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7月に読んだ本、読めなかった本&受けてる講座


🎃エンタメ🎃🎃
直木賞

おもしろかったです😳😳

今ドラマやっていますが、私も一気に読んじゃいました!
リンク失礼します。私はドラマも観ます笑




🎃ご自愛本🎃🎃

良書!!!
「良い子」であろうとする人は少なくない。子どものときに、自分本来の感情を素直に表現したり、その感情を受容されたりした経験に乏しい共通点がある。治部煮よりも自分を評価する「誰か」の感情を優先する癖がついていて、その誰かの感情を先回りして感じ、その人にとってのベストな反応を得られるような感情だけを選び取り、自分が本当に感じていた感情は心の奥底に封印してしまっている
→良い子を演じれば一時的な承認は得られるが、それは自分の心根の部分を承認されているわけではないため、すぐにまた「誰かに褒められる何か」をしていないと不安になる

他人の感情を優先する生き方から抜け出すきっかけ:誰にも遠慮しない、自分だけの「好き」を見つけて追求すること

自分の物語をネガティブに解釈すれば、どんなに素晴らしい出来事があっても価値がゼロに。自分の物語をつくるうえで最も重要なことは、自分の感情に素直になること。感じたままの感情だけが、自分に起きた出来事に納得するための解釈をもたらしてくれる。それはきれいなものだとは限らないし、むしろいびつと言われるようなものかもしれないが、でも、それを自分固有のかたちとして、自分自身が納得して受容できたら、誰にも比べられることのない「心強い物語」になる。自分の物語を紡ぐことができるのは、自分の感情だけだから。

本書は、「自分の弱さ、いびつさ、未熟でかっこ悪い所を認めて、ありのままの自分を肯定し、しなやかな強さをもたらしてくれる」本です。


「感情は身体反応からはじまる」
感情がラベルイングされる前に生じる身体反応=情動
理性でコントロールできない、動物的な身体反応のこと
トラウマも、心の問題だけでなく身体の問題でもある
衝撃的な出来事やストレス体験があると、筋肉が緊張してホルモンが分泌される。こうした反応が身体に記憶され、「Aという出来事が起こると、Bという情動が出る」という一連の流れとして再現される(手続き記憶)
→特定の状況によって、反射的に感情や身体反応、記憶などが引き起こされる。これまでの恐怖体験の積み重ねによる防衛的な反応が起こる

「対話は、余裕がないとできない」
対話において何より大事なのは、自分自身のキャパシティ。
心の余裕を確保し、ストレッサーに気づくことで、自分を追い詰めない練習をしていく。キャパシティさえあれば、振り回されることなく日常を回していくことは可能

この雑誌の連載記事に泣きました😢
ウェルシア会長の池野氏の修羅場です。

こちらの雑誌には、ユニポスCEOの田中 弦さんの人的資本開示にする記事が。詳細はこちらのリンク先にも

記事からは、以下の通り
・約4,000社の有報を確認したところ、約9割が「わが社は最高!」と言っているだけ。企業の発信情報と口コミサイト情報の差分は不信感を生み出す。エンゲージメント低下にもつながる。それなら先回りして、課題を明らかにした上で解決策や取り組みを伝える方が、企業への信頼につながり結局は得
・好事例紹介:安川電機
誰もが聞きたい「技術系企業では男女に待遇差があるのでは?」という問いに対して、女性管理職の割合が増えていない事実を正直に伝えた上で、社内意識の変遷をデータで伝えている。これを見れば理系の女子学生はエントリーしたくなるはず
→合理的な対策を立てて真摯に立ち向かう姿勢を伝えることで、信頼感を強めている


🎃仕事本🎃🎃

🕌エッセンシャル・センテンス

業界的にオールドボーイズクラブでも、ただし、そんなシンプルな話でもない。男女のキャリアの差は、差別的な慣習を維持しているからではない。労働市場の差別というよりは、すべては「時間」との関係が大きいのである。原因は仕事の構造そのものにある。労働時間が少ないため、経験の積み重ねも少なく、それゆえに時間あたりの給料が低いため男女間の収入差が発生。時間を投入することで大きく報われる職業もある。キャリアが高まる確率は、すべて、時間のインプットと家庭の要求に大きく左右される。

男女間の収入の差は、職場での偏見や、ファミリーフレンドリーな政策の欠如、その他の手っ取り早い解決策とは、直接的にはほとんど関係がない。たとえ「公正で隔たりの無い」と評価できる給与をもらっている女性であっても、家庭や子どもの事情で長時間労働やオンコールができなければ、同じ職業の男性より収入が少なくなりやすいのである。

多くの分野で女性の進出が進み、女性が全体のほぼ半数を占めるようになっても、女性と男性の競争の場はさらに不平等になっている。昇進ルールにおいては、早々に大量の時間を投じることが求められるから。
「キャリア時計」は、「生物学的な時計」と「家庭的な時計」と同時に動いている、キャリアがそれほど充実しないうちに家庭を築かなければ、一生家族を持つことができないかもしれない。
パイプラインが漏れる一番の原因は、やはり、出世に必要な時間的な要求の問題に戻ってくる。激務のキャリアは誰にとっても大変だ。とりわけ若い親にとっては厳しいため、家族の時間を大切にする一方で、出世コースから外れることが多いのが女性なのだ。時間的な要求とは、単に時間の長さというだけではなく、人生の中で最も要求が大きくなる時期(30代半ばから後半にピークを迎える)のことでもある。

結び:不確実な未来において理想的なバランスを実現するために、変わるべきなのは、女性や家族だけではない。この国の仕事とケアのシステムを見直し、私たちが歩むべき土壌を再整備する必要がある。すべては「時間の問題」なのだ。


🕌エッセンシャル・センテンス

成功するギバーは、「自己犠牲」ではなく、「他者志向性」をもっている。
自分がその仕事をせずにはおれないという”意義”がポイント。
「自分にとって意義のあることをする」
「自分が楽しめることをする」
この条件が見らされれば、ギバーは他人だけではなく、自分にも「与える」ことができる。

成功からもっとも遠いのはギバーのようだが、成功を収めるのもギバー。

休眠状態のつながりの方が、より多くの新しい情報をもたらす
よく知っている現在進行形のつながりはそれよりも、すでに知っている環境や物の考え方を共有する傾向が強いから。

安心感のある環境では、人はより学習意欲が高まり、より新しいことにチャレンジできるようになる。このようか環境をつくり出すことができるのが、ギバー。見返りを期待せずにアイディアを分かち合うエンジニアは、安心して情報交換できる雰囲気を生み出すため、イノベーションにおいて重要な役割を果たす。

「ゆるいコミュニケーション」
強引な話し方はせず、不明な点があれば明らかにし、人のアドバイスを喜んで受け入れる。弱点をさらけ出し、拒絶や障害や躊躇をうまく利用して、会話を進めていく。※弱みを見せても効果があるのは、周囲の人々に有能だと認められている場合に限る

交渉上手はかなりの時間を費やして、「相手側の視点」を理解しようとしている

アドバイスや助けを求めている人は、上司の受けがいい。
人間は自分の時間、エネルギー、知識や情報を投資して誰かを助けると、相手が逸れに値する人間だと必死で信じようとする。だからこそ、「お願い」は、誰かを自分に関わらせるための実に巧妙な方法。ただし効果を発揮するのは、それが無意識から出た行動であるときだけ。ギバーはより積極的に、人にものを聞く。ギバーは他の人のものの見方や意見に心から関心をもっており、聞き上手であると見なされていた。

ギバーが燃え尽きるのは、与えすぎたときではなく、与えたことでもたらされた影響を、前向きに認めてもらえないことが原因。困っている人をうまく助けてやれないときに、燃え尽きる。


🕌エッセンシャル・センテンス

多様な経験と視点を持っている人は、自分とは異なる立場・文化・価値観の人の身になって考えることができるし、豊かな想像力によって共感することができる。他者の経験が自分とは異なることを理解した上で、共有できる部分を見つけ、肯定的に捉えることができる

共感による他者理解とは、差異を無視した自己との同一視ではなく、差異を自覚した上で共有できる感情を見出すこと。心理学者の河合隼雄氏によれば、他者との完全な一致・理解などあり得ず、違いはあっても、それに関連する体験をもとにして相手に共感し、理解できるという。共感とは、自分の体験を共通の因子として、相手の体験につながっていこうとすること
→カウンセラーは普段から、自分の経験を深めるように心がける必要がある。経験を深めるとは、一つ一つの経験において、その都度感じたことをしっかり自覚(自己了解)し、自分なりに内省してその経験の意味を考えておくということ

膨大な数の人が心のケアを必要としている以上、一人一人がケアされる側の立場に立って、できる範囲で困っている人、苦しんでいる人たちの力になる必要がある。お互いに心のケアを行える可能性を拡げることが、とても大事になってくる。その際、共感が大きなカギになることは間違いない

多様な人々に寛容で理解があり、成熟した共感を持てる人間が増えていくこと。そうなるように、子ども達に共感的な理解を示し、多様な存在への寛容性を教え、存在の承認の感度を育むこと。それは、自己了解と成熟した共感の力を形成し、他者とともに喜びを分かち合い、苦しんでいる人を理解し、助けたいという想いにつながっていくだろう



🕌体系的に&事例紹介

🕌本の中で紹介されている好事例

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職場の心理学:アサーティブ・コミュニケーション
「攻撃的でも、非主張的でもない!『自他尊重』のコミュニケーション」

心理的安全性の誤解や曲解も多い
人間関係を壊さないように丸く収めることが目的化しているケースも見受けられる
多様なメンバーが意見を出し合えば、ぶつかり合うのは当たり前
むしろその中から建設的な方向性を見出すのが本来の姿
波風を立てないがために言いたいことを言えずに不満やモヤモヤをため込んでいるのだとしたら本末転倒
とはいえ、信頼関係が無ければ言いたいことを言い合える関係になど、なれるはずもない

そこで!「アサーティブ・コミュニケーション」の紹介
源流は、1950年代に心理学者ジョセフ・ウォルピが開発した行動療法

「自分が伝えたいことは言えた」
「相手の伝えたいことは受け取った」
という事実が、お互いの関係に良い作用を及ぼす

しかし、何でもかんでも自分の言いたいことを吐露すれば相手に伝わるわけではなく、客観的事実と主観の区別、何を伝えたいのか明確にすることが必要
→伝えたいことを書き出してみる
 「一番伝えたいことは?」
 「どこまでわかってほしいのか」
 「どうして/何のためにわかってもらう必要がある」
 を整理する
→「それを言われた相手はどう思うか」を考えるきっかけにもなるため、より効果的な言い回しを準備できる、感情的な発言を減らすことができる、抽象的な言葉を避けることができる

アサーティブ・コミュニケーションは自分の主張を相手に受け売れさせることがゴールではない。自分の思いを相手に「伝えること」がまずは最初のゴール。どう頑張っても伝わらない/伝えることが合理的でないと判断したら、伝えないのもアリ
ただし、言わないことを選択したら、他者や環境のせいにしないこと
「言わない方がいいと自分の判断で言わなかったんだ」と、決めた自分の選択に責任を持つことがアサーティブな考え方


印象に残ったところ
「いろいろなことに期待しすぎていませんか?」
物事を楽観的にみられるようになるには、まずは「期待しすぎる」のをやめること
何かをあてにして待つ気持ちが強すぎると、落胆も大きくなり、不安や不満も大きくなる
期待しすぎるのをやめると、執着がなくなって、柔軟にいろいろやってみようという気持ちが出てくる
※「希望を持つな」ということではない。物事や人と一定の距離を置いて、理性的に、冷静に見てみるということ

フランスの哲学者アランによれば
「悲観は気分のもの、楽観は意思のもの」
悲観は漠然とした気分から生まれ、楽観は「こうしよう」「これをやろう」という意思から生まれるもの

根拠のない自信での楽観ではなく、あくまで自分の立ち位置やいま怒っていることの意味、その背景などをきちんと理解してこそ、いい結果をもたらす
楽観で行くには、目標をもつことが不可欠
ちょっと背伸びをすればチャレンジできそうな目標がベスト
それぞれの幸せから落とし込んで、その幸せを叶えるには何をしたらいいか、具体的な目標を決めていく

「多様な考え方について」
人は違う考えや意見を受け入れがたいもの
でも、人も組織も成長するには、ぶつかり合いが欠かせない
これがあるからこそ、間違いを正し、より幸せな方向へと歩んでいくことができる
多様な意見に揉まれば、いつしか「自分は未熟」という悩みも解消される

「何に対しても前向きになれず、気力が湧かないお悩みに対して」
話さないよりは話した方が、心の持ちようがずっとよくなるはず
問題が解消されるわけではなく、相手が100%理解できるわけでもないが、溜まったものを少しでも吐き出せれば、気力が復活する
気力が多少戻れば、自分がどの程度悪いのか、どのくらい困っているのか、冷静になって考えてみることもできる

*東レでは、週に2回、専門家のアドバイスを受けられる「心の相談室」があり、社員はあまり心配することなく(気軽に)カウンセリングを受けられていた

ちょっとした楽しみを、つらい現実からいっとき退避できる逃げ場のようなものを自分に作ってあげる。ひとつだけでなく、複数。逃げ場も保険をかけておく


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以下2冊は良書と思い購入して、積読に…




🎃読んでる本🎃🎃



🎃図書館で予約中の本🎃🎃




🎃読めずに返却した本🎃🎃


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🎃受けてる講座🎃🎃

・根幹は相手の可能性を信じること
・子どもを「夢を叶える人」として捉える
・まずはコーチ側の自己基盤を整える
・自分で気づいたことでない限り、行動は変わらない
・最適解は自分で導き出すもの
・言葉にすることで初めて認識できる(オートクライン)
 →繰り返すことで明確化
・「こんな人に相談したい」と思える雰囲気づくりが第一歩
・相手の話を聴くことは、私はあなたの存在を大切だと思っているというメッセージ
・聴くとは、相手の言葉の裏にある感情まで推し量る行為
・「傾聴」がうまく機能すると、相手が勝手にしゃべって、自部で勝手に気づく瞬間が訪れる
・幼い頃にこそ、承認が重要。当たり前のことを認める、存在を認める
・考える力を引き出す質問、やる気を引き出す質問
・自分でコントロールできることとできないことを分別する
・小さな変化をフィードバックすることで、前進が実感できる。成長の大きさを伝える、成長に感謝する
・沈黙はギフト、落ち着いて自分の中に答えを探しに行くために必要な時間
 →急かさない、先回りして言わない、先に話し出さないこと
・「〇〇しなさい」を言い換えて、内側にある動機を引き出す
・子どもと同じ視点に立つ
・スモールステップの提案
・ゴールの先を考える
・できていることを承認する
・「頑張って!」を言い換えて、承認の言葉かけを
 「楽しんでやろう!」「力を抜いていこう!」とリラックスさせたり
 「あなたならきっとできる!」と無条件の信頼を寄せる、「できる子」として接する、成功をイメージできる言葉を使う
・コーチ自らがチャレンジ宣言をする
・マイナスをプラスに捉え直す
・子どもを脅して不安をあおるのではなく、安心感を与えることで子どもの中に自ら答えを探しに行くエネルギーが湧いてくる
・「なぜわからないの?」ではなく「わかるときに、わかるよ」というスタンス
・失敗は存在しない、それを実感するための経験が必要
・失敗をマイナスの出来事として扱わない
・挑戦や失敗を促す「ナイストライ、ナイスミス」:果敢にチャレンジし、ミスを考察できたことをしっかり承認する
・「まず、10回失敗してみよう!」
・感情と行動を区別し、不安の原因を明らかにする:怖いという「感情」と、実際にやってみる「行動」を分けて考えることで、感情を脇に置いて行動を起こすことを促す
・自信がない子どもの背中を押す:子どもを肯定的な視点で観察し、強みを伝える。「自信がなくてもいい」ということを理解してもらい、気持ちを軽くすることで行動を起こしやすくする
・「力がすでにある」を前提に話す:本来持っている能力を信じて行動できる
・自分の中に「ある」ものに気づいてもらう:「「ある」もの(や長所)を言ってみたらどうかな?」
・励ましや助言は時に逆効果。「必要な過程」と伝える
・存在価値を認める、大切な存在だと伝える、常に味方でいる、個性を認める



大学では「脳科学」修了、月末からまた4単位開講です。


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