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世界はすべてバラエティになる

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cakesで連載の「世界はすべてバラエティになる」12回よりこちらでやっています。基本無料、ときどき有料です。 「どんどん世界は多様化(Variety)する」という意味と願望と… もっと読む
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#テレビ

「東大に入学してわかったこと:30年前の大学生活と今の社会人大学院生!」

「東大に入学してわかったこと:30年前の大学生活と今の社会人大学院生!」



バラエティプロデューサーの角田陽一郎と申します。
TBSテレビで『さんまのSUPERからくりTV』や『中居正広の金曜日のスマたちへ』を作っていたバラエティ番組のプロデューサーです。2016年末にTBSテレビを辞めて、現在はテレビのバラエティ番組だけでなく、あらゆるビジネスを色々エンターテイメントにプロデュースするという意味で「バラエティプロデューサー」と名乗って活動してます。

県立千葉高校

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第369段「パクりパクられ」

第369段「パクりパクられ」

今元気のいいA局の人が、元気の無いB局がよくパクるって言ってたと聞いたのだけど、その元気のいいA局が昔元気が無い時には、B局のことよくパクってんだけどな笑。それはC局もD局もE局も同じ穴の狢で、結局テレビなんていつの時代もパクるパクられるの世界なのだ、悪い意味でというよりいい意味で。

「今のメディアは過去のメディアを内包する」というマクルーハンの言葉じゃないけれど、低俗も高尚も“なんでもあり”“

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第277段「テレビを動かす」

第277段「テレビを動かす」

このコロナ禍で再確認されたのはテレビの旧来の作り方がもはや成立しないこと。
その分野には素人だけどちょっとおもしろいこと言える人の(辛口)コメントで成立させてるワイドショー。
何かあるとアオリコメントとアオリ音楽で人心をアオル演出。
何から何までフリップで(浅い)解説と過剰な言い切り等。

アオルこと、過剰、言い切り。。。これらのテレビ演出は平時だとまだギリギリ許容できたかもだけど、現実社会がコロ

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第258段「固定観念で固定して動けない」

第258段「固定観念で固定して動けない」

この前、この記事を書いたんだけど

こういうこと言うと「出演者の許諾は色々難しいんだよな・・・」って話がだいたい中の人やその道のベテランから出てくるんだけど、元中の人でそこそこベテランの自分の肌感覚で言えば、やる気と誠意と信用が有ればだいたいできる。
経緯の説明をちゃんとする!
その際のモデルを構築する!!
その段取りを丁寧に踏む!!!
それやると突破できるかもしれないのに、中の人が面倒くさいだけ

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第216段「テレビとラジオの差分(自分比)」

第216段「テレビとラジオの差分(自分比)」

稲垣吾郎さんMCのTOKYO FMのラジオ番組で年末のゲスト香取慎吾さんに稲垣さん突っ込まれてたけど「ラジオのスタッフとは飲みに行くのにAbemaTV『ななにー』のスタッフとは行ったことない(笑)」
これわかるなー。
テレビ(動画)スタッフっていつもお祭り的なよいしょのノリがあるからゆっくり話せないけど、ラジオスタッフはじっくり話す印象がある。

テレビ出身としてはラジオスタッフのタレントさんとの

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第199段「気付け、テレビの中の人!」

第199段「気付け、テレビの中の人!」

ラグビー、日本勝ちました!決勝トーナメント進出!

​テレビはこの退場の瞬間まで放送して欲しいな。
日本やった!的なスタジオのタレント煽りコメントなんてもう本当にいらない。
無駄な煽りはもういらない時代。
日本やった!ってことは見てればわかるし、ノーサイドまで放送することがテレビスポーツ中継を新しい段階まで進める。
気付け、テレビの中の人!

もう本当に新しい時代が来ていて、今までの放送や番組や芸

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第175段「テレビという幻想」

第175段「テレビという幻想」

なんか出来事や事件や動きが起こると、あれ?これ以前考えたことあるな?とか思ってエゴサしてみると、だいたい過去の自分の文章の中で予言的に書いてあったりする。
つまり過去のそれを書いたその時点で演繹的にたどり着いた思考の志向へ、未来というのはだいたい向かうのだ。

↓それらの予言は、だいたいここで読めます!

特にマスコミや芸能界や広告業界で様々な出来事や事件や動きが今どんどん起こってるけど、それは今

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第114段「〈悪い見返り〉の腐海」

第114段「〈悪い見返り〉の腐海」

僕は勝間和代さんの勝間塾に何年か前に入っていたことがあり、それ以来毎日届く勝間さんの無料メルマガを読んでいます。
先日、勝間和代さんがこれからテレビ出演を基本的にはしないと発表されていて、と言うことは特番で言うと、1月に僕と共演させていただいたフジテレビの深夜番組が勝間さんの実質最後の特番出演だったんだなとか思い、その時も「角田さんが出るので、オファー受けたのです」とおっしゃられていて、それはそれ

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第100段「テレビの音は、滅びの音か。」

第100段「テレビの音は、滅びの音か。」

テレビのバラエティ番組観てると、驚いた時の「おー!」だの「えー!」だの歓声の効果音が付くけど、最近大げさな明らかにリアルでない嘘くさい歓声が付いてる番組が多いのは気のせいかな。自分がやってた時は大げさでヤラセくさいのが嫌で極力抑えてたんだけど。もうそんなコト関係ない時代なのかな。

バラエティ番組のサブ出し映像の音楽もそう。どの番組でも聞いたことのある使い回した音楽が、おどろおどろしい時はこれ、

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第91段「いい番組もくだらない番組もあるのが自由」

第91段「いい番組もくだらない番組もあるのが自由」

テレビ番組見てて思うけど、最近プロデュース力と演出力が乖離してる番組が目に付く。こんな凄い人が出てるのに演出がその人を活かしきれてないというか(逆もあるけど)。
概してコンプラとマーケティングを気にすると、演出の方が劣化しやすいんだろうな。
各所に当たり障りの無いように作るから。

本当はプロデューサーが突飛で奇抜な独創的な演出を外部から死守しなきゃいけないんだけど、プロデューサーが外部や上部

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第57段「テレビ局はなんで同じタレントばかり使うんだろう?」

第57段「テレビ局はなんで同じタレントばかり使うんだろう?」

あるタレントが朝のA放送局のワイドショーに出て昼にはB放送局のワイドショーに出演。

で、同じようなトピックを同じようなテイストでコメントしてる。

それって、そのタレントだけでなくテレビ自体の寿命を縮めてる。

でもタレントさんは来た仕事は仕事だから受けるし、A局もB局も番組のスタッフは自分の番組だけ考えてキャスティングしてるだけ。

つまりこのテレビの劣化は多分阻止できない。

「テレビ局はな

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