見出し画像

人生の教科書「自省録」

キャリアコンサルタントを勉強している時に
読むべき本と言われ、手にとりました。

マルクス・アウレリウスは
第16代ローマ皇帝で、
五賢帝最後の皇帝といわれています。

ローマ皇帝という多忙な公務のかたわら
学問を好み、夜になると「自省録」にまとめられた
日記を綴っていたそうです。

この本を読んでみると
遥か昔であっても
人間の悩みは、あまりかわらないことが
分かります。


人間は何のために生まれてきたのか
死とは何なのか
人を信じるとは
人の上にたつとはどういうことか


全ての答えがこの本にあるような
気がします。

例えば、日常の些細なことだと
第5巻のはじめにこう書かれています。

==========
明けがたに起きにくいときには、
つぎの思いを念頭に用意しておくがよい。
「人間のつとめを果すために私は起きるのだ。」
・・・・・・・・
「だってこのほうが心地よいもの。」
では君は心地よい思いをするために生まれてきたのか、
==========

こう言われると
居心地が悪くなって
がんばって起きなきゃと
思わされてしまいます。


でも、これは自分自身に向けての言葉。


歴史上の人物も
自分と同じ部分を持っていたのだと
親近感さえわいてきます。


また、
家臣の裏切りや
愛する子供の死に向き合って
乗り越えようとする言葉もあり


感情に揺れる自分をおさえようとする
生々しい声が
現代にも響きます。

最後に
第7巻から
==========
自分に起ることのみ、
運命の糸が自分に織りなしてくれることのみを
愛せよ。
それよりも君にふさわしいことがありえようか。
==========

感情を排除して真実を見る大切さを
何度も自分に問いただしています。


歴史上の人物も
私たちと同じ思いを持って
歩んできたことが分かる


はるか昔を生きた偉人が
残してくれた
生きるヒントがこの本に詰まっています。

#マルクス・アウレリウス

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?