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蓮の花のようであれ「蜘蛛の糸」

大人になって読む
「蜘蛛の糸」は
歯がゆい感じがします。


お釈迦様の気まぐれ、
悪人は悪人と終わってしまう展開、
そもそも、なぜ蜘蛛の糸なのか...


極悪人カンダタから学ぶ
自己中はいけないよ
という教訓


と少しひねくれながら
読みすすめていたのですが
最後で素敵と思わされた部分に出会いました。

「しかし極楽の蓮池の蓮は、
 少しもそんなことにはとんじゃくいたしません。」


蓮池の蓮はあかの他人のように
この騒動を見つめています。

困難なことが起きたときこそ
蓮池の蓮のように
俯瞰(ふかん)でものを見る事が
できたら

今の状況を整理できるかもしれない。


何か慌ただしい時ほど
心がじたばたしている時ほど
じっと観察することが大事じゃないか
と感じさせられます。


美しい蓮の花は
現代で自分らしく
生きるためのヒントです。

#芥川龍之介

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