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クラニオ・バイオダイナミクス・プラクティショナー(https://www.hirakucranio.com/)。日英、英日翻訳者。こちらは個人的なエッセイなどを書いています。施術の仕事(hiraku)のブログはこちら:https://note.com/hirakucranio/

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  • 日々のこと

    日々のできごとです。

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    映画やドラマや本について、レビューというより個人的な感想をつづった文章。

  • 勝手に訳してみた

    時々見つける、勝手に訳してみたくなる英語の情報などを勝手に訳しています。

  • 学び、気づき、メモ

    体について、生きることについて、意識について、などなど学んだことや気づいたことのメモです。備忘録的な。

最近の記事

hiraku通信、はじめます

施術の仕事(hiraku)のブログを、別のアカウントで始めました。 hiraku通信 hirakuの施術やワークショップのお知らせや、クラニオについて、体についてなど、クラニオ・プラクティショナーとして書きたいことを、そちらに書いていこうと思います。 こちらでは、これまでと同じように個人的なエッセイめいた文章なんかを書いていきます。 よろしかったら、hiraku通信の方もフォローしていただけると嬉しいです!

    • 想定外

       夕飯は昨日の残りのカレーにしようかな、飽きたけど食べちゃわないとだしなあ…なんて思っていた日、施術を受けに来た友だちが、近所のパン屋さんでその日に焼いたという、まんまるくてみっちり詰まった美味しそうなフランスパンを買ってきてくれた。 「今日はそのまま食べて、明日以降は焼くか蒸すかするといいって」  と、教えてもらい、これは絶対に美味しいパンだから、せっかくならそのままを味わえる今日のうちにたくさん食べたい!と、思い、残りのカレーは次の日に回して、夕飯をパンが主役のメニ

      • ひらき続けている

         ウクライナの戦争が始まってからしばらく、自分でもびっくりするくらい落ち込んでいた。  たまたまウクライナやロシアに友だちがいて、リアルタイムで連絡をとったりしていたこともある。起こっていることがとても近くに感じられて、かなしく、おそろしくて、やるせなくて、一日を過ごしていても何度も涙が出てきた。  遠く離れた日本で私が嘆いていても仕方ない。でも、感じてしまうものはどうしようもない。だから、普通に日常を送りながら、ふとした時にしくしくと泣く、という感じで日々を過ごしていた

        • 【過去記事】それぞれのお花畑で

           去年から家にいることが多くなって、朝、運動をしている時や、家事をしている時にYouTubeとか、Spotifyのラジオとか、何かを流して聴くことが増えた。  YouTubeは興味のある動画をいくつも流していると、どんどんそれに近いものを提案してくれる。  ありがたいのと同時に、こうやってそれぞれの人がどんどん自分の信条や興味に合った情報ばかりを追求できるようになって、これからもっと一人ひとりの世界の見方に偏りが出てくるんだろうなあ、とも思う。  それがいいことなのか、

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          はじめての恵方巻

           今年の節分は、人生ではじめて恵方巻を食べた。  私が育った地域では恵方巻の習慣はなかったし、全国的に流行り出した時にはすでに大人になっていたから節分に何かすることもなくなっていて、人生において特に恵方巻の必要性は感じずにきた。  美味しそうだけど、まあ要は太巻きだよね。黙って全部食べなきゃいけないなんて、大変だし、せっかくのお寿司を味わえなそうだし…なんて、ドライな気持ちでいた。  でも、そんな話を友だちとしていたら、一人、「私、恵方巻は毎年やってる」というベテラン(

          はじめての恵方巻

          【過去記事】自分のかたち(あけましておめでとうございます)

           元旦の朝いちばんに、カチカチこれを書いている。  2021年は私にとって、明晰さの年だったように思う。  自分がしたいこと、一緒にいたい人、過ごしたい場所。そういうものがかなりはっきりしてきた。  世界で起こっている出来事からも、常に、「あなたはどうしたいの?」と問いかけられているような一年だった。何度も内側を見つめては調整して、どうしたいか、どうありたいかを感じ続けて、そのおかげで、自分の輪郭がだいぶくっきりしてきた感じがする。  これまで、ずいぶんとあやふやな形

          【過去記事】自分のかたち(あけましておめでとうございます)

          もどってきます

           一昨年の夏くらいから、SNSをやめたり、アカウントを切り替えたりして、しばらく外とのつながりをだいぶ縮小していました。  その時は、どうしてそんなに引っ込みたくなるのかはっきり言語化できていたわけではなかったのですが、いま思えば、「誰も見ていない時の自分のかたち」を思い出したかったのだと思います。  つながることがすごく簡単になった時代、便利だし、人は好きだし…と、流れるままに好き放題につながり続けてきたら、いつの間にか自分を「見せている」場所がありすぎて、意識が外に向

          もどってきます

          Love Everybody

           たかのてるこさんの講演がZoomで聴けるというので、よろこび勇んで参加した。(宮崎小児科医会さん、ありがとうございます!)  前にも書いた気がするけど、私はたかのさんの本と、旅の仕方が大好きだ。心をいっぱいにひらいて、笑って、つっこんで、出会う人や場所とまっすぐに全身全霊でかかわって、まるで世界にハグしてまわってるみたいで、読んでいるだけで嬉しくなる。  去年の秋、やっぱりZoomで参加した講演で、はじめて生でたかのさんの話を聴いたのだけれど、本と同じように、声を上げて笑っ

          Love Everybody

          『身体知性』とソフトゾーン

           『身体知性』を読んだ。  著者の佐藤友亮さんは現役のお医者さんで合気道家でもあるそうで、西洋医学的な観点と東洋医学的な観点、両方にしっかり裏付けされた身体論でとてもためになった。  私はどちらかといえば、というか、確実に知識よりも感覚寄りで生きているので、解剖学的な用語とか西洋医学的な分析的な文章を見ると、それだけで、うっ、と苦手意識が出てくるのだけれど(一応ボディーワーカーなのに!)、この本ではそのあたりの話も興味深く読むことができたのは、佐藤さんが武道家で体とつながる

          『身体知性』とソフトゾーン

          Vegetables!

           私がはじめてベジタリアンの人に会ったのは、十五年前くらい、カリフォルニアのロングビーチに住み始めてすぐだった。同じ創作プログラムの一学年上の子が、なにかの話の流れで「私、ベジタリアンだから」と、教えてくれたのだ。(それまでも絶対まわりにベジタリアンはいたと思うのだけれど、身近で公言している人ははじめてだった。)   その頃の私は、肉も魚もがっつり食べていた。父が肉が大好きだったこともあり、なんなら肉っ気がなければ食事じゃないくらいに思っていた。  なので、思わず、「肉も魚も

          Vegetables!

          【Radical Compassion Challenge】「真ん中のすきま」で出会う(クリスタ・ティペット)

          4月26日~5月5日までの10日間、タラ・ブラックによるコンパッション(思いやり、慈悲)に焦点を当てたオンラインイベント「Radical Compassion Challenge」が開催されていました。 ゲストとのインタビュー、全部は聴けなかったのですが、聴くことができたものはどれもよかったので、印象的だったことをメモも兼ねて、書き留めておきます。 (今のところ、上のイベントリンク先から動画も見られます) 今回は、ジャーナリスト、作家のクリスタ・ティペット。 ラジオやポッド

          【Radical Compassion Challenge】「真ん中のすきま」で出会う(クリスタ・ティペット)

          紙ごみ

          燃えるごみとリサイクルは割とすぐにたまるので、ちゃんとこまめに出しているし、資源ごみも瓶と缶はたまったら袋にまとめて入れて縛って出すだけなのでいいのだけれど、紙ごみを出すのが苦手なのです。 ネットで買ったものが入ってきた段ボールや封筒、商品の箱、ティッシュの箱、ちょっとしたチラシ、もらったお菓子の箱と包装紙、豆乳のカートンなどなど、気がつくとたまっている紙ごみ。 きちんと開くこともしないでなんとなく集めておいた箱(いくつかは、もしかしたらまた使うかもなんて思っていたもの)

          紙ごみ

          【Radical Compassion Challenge】「ゆるし」について(エリザベス・ギルバート)

          4月26日~5月5日までの10日間、タラ・ブラックによるコンパッション(思いやり、慈悲)に焦点を当てたオンラインイベント「Radical Compassion Challenge」が開催されていました。 ゲストとのインタビュー、全部は聴けなかったのですが、聴くことができたものはどれもよかったので、印象的だったことをメモも兼ねて、書き留めておきます。 (今のところ、上のイベントリンク先から動画も見られます) 最初は、作家のエリザベス・ギルバート。 『食べて、祈って、恋をして』

          【Radical Compassion Challenge】「ゆるし」について(エリザベス・ギルバート)

          違和感ポイント

          違和感を感じたできごとがあって、これはこのできごとのこの部分が引っかかってこういうふうに感じたんだろうな、と、思っていたのですが、その話を人に聴いてもらっている時に「この部分が引っかかってこういうふうに感じてね」という流れで話していたら、なんとなく、かゆいところの周りだけをかいているようなもどかしさがあったのです。 で、帰宅して、ご飯を食べてのんびりしながら気がつきました。 はっ!違和感を感じたのは、できごとのそこの部分じゃなくて、あそこだ! そうしたら、まさにパズルの

          違和感ポイント

          40

          無事に誕生日を迎えて、四十歳になりました。 誕生日当日は、両親と大好きなへっころ谷に行って、滋養のつくご飯をたっぷり食べて、デザートの発幸パフェまで堪能してきました。 体にいいものが基本好きではない父が娘の誕生日のためにと渋々来てくれたのも、愛。(と、いいつつ、鶏肉のソテーとか豆乳たんたん麺とか、美味しい美味しいと食べていました) こういうふうに家族で平和に楽しくお祝い、ということができるようになったのもここ数年で、有難いなあ、と思います。 四十にして惑わず、と、孔子は

          教えること

          どうやら地球の日だったらしい、4月22日。 「クラニオ・バイオダイナミクスの入口」、無事に終了しました。 晴れ渡って暑いくらいの気持ちの良い日でした。 「聴く」ことを教えるとなると知識や技術を伝えるのとはまたちがって、とにかく講座の時間の間、その感覚をいっしょに体感してもらうしかないと思い、当日、自分が「いま、ここ」にいられるように、来てくださった方たちとその感覚を共有して、必要なことがあらわれてくるスペースをホールドし続けられるように、そのための心と体の状態をできるだけ整

          教えること