ごうへい

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最近の記事

中津川むらつくり協議会 インフラ整備検討特別委_001

ガソリンスタンドの設備刷新時期に来ていることについて議論した。 今まで地域のエネルギーを担ってきた渡辺ガソリンスタンドの地域貢献は大きい  今後は、喫緊の課題として地域でエネルギー物流を担う方法を検討する必要がある  →後述の防災と関連  昨年の113号線沿いのモデル地区の見学の報告  →今回議論しなかったが、観光と関連 地域医療について議論した。 オンライン診療のモデル地区に選定されそうになっている利点をいかに生かすか。  →選定された理由とその合理性を、施策の策定者に確

    • 運べる鋳造炉で、銅のゴトクを造る

      燃料代が上がっている。これは、炭の出番だ。 カセットボンベで煮炊きする暮らしを、かれこれ数年している。一本で1週間くらいの使用量だ。その一本の値段は、この数ヶ月で、90円台から160円台に値上がりした(2022/10/25)。この機会に、七輪での煮炊きをしようと思い始めた。七輪は、珪藻という海洋生物の化石、珪藻土からできている。  珊瑚や私がカルシウムを骨格に持つのと違い、珪藻と放散虫は、ケイ素を骨格に持つ。珊瑚の化石が、石灰岩。珪藻の化石が珪藻土。  カルシウムも、ケイ素も

      • とていとて

        なんといっていものか、徒弟制度は現代に可能か? 権威が疎んじられ、やりがいを搾取することは良くない、となると、ほぼ徒弟制度は成り立たないいんじゃないかとも思う。 ただ、あるにはある、それは技術が手に宿る以上、その手を見て、次の手を考えることが出来る。 モノを造るには、必然が必要で、それを用意することは容易ではない。その必然が先に用意さえていて、つくっていいよ、って状況があるのが仕事場だったりする。それは、つくるということが既にあるようなもので、現場があるということは、状況

        • やまの言葉を高円寺で話した。 インターネット時代のコミュニティと技術

          ちょっと、展示で語られた話 熊猟の写真を眺めたヒトから聞かれたことで、印象に残っている問いを書き留めておく。いくつかの問いと語りに関し、今から書くこの話は、回遊するからだを運ぶ "Migratory" body and architectureというテーマに流れ込んでいくと思う。 「狩猟はレジャーですか?」 クマが獲れたらうれしい。ただ、獲れなくても、それは熊猟だ。熊猟では里から山に向けて5-10kmくらい奥に入っていく。ひと月足らずの春熊猟の猟期のなかで、日々入る尾根

        中津川むらつくり協議会 インフラ整備検討特別委_001

          獲るヒトを撮ること、獲れたモノを共に食べること、そして話すこと 小国春熊猟2022 バー鳥渡で写真をみる

          雪山の写真を翌月に高円寺で展示する この展示での試みとして、旬を運ぶということを考えている。 「山で熊を獲る人を撮り、その人たちと熊を背負い運び、一緒に食べる」という写真を高円寺の良い壁に貼って、眺め、「今年はこんなだったよ」と話す。 山では、誰も地図を見ない。歩き、出来事に出くわし、それが共有され地のよび名が出来る。何度も何度も話し、場所の広がりとつながりが自分の中にできていく。その図にはいくつもの時間が重ねられているけれど、一日に一気にいくつもの時間を順序関係なく歩く

          獲るヒトを撮ること、獲れたモノを共に食べること、そして話すこと 小国春熊猟2022 バー鳥渡で写真をみる

          組み、解き、運ぶ炉 ヒスロム、広島

          ヒスロムが広島現代美術館の改装中に、何かやるらしい。改装中の休みの日に、ヒスロムが工事現場となっている広島現代美術館に通い、旧館から出た、廃材を溶かす。通えば時間や人間との重なりが何かになっていくんだろうと、思った。 炉を作る 久しぶりに電話をしたら、ガラスを溶かしたいとヒスロムは思っていた。(正確にはガラスは溶けるとは言わないらしいが、正確な文を書けないので、溶けると書くことにする)それが、2021年の11月だった。2019年にIn-Field Studio大玉に参加して

          組み、解き、運ぶ炉 ヒスロム、広島

          TASS2022_rev01

          あ、パトス。思い出した。 忘れていることを思い出すまで、忘れていることに気づかない。これを慣習と呼ぶ。閉塞感や、不信感の慣れの果ては、無関心だ。 月と星が、近いね。と、思った。それを伝えたら、そうだねと、イタルは言った。多分そういうことが、忘れていることを思い出すきっかけになる。 レンタルビデオ文学賞の募集をヒカルが出しているのを見た。なんときなしに、レンタルビデオ屋かぁと小1の時に、父がビデオ屋に入っていき、車で待っている雨の中の、ことを書き始めたら、当時の記憶がどば

          TASS2022_rev01

          二日で作れる入門炉!小型移動式鋳造炉製作レシピ&オーダーフォーム(仮)

          鋳造炉の入門炉を開発しました! 誰でも作れると思うので、製作方法を公開します。 とはいえ、丁寧にやれば、環境があれば、とか、なにより失敗を楽しめれば、などの時間による条件があるような気もするので、販売もします。 作り方は、後述するとして、販売は、3万円でどうでしょう?これは、開発段階のものを使ってみてくれる人向けの価格です。製品と呼べるディテールへは、まだ詰め切れていません。作りながら詰めていきたいので、使ってくれる人に買ってもらいたい。カンパも受け付けます。 丁寧に、環境

          二日で作れる入門炉!小型移動式鋳造炉製作レシピ&オーダーフォーム(仮)

          回遊する 高山建築学校2022

          そういえば、回遊するってなんだろう。英語にしたらMigration, 群れの越境、か。一人ではないんだな。複数性を持った動詞か。同じテーマを掲げ、3年目の高山建築学校となる。コロナ禍を重なり、運営で手一杯であったが、私がステイトメントを書くのも、今年で最後だ。次につなげる必要がある。それを考えるのは、後にして、今年の話をしたい。 建築という人為に惹かれるのは、そこに建築への意志があるからだ。 一方で、モノをつくることの協同には、豊饒なボディランゲージがあり、それは、意識と

          回遊する 高山建築学校2022

          水面を見る人きく術概論綱要

          序論・・・われわれ手のひらをよく眺めている。電気の水面ばかりでは目がケイレンしてしまう 土と陽光がちょっと、これが時だ。 収穫を求め天候に呼ばれ、体に聞きながら畑に立つ。 時に不作もあり、思い通りにいかぬ当然に腹を立て、聞こえる声で気持ちを吐く。傍にいてくれた人だけでなく、山も空も海につたい、私に聞こえる。 だいたい、何もできないと最初は思う。だけど、一人でないということがどれだけ状況を変えてきたろう。だから、聞こえた声が自分が生きていることなんだと念をのむ。 時に声

          水面を見る人きく術概論綱要

          記憶と反復2 バー鳥渡にて開催中の、雪の上、ブナの落ち葉、足の裏の肉球が弾む 5 (~5/24高円寺)に寄せて。

          記憶と反復2  今日は、生コンじどり軽トラ準備編だ。  東京の三田、蟻鱒鳶ルで、コンクリートを岡親方の元で、ひと月ほど習っていたのが、熊猟のひと月前の三月のことだった。二月の末に出発する時、家の前の三mのポールが雪に埋まっていたのを覚えている。  季節は過ぎ、もはや梅雨かと感じさせる五月中ごろの今日、来週から始まる炭小屋の布基礎、長さ三十二m、体積三立米の打設に向けて、配筋、型枠、運搬方法を進めていた。生コンを近くで買って、打設しようと考えている。  自分で材料を買っ

          記憶と反復2 バー鳥渡にて開催中の、雪の上、ブナの落ち葉、足の裏の肉球が弾む 5 (~5/24高円寺)に寄せて。

          記憶と反復 バー鳥渡にて開催中の、雪の上、ブナの落ち葉、足の裏の肉球が弾む 5 (~5/24高円寺)に寄せて。

           東北に越してから九回目の春を迎えた。本展示の写真は先月の、かれこれ八年目の春熊猟で撮ったものとなる。初めて行った年は、頭領のたけしさんが、稲葉さんから代替わりしたてだった。たけしさんは、いつもエースで、ブッパの頭だった。昨年、忌中である健さんは、山に入らなかった。熊は見つけれど、獲れなかった。喪が開けた今年、健さんは「なにがなんでも、自分がとってやろうと思わなくなったもんな」と初めて口にした。三年前に、「七十でやめる」と言っていた年が今年だった。昨年の冬が良く降った為、今年

          記憶と反復 バー鳥渡にて開催中の、雪の上、ブナの落ち葉、足の裏の肉球が弾む 5 (~5/24高円寺)に寄せて。

          回遊する -見跡-

           つくることを始め、ある時、これか、という確信を見つける。そんな時がある。  獣の足跡は、雪や落ち葉の上に。では、ものをつくる、手で考える、ことの跡はどこにあるのだろう?  身の回りには、作られたもので満たされてるといっていい都市部、市街地、居住地で、人為の痕跡以外を見るけることのほうが、かえって困難といっていいほど、つくられたものに囲まれている。飽和した視界を、今一度サラに戻し、世界を眺めたい。回遊することは、そんなことも引き起こす。  高山建築学校を今年もやる。高山で

          回遊する -見跡-

          青柳拓監督「東京自転車節」2021年公開 映画レビュー

          2021年、東京の街には2020年東京五輪・パラリンピックの旗がたなびいている。 虚構、とはこのことで、感染症対策のために延長された非常事態宣言下で、映画を見た。 「東京時電車節」 映画を撮っている監督が主演と言える映画で、主人公は、映画が撮りたいということは劇中では言わず、必要に駆られてインターネットを介した宅配業を行う。フィクションといえるのは、この「映画を撮りたい」ということに関する言及がないこと、それくらいで、これ以上ないくらい場面場面は現実だ。時々映り込む、元首相に

          青柳拓監督「東京自転車節」2021年公開 映画レビュー

          大竹昭子著 スナップショットは日記か? 森山大道の写真と日本の日記文学の伝統  カタリココ文庫 レビュー

          スナップショットは 日記か? まるで映画のような本。まるでデジャブのように、と音楽まで聞こえてくる。しかし、日記か?と問われている。その探求の書である。話しの中に旅があり、ページに仕掛けがあり、まさかさいごの構成でいきなり語りかけられるというビックリ箱である。この本を今読めることは幸運だと感じた。写すということを伝えるために、その表現自体が街をふらつく様式を持っている散文集であった。気になった時が、読み時の一冊。

          大竹昭子著 スナップショットは日記か? 森山大道の写真と日本の日記文学の伝統  カタリココ文庫 レビュー

          大竹昭子著 室内室外 カタリココ文庫レビュー

          「室内室外」 大竹昭子著、カタリココ文庫、読むのは二冊目。思ったことが書いてあるという出くわし方をする文たちに驚く。あまりに度重なるので、すごく考え方が合うのか?とも思ったが、もしかして、この感覚がこの文たちそのものなのではないかと思ってきた。 どんどんページをめくりたいが、思ったことを書きとめておかないと、次のページでそれが書かれていて、それは、自分で書こうとしていた言葉よりも澄んでいる気がする。つまり、言葉が言葉を呼んでいて、それを著者が聞いて書きとめている文たちなので

          大竹昭子著 室内室外 カタリココ文庫レビュー