ネオ資本主義

新しい資本主義について考えてみます。

これまでの資本主義は、投資することによって、働かずして自分の資産が増えることを期待したものです。(貴族の文化)

これからの資本主義は蓄えた資産が、有効に社会に活用され、個人資産としては帰ってこないが、社会的資産が増加することを期待したもの。
例えば、行政、NPOやNGOに対する寄付金などが挙げられます。

蓄えたお金をせっせと増加させることに意味を感じなくなるのです。

そのためには、個人資産額の目標設定を国家規模または世界規模で行う。

例えば、個人資産の目標値を『2億円』に設定するとしよう!
当然、ほとんどの庶民はそんな資産など持っていないので、これを目標に頑張り、国家や社会はそれに協力する。つまり、これに満たない庶民に対する課税は抑える。
一方で、2億円の資産をはるかに超えた一部の国民に対しては、資産を減らす方向に協力する。つまり、資産に対する多くの課税を行い、資産額2億円を目指す。

目標値とはそういうことです。
よくある目標値は、それ以上を目指すという意味が多いですが、ここではピーク値を決めるという意味で使います。
だから、これより多くても少なくても、この値になるように調整するのです。

現在、この設定がないために、資産は多ければ多いほどよいんだろうと。誰もが勝手に思い込んでしまうし、幾らあっても不安がつきまとう。

目標値に近い人が安心できるんですよ。
という設定にすれば良い。

この設定額は、時と共に状況に合わせて変化させてもよい

こんなことすれば働く意欲がなくなるのでは?という疑問を持つ方がおられるかもしれない。

しかし、ある程度以上の大金持ちでも、そんなことでモチベーションが下がる方ばかりではない気がするし、むしろ社会に確実に還元されるなら喜ばしいと考える価値観が徐々に浸透してきている感じがします。

逆に、現在の仕組みの中で、働く意欲を無くしている人の方がむしろ多いのではないでしょうか?働けど、働けど、すでに持っている人の資産ばかりが増えて、持たざる者の資産は一向に増えないこの社会。

ピケティの提案にもありますが、莫大な資産を持って人だけがどんどんより裕福になっていく社会の仕組みを、格差が縮まる仕組みになんとしてでも変えてから次の世代に渡したいのです。

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