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ちゅるゆーか
2016年3月22日 06:38
私はバブルを知りません。私が生まれた時から今まで、華やかな好景気は訪れていません。聞こえる言葉はリーマンショック、不景気、就職難。だから、私はバブルが実際にあったことという感じがしなくって、どこか夢物語のようにも感じてしまいます。けれど、バブルの時代に生きた青子と高級寿司店「すし静」の物語である、柚木麻子さんの『その手をにぎりたい』を読んで、初めてバブル時代が身近に感じられました。物語の中
2016年2月20日 07:33
星を見るのが、昔から好きです。月と星の、大きいはずなのに小さく見える距離。遥か昔から届く光。自分がちっぽけだと思い知らせてくれる、とてつもなく大きなものを見ると安心してしまうのは、なぜなのでしょう。大きな未来には、怖れを感じてしまうというのに。夜空を見上げる高校の天文部で、4人のスパイは、それぞれがそれぞれの事情と感情を抱え、行き場のない夜を共有します。坂木司さん『夜の光』。「『むし
2016年2月8日 07:41
大学の友達のMちゃん、ものすごく美人なんです。もう、とんでもなく。間違いなく、私が今まで見たことのある人類の中で一番美人です、彼女。そのMちゃん、先輩に贔屓されてるとか優遇されて当然と思ってるとか、先生に取り入ってるとかそんな類の噂が私の耳にも入ってました。そこまで言わなくても……と思うような。人の裏側を見てしまったような。そんな類の噂ばかり。どんなに真剣にやっていても、美人だというだけで他