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105日で本を作った話③決めるは難しい #文学フリマ東京

さて。制作メンバーが決まり、デザインができるまでの話をしよう。

第5回:105日で本を作った話⑤入稿はこわい
第4回:105日で本を作った話④どこで印刷する?

第3回:105日で本を作った話③決めるは難しい

第2回:105日で本を作った話② なにをどうやって決める?
第1回:105日で本を作った話 ① きっかけは突然に

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https://note.com/kamometomachi/n/n88e1c851d691


表紙デザインの希望イメージを伝えるために、最近読んだ本や好きな本の表紙のイメージを共有する。

そして、自分の日記をテキストに起こしたものをものをGoogleドキュメントにまとめて随時更新する。

この2つのイメージから、デザイナーの萌香ちゃんがラフを描き、イメージを送ってきてくれた瞬間、ドキドキが止まらなくなった。

何度かのやり取りを経て、2つの案に絞られたものの、最後がどうしても決まらない。

「どんなことが起こるかわからない日々。1日たりとも同じ日はない。その日が始まってみないと内容がわからない」ということをガチャガチャに例えたイラストが1つめの案。

ガチャガチャから出てきたカプセルには、日記に書いた小さな出来事がちりばめられていた。

それから、わたしの散歩グッズをイラスト化したデザインが2つめの案。

悩みに悩んだ。どうも自分に決定権がある状況が苦手だ。決めるのがこわい。まあ、最終的には自分で決めたいのだけれども。

自分はどうしたいかという要望と、どちらの方が魅力的に見えるかという観点とのバランス。悩ましい。

悩みすぎて再度3人でLINEのテレビ会議をした。ロンドンで流行っている日本語Tシャツのデザインについての話で持ちきりで、ついつい3時間以上の雑談になった。

寄り道を繰り返し、最終的に決まったのが、こちらのデザイン。

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シンプルで大人っぽく、それでいてどこかタイトルとの共通点を想起させる偶然性。

あまりにかわいくて、母親に見せたら「すごい!かわいい!買います」と言われたので、丁重にお断りした。親に日記読まれたくない。


そして、最大の悩みどころであった本文デザイン。

これこそ、自分の力ではできそうになかった。

予算の都合上、テキストの流し込みは自分で行うとして、ベースとなる本文デザイン(1ページの行数や文字数を決める)はプロにお願いしたい。

わたしの希望は、とにかくシンプルで文字組みができるだけきれいに見えるデザインになること。

最終的に自分でテキストの流し込みをするから、文字の間隔などを細部までしっかり調整することは難しいけれど、紙面で見たときにきれいに見えるフォーマットになるようにお願いした。

初めて作ったZINEの時は、ここでかなりつまづいた。なんとなくベーシックなページは作れたものの、数字が苦手なわたしはページの余白や文字数を計算して調整する作業がとても苦手だ。

素人が意識していないところで、無数のデザインがなされていることは、もっと知られてもいいのではないかと思う。

デザイナーの友人のおかげで、きれいな本文ページが完成した。

(つづく)

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