案」でしたが、いかがだったでしょうか?
コメントでも会った時にでも、感想をぜひ教えてください!

6.クラファン支援のお願い

最後に、このプロジェクトを実現するために、現在クラウドファンディングを行なっております。

以前行っていた活動の再開&アップデート版という位置付けですが、今まで気づけていなかった「まちづくり」という単位での都市里山の好循環教育という重要な要素を取り入れることができたような気がしています。まだ始まっていませんが!

残り2週間を切ったところですが、現在達成度40%弱、残り60%達成に向けて、ぜひぜひご支援ご協力よろしくお願いいたします!

https://readyfor.jp/projects/mori_no_ongaku_kyoshitu

最後まで読んでいただきありがとうございました。







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