Machiko(かめ子)

キャリアコンサルタントのかめ子です🐢 猫さんの癒やしが生きるエネルギーです✨ 働くとは…

Machiko(かめ子)

キャリアコンサルタントのかめ子です🐢 猫さんの癒やしが生きるエネルギーです✨ 働くとはなんだろうと常に考えていますが、とても難しいです。 ですが、誰かと共有すると、光が見えたりする事があります。塞ぎ込むと本当に苦しいです。頑張る必要はないけど、少しだけ声に出してみてください😌

最近の記事

『D坂の殺人事件』背景を感じたくて

『D坂の殺人事件』を読んだ週末に 作品の雰囲気を味わいたくなって 千駄木の団子坂へ行った。 作品の『D坂』は、 この団子坂と言われている。 けっこうな傾斜の坂だった。 団子坂の由来には この坂沿いに団子屋さんがあったとか、 転ぶと団子のように転げ落ちるとか、 泥の坂道だったことから 歩くだけで泥だらけになり泥団子のようになったとか、 色々あるそうだが 今ではアスファルトで舗装され、 車の往来も多く、 作品のイメージとは なんか違う。 そう思った時 きれいな夕日が落ち

    • 信じるものとは?「海と毒薬」

      戦争が人間をくるわせるのか 現在でも 考えるべき とても深く難しい問題です。 実際に起こった事件を題材にした 小説「海と毒薬」。 戦争の中、 多くの犠牲者がでているために 人の死とはなにかが あいまいになっていく様が描かれています。 主人公である勝呂は、私に言います。 「仕方ないからねぇ。  あの時だってどうにも仕方がなかったのだが、   これからだって自信がない。  これからもおなじような境遇におかれたら  僕はやはり、アレをやってしまうかもしれない・・・  アレ

      • 「今夜、すべてのバーで」パテ選び

        中島らもを 初めて歌舞伎町の地下のライブハウスで 見た時のことを今でも鮮明に覚えている。 彼はもうすでに、 弟子かスタッフに両腕を支えられないと 階段も降りれなかった。 それなのに 椅子に座って トークライブが始まって マイクを握ったとたん 信じられないほど饒舌に 面白トークを繰り広げたのである。 中島らもは アルコール依存症である自分、 弱い自分をさらけ出しながら 自虐と知性と冷静さを持って笑いにかえ エッセイ、小説、脚本、歌で 思いを表現した凄腕のアーティストだ

        • 人生の教科書「自省録」

          キャリアコンサルタントを勉強している時に 読むべき本と言われ、手にとりました。 マルクス・アウレリウスは 第16代ローマ皇帝で、 五賢帝最後の皇帝といわれています。 ローマ皇帝という多忙な公務のかたわら 学問を好み、夜になると「自省録」にまとめられた 日記を綴っていたそうです。 この本を読んでみると 遥か昔であっても 人間の悩みは、あまりかわらないことが 分かります。 人間は何のために生まれてきたのか 死とは何なのか 人を信じるとは 人の上にたつとはどういうことか

        『D坂の殺人事件』背景を感じたくて

          蓮の花のようであれ「蜘蛛の糸」

          大人になって読む 「蜘蛛の糸」は 歯がゆい感じがします。 お釈迦様の気まぐれ、 悪人は悪人と終わってしまう展開、 そもそも、なぜ蜘蛛の糸なのか... 極悪人カンダタから学ぶ 自己中はいけないよ という教訓 と少しひねくれながら 読みすすめていたのですが 最後で素敵と思わされた部分に出会いました。 「しかし極楽の蓮池の蓮は、  少しもそんなことにはとんじゃくいたしません。」 蓮池の蓮はあかの他人のように この騒動を見つめています。 困難なことが起きたときこそ 蓮池の

          蓮の花のようであれ「蜘蛛の糸」

          春樹が思う振り返り?「夜のくもざる」

          今の職業を あるいは今の生き方を 私はなぜしているのか? 普通なら 考える必要などない事なのだけど 実はとても大切な事のような気がしてしまう。 このエッセイ集の 初めのお話「ホルン」。 私はこの話が大好きで とにかく何回も読んでいる。 たった4ページなのだけど。 ホルンを吹くことを 専門的職業としている人がいるけれど なぜそれがホルンでなければいけなかったのか というような事が書かれている。 ……………………………………… ホルン吹きが初めてホルンと出会った時 「バ

          春樹が思う振り返り?「夜のくもざる」

          三島の終わりの美学「新恋愛講座」

          三島由紀夫を愛してやまない 仕事でお知り合いになった とても美しい女性が かめ子さん、 とっても素敵な本みつけたので プレセントです! と「新恋愛講座」エッセイを贈ってくれ あまりの嬉しさに 必死に読みました。 男と女のいろいろや 若き青年へのメッセージなどあるのですが とても気に入った 「おわりの美学」の章があります。 例えば、 手紙のおわりでは 一番素敵な結びは 「またお目にかかれるのを楽しみに」 押しつけがましくなく、重くもなく、 欲張った望みを押し付けな

          三島の終わりの美学「新恋愛講座」

          愛する未来を思って「夜と霧」

          フランクルの「夜と霧」 は第二次世界大戦中、 ナチスにより強制収容所に送られた体験を 精神科医の立場から記録した本です。 キャリアコンサルタントを 勉強するときに 読むべき書籍と言われ 手にとりました。 希望も自由もない強制収容所なかで 人間はどうなるか、どう生きるのか? フランクルは収容された人を観察し続けました。 (※フランクルも同じ境遇) 結論... 最悪な状況下で 耐え難い苦痛に耐えることしかない状況を 耐え抜いた人には 愛する人、未来を見出して ひたすら信じ

          愛する未来を思って「夜と霧」

          わたくし革命「斜陽」

          苦しみもがいたかず子は、 「人間は恋と革命のために生まれてきたのだ」 と思う 私革命(※わたくしが命名) の第一人者だ 日本が太平洋戦争に負け、 華族制度がなくなり 貴族とよばれていた人たちが 落ちていく話ともいわれるけども 私は 主人公かず子が 落ちぶれ苦しむ自分を見つめ 私革命を起こす話だと思っている 今のかっこいい女性を すでに昭和20年代に 描いている 太宰治はやっぱりすごい リ・スタート 自分で考え抜いて 開き直って 立ち上がり 前を進みだす人は本当の

          わたくし革命「斜陽」

          「人間椅子」はなぜ怖いのか?

          「人間椅子」を読むとゾッとする。 何回読んでも、結末を知っていても、 ゾッとしてしまうのである。 いつもなんでこんなに 怖いのだろうかと思う。 ある日、 家にある 大好きな映画のE.T.の巨大ぬいぐるみ (首が伸びたり、縮んだりする) を見ていてはっとした。 人間椅子が怖いのは 物体をめでるという 気持ちが皆、理解できるからではないか。 (※めでる :  その可愛さに惚れ惚れしながら大切にすること) 「奥様」はとても教養ある女性で 美しいものを感じることのできる人で

          「人間椅子」はなぜ怖いのか?

          カムパネルラ父の決断

          ※ネタばれあり 銀河鉄道の夜の最後に カムパネルラが川に溺れてしまい 町の人々が必死に探すシーンがあります。 そして、カムパネルラのお父さんが 「もう駄目です。落ちてから四十五分たちましたから。」 ときっぱりいうのです。 いつもこの文章で 涙がでてしまいます。 「落ちてから四十五分」 ここには、知的で冷静な カムパネルラ父の判断を感じます。  完全に水没してしまうと、  5分までだと10%、  10分までだと56%  25分までだと88%  そして25分以上だと  

          カムパネルラ父の決断

          永代通りを伊三次は走る。

          東京の深川周辺が好きでたまらない アスファルトで舗装される前は 土埃の道で 歴史を作ってきた人が 歩き、生活していたと思うと してはいけないけど 富岡八幡宮で ジャンプしたくなるくらい 楽しくなる 髪結い伊三次捕物余話 幻の声 (作)宇江佐真理 昔、バイト先の手打ち蕎麦屋で 一緒に働くおばさんに 教えてもらった本だ 時代ものの小説など 全く読んでいなかったけど とにかくおもしろくて ハマった 主人公は髪結い伊三次。 店を構えない 今でいうところ 店舗を持たない

          永代通りを伊三次は走る。

          春樹本の世界の変え方

          「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」 をはじめて読んだころ 太っている事がコンプレックスで ふさぎ込み 服を買いに行くのも嫌だったし 外に行くのも嫌だったし できれば隠れて生きていきたいなと ふてくされてばかりの生活 ところが この本の第一章のはじめから 「若くて美しくてむっくり太った女性」 の出現で世界観がくるりと ひっくり返りました 主人公をエレベーターから部屋まで 案内するその女性は ピンクのスーツに ピンクのハイヒールで はじめに わたしに太ってい

          春樹本の世界の変え方

          石川くんから見た「勤労の義務」

          日本国憲法 第二十七条一項に すべて国民は、勤労の権利を有し、義務を負う とあって 勤労の義務があるわけですけど 義務と言われた時点で もうお手上げです あまのじゃくな 私みたいな人なら やれと言われれば言われるほど やりたくなくなる でも、生きていくためには 働いて お金を稼がないといけないので 嫌だけど、苦しいけど 働いている人もいっぱいいると思います。 キャリアコンサルタントの資格をとって 働く事について相談にのる側が これではいけないのですが 働く事に

          石川くんから見た「勤労の義務」

          天平の甍は、私の支え。。

          唐に留学した5人若い僧たちが 鑑真を 20年もかけてやっと日本へ迎えた物語 話の最後に日本の土地を踏めたのは 留学僧は「普照」だけ さらに 日本にやっとお出迎えできた 鑑真は両目を失明していました 今と違い、 簡単に連絡がとれない時代 「普照」他留学僧たちは 日本から便りもない中 唐へきた目的を忘れることはありませんでした 熱い思いを伝える異国の留学僧のお願いに 正しい仏教をを世界へ広める事が役目と 応えようとする鑑真 ※鑑真は唐でもとても偉い僧でした こんな壮大

          天平の甍は、私の支え。。

          「1Q84」青豆さん

          村上春樹の「1Q84」は大作であるから 色々考えることがあると思うのですが、 自分を律することができる人 という部分で、憧れと衝撃を感じた部分がありました。 登場人物の「青豆」に。 BOOK3の章で 青豆は長期間 同じ場所にとじこめられ、 単調で孤独な生活をおくる描写があります。 ■青豆の生活リズム 朝6時半・・・朝食 その後・・・洗濯、アイロン その後・・・からだをほぐす、運動する 昼食・・・お昼は野菜サラダ・果物中心のごはん 午後・・・読書 夕方・・・すこし手の

          「1Q84」青豆さん