高橋博樹ジャック

子どもたちにもっとカラフルな選択肢を。 地域活動の支援。ものづくり活動のお手伝いなどを…

高橋博樹ジャック

子どもたちにもっとカラフルな選択肢を。 地域活動の支援。ものづくり活動のお手伝いなどをしています。 京都府南丹市/京田辺市/まちづくり/ことおこし/N型起業ガイド/木工家/ものづくり講師/2児の父 #NPO法人テダス#NPO法人京都匠塾#16studio

マガジン

  • N型起業

    「起業」という言葉は、本来何か事を起こす、始めるという意味のはずだ。しかし、そこには、リスクを伴う一か八かのチャレンジ、ビジネスとして成功するかしないか、野心、など余計なイメージがゴテゴテついてしまっている。 いやいやもっとお気楽に、純粋に事を始めて良いと思う。 そしてそれを当たり前にみんなで応援する。足を引っ張らない。揚げ足を取らない。そんな社会を作っていきましょーよ。

  • 金魚鉢のうた

    京都新聞に掲載していただいたコラムなどを中心にしつつ、日々思うことを書きたいなぁ

最近の記事

自分しか自分の課題じゃない

「活動メンバーと意見が違う場合にどうしたらよいですか?」という相談が寄せられた。いっしょに活動しているメンバーと意見が合わないことがあり、いったん落ち着いてもまた別件ですれちがい、その調整にかなりの労力が奪われ、しかもその間にかなりひどい言い方もされる。 というお話です。 この場合、「どうやって意見をすりあわせるか?」の前に、「この人といっしょにやりたいか?」という問いを立て、それを相手にもぶつけてみるとよい。「私たちいっしょにやりたいのかな?」という問いだ。 もし、この問

    • 一般社団法人に「営利型」と「非営利型」があるってどういうこと?

      一般社団法人(以下 一社)はその法人格の性質上すでに「非営利組織」である。 しかし、一社の中に「営利型」と「非営利型」が存在し、言葉上の混乱をおこさせる。 この「営利型」とは何か?と調べると要するに「収益事業型」ということでがわかった。 税法上の「収益事業」を積極的に行うことで、活動資金を獲得するタイプと言えます。 一方「非営利型」とは、「収益事業」を積極的に行わず、寄付や会費、またはお金をほとんど使わずに活動を継続するタイプです。 つまり「非 収益型」のことです。 さ

      • 幸せホルモン出さんが負けよ♫

        幸せホルモンの代表的なもの3つ ♪ドーパミン→テンション上がるハッピーな時 ♪セロトニン→癒されるしっとり心地よい時 ♪オキシトシン→人との触れ合いあったか時 という認識をしていたが、 どうやら『利他行動』でもオキシトシンが分泌されるらしいと知った❣️ これ!めちゃ納得。 これまで、人のための行動を『偽善』とか『人気集め』『きれいごと』と評価して片付けてしまう人を見ていて、なんか違うのよなぁ〜。と感じており、 ぼくは単に 『自分の心と身体の健康のためにやってる感じ

        • 巣づくり

          我が家の軒先には、今年も可愛らしいお客がやってきた! 毎年恒例の燕の巣作りは、ぼくや家族にとって、楽しみのひとつとなっている。ちょっと壊れている去年の巣をせっせリフォームして、今年も同じ場所で子育てをしようとしている。 まち中では、燕と同じような姿をした若者たちが、あちらへこちらへと動き回っている。 白いシャツと紺のスーツに身を包んだ就職活動中の学生たちだ。会社説明会や面接などに忙しく参加しているのだろう。 彼らの表情はさまざまであるが、ぼくはこの姿を見るたびに少しさみしい

        自分しか自分の課題じゃない

        マガジン

        • N型起業
          9本
        • 金魚鉢のうた
          7本

        記事

          新芽が出ますように

          まちをつなぐ幹線道路を車で走っていると、美しい街路樹が並ぶまちなみから、突然、枝が切断され、ゴツゴツとした幹だけの木が並んでいる地域に入り、景色の差に驚くことがある。そこにはさまざまな原因があると思うが、地域住民のまちづくりに対する姿勢が、この差を生み出している場合がある。 阪神淡路大震災以降、「協働」という言葉が頻繁に用いられるようになり、約20年が経つ。行政と市民が一緒になってまちづくりをする。というような意味で用いられるが、残念ながら、そこに含まれている本当に目指すべ

          新芽が出ますように

          ネオ資本主義

          新しい資本主義について考えてみます。 これまでの資本主義は、投資することによって、働かずして自分の資産が増えることを期待したものです。(貴族の文化) これからの資本主義は蓄えた資産が、有効に社会に活用され、個人資産としては帰ってこないが、社会的資産が増加することを期待したもの。 例えば、行政、NPOやNGOに対する寄付金などが挙げられます。 蓄えたお金をせっせと増加させることに意味を感じなくなるのです。 そのためには、個人資産額の目標設定を国家規模または世界規模で行う

          令和維新

          「稼ぐために働く」時代から 「働くために稼ぐ」時代へ 最近、学生や若者たちとお話ししているといよいよこの「意識の変化」を感じます。 若者たちは、このことをはっきりとは認識していないようですが、明らかに前者の様な生き方に疑問を感じ、後者のような考え方で生きることを模索している気がするんですよね~。 しかし、まだまだ今の社会では、後者のような価値観でしっかり生活していけるイメージが持てないのだと思います。 これは僕らおっちゃんらの責任だと思うので、そんな社会に移行できるよ

          地域の小さな「気づき」が、やっと社会的に認知され、大きな事業としてさあしっかりやっていこう!というタイミングで、外部の大きな組織がかっさらっていく無情

          地域の課題に気づき「なんとかせねば!」と、仲間を募り、できることから取り組んでみる。 市民活動(N起業)の多くはこうやって始まる。 その活動を継続するためには、どうしてもなんらかの資金が必要となり、行政の設置した交付金などを使う。 そこで、その地域課題は、行政や社会の知るところとなり、併せてその団体の存在も、認識されることとなる。(場合によってはメディアに取り上げられたりする) その後、その団体が、信頼に足るものだとわかれば、行政は小さな予算規模(決裁に大きな手間がかか

          地域の小さな「気づき」が、やっと社会的に認知され、大きな事業としてさあしっかりやっていこう!というタイミングで、外部の大きな組織がかっさらっていく無情

          勇気の花束

          みなさんは「中間支援組織」という言葉をご存知だろうか?NPOをはじめとする「何かをはじめたい」「地域をよくしたい」という方々の相談に応じて、アドバイスや関係団体の紹介を行うなど、各団体の活動を促進することで、地域を元気にする組織のことだ。私自身もNPO法人テダスという中間支援組織を南丹市で運営している。 1月、北海道で同様の活動をしているNPO法人ezorockが主催した「GREEN DAY」というイベントにゲストスピーカーとして参加させていただいた。北海道の若者たちと全国

          夢の受け皿

          現在の日本代表の中には、海外のトップリーグで活躍している選手が当たり前のように多数含まれており、ほんとにすばらしいプレーを見せてくれる。 僕が小学生だった30年以上前は、まだJリーグも開幕しておらず、こんなにたくさんの選手が海外で活躍することなど想像すらできなかった。野球以外のスポーツでプロになること自体が考えられなかった時代だ。 「プロサッカー選手になる」という夢を描くことさえほとんど不可能だったと言える。ところがある時期から、アニメなどの人気に伴い急激にサッカー人口が

          明日へのおまじない

          虫たちが元気に活動する季節がやってきた。かぶとむしのヒップライン、カマキリの首筋、トンボやセミの編み編みの羽根。虫たちのフォルムは、よく観察するとどれもたいへんユニークで美しい。彼らは、次の世代を残すために、ひたすら機能を追求し、進化を重ねて今の姿になったのだ。あらゆる無駄を削ぎ落とし、洗練されたその姿は、まさに「機能美」という言葉の代表例といえる。 一方、工芸の世界には「用の美」という言葉がある。 これは、民藝運動が活発に行われた昭和初期、その中心人物であった柳宗悦氏が、

          明日へのおまじない

          N起業(非営利型起業)その8完結編 ~結局みんな次の社会を目指している~

          さて、一旦この物語を完結させるべくキーボードを叩いています。これまで「起業」はもっと気楽にやりましょう!そのひとつの考え方として「N起業(非営利型起業)」というスタイルがありますよ。営利と非営利ってみんな勘違いしてるけど、どちらもお金を稼いで良いし、どんどん売上あげるべきなんですよ!というお話をしてきました。「え?じゃあ非営利ってどういう意味?」となる人は、このシリーズを【その1】からもう一度読んでみてくださいねー。 ここまで、ぼくはわかりやすさのために、「B起業(営利型起

          N起業(非営利型起業)その8完結編 ~結局みんな次の社会を目指している~

          N起業(非営型利起業) その7 ~競争型社会からの脱出のために~

          ここまでの【その1】から【その6】を読んでいただけた方には(※まだの方は、とりあえず【その4】を読んでいただけえば嬉しいです)、だんだんおわかりいただけたのではないかと思うのですが、ぼくが言いたいのは、「N非営利組織」が決して特別な組織ではないということです。 「B営利組織」によって「なりわい」とすることが、現代社会においては、あまりにもメジャーになりすぎたので、「そうではない」組織に違和感を持たれているだけだと思うのです。 「N非営利組織」は、ごく普通の組織ですし、働い

          N起業(非営型利起業) その7 ~競争型社会からの脱出のために~

          N起業(非営利型起業) その6 ~NPOとNPO法人~

          N起業(非営利起業)とは、営利を主目的としない起業のスタイルです。 じゃあ何を目的とするのか?「事業の中身」です。 NPOは、社会における課題、地域における課題を見つけ、「ほっとけない!」と感じたことを解決するために事を起こします(いや、本当は、多くの営利目的事業者も同じような感覚でスタートを切っていると思うのです)。その地域課題を少しでも解消するために、事業を実施しますが、「事業を継続させていくための資金繰りに苦労する」というのがひとつのパターンになっていると思います。

          N起業(非営利型起業) その6 ~NPOとNPO法人~

          N起業(非営利型起業) その5 ~起業は片手間で始めましょ~

          さて、ここまで「B営利組織」って「N非営利組織」とどういう違いがあるのか?について2つの大きな違いを述べてきました。ひとつは、「目的」と「手段」が逆転しているということ。もうひとつは、「利益の分配」を許可しているかどうかということでした。 ※「営利組織」と「非営利組織」の表記が似ており、見分けが付きにくので「営利組織」は「B営利組織」(Businessの頭文字を添えて)、「非営利組織」は「N非営利組織」(Nonーprofitの頭文字を添えて)と表記することにしています。

          N起業(非営利型起業) その5 ~起業は片手間で始めましょ~

          N起業(非営利型起業) その4 ~営利と非営利の決定的な違い~

          先日、とあるまちの市民活動担当の行政職員さんとお話していると、途中から、「市民活動」は「ボランティア」であるという前提のもとで話されていることがわかりました。「あらまあ。。。」と思いながら、ちょっと違うのですよ。と解説させていただきましたが、行政のその部署の方でもまだ勘違いがあることに驚きました。市民活動はボランティアでもよいですが、そうでなくてもよいのです。むしろ活動を継続していくには、ボランティアでない方が望ましいのです。 「市民活動」という言葉とそれを担う「市民活動団

          N起業(非営利型起業) その4 ~営利と非営利の決定的な違い~