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世界はすべてバラエティになる

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cakesで連載の「世界はすべてバラエティになる」12回よりこちらでやっています。基本無料、ときどき有料です。 「どんどん世界は多様化(Variety)する」という意味と願望と… もっと読む
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「東大に入学してわかったこと:30年前の大学生活と今の社会人大学院生!」

「東大に入学してわかったこと:30年前の大学生活と今の社会人大学院生!」



バラエティプロデューサーの角田陽一郎と申します。
TBSテレビで『さんまのSUPERからくりTV』や『中居正広の金曜日のスマたちへ』を作っていたバラエティ番組のプロデューサーです。2016年末にTBSテレビを辞めて、現在はテレビのバラエティ番組だけでなく、あらゆるビジネスを色々エンターテイメントにプロデュースするという意味で「バラエティプロデューサー」と名乗って活動してます。

県立千葉高校

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他人に優しくすることは、クリエイティブで、愉しい

他人に優しくすることは、クリエイティブで、愉しい

4/22
今日ふと降ってきた啓示。
「他人に優しくするということは、とてもクリエイティブな作業である」
で、そう想うと、
「他人に優しくするということは、とても愉しい」
ってこと。
今までの人生でも他人に優しくしようとは(自分なりに)努めてはきた。でも時に対立し、嫌な思いをし、この人苦手だなとか感じると、少なくともそんな他人には優しくできてこなかったと想う。
それに、そもそも他人に優しくするとい

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愉しいの立方体

愉しいの立方体

最近、「顔変わりましたねー」とよく云われる。
でも心当たりがある。昨年末のクリスマスイブに
柔和であれ!
適当であれ!
奔放であれ!
と啓示を受けたからなのだ。
そもそも奔放であれ!は若い頃から志していた人生のテーマソングではあるのだけれど、その奔放さのためには、
一生懸命、真摯に、ナイーブにやってきたって自負があるのです。
でも人生半世紀が過ぎて、その自負に自分が疲れていたのがこの4年余りだった

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葉山の加地邸

葉山の加地邸

先日、葉山の加地邸を見学。岸辺露伴の屋敷の撮影地としても有名。
管理人の松橋さんから各部屋の細部のデザイン&意匠を解説していただく。築100年超、フランクロイドライトの弟子・遠藤新の一つ一つのこだわりの設計が本当素晴らしくて感嘆。気がとてもいい!

想ってるとやって来る

想ってるとやって来る

歯車カシャってハマる瞬間というか、手に取ったピースがピタッとパズルにハマる瞬間によく遭遇する人生なんだ(と想う)けど、最近は特にヒトとの出逢いで顕著だ。こんな職種のヒトいないかなー?って思ってると、翌日とかに知り合いやSNSで、そんなヒトが自動的に先方からやって来てくれる!
他者との出逢いに多謝!

なんていうか、想ってるとやって来る。
探さなくてもいいというか、到来をただ待つ。
すると、ヒトとか

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Be a traveler.

Be a traveler.

旅人になろう。
Be a traveler.

最近、殊に2020年来のコロナ禍以降、そういえば「旅」をしていなかったことに、ふと気づく。勿論、目的地への移動はして来たけど、それは「旅」ではなかったような。

目的が「旅」であるような移動、或いは移動しなくたって「旅」をするとでもいうか。
不確かな場所を訪れるという感覚、とでもいうか。
2月の人生の「革命」を終えて、これからは人生の「旅」をするつも

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2024年2月というタイミング

2024年2月というタイミング

2024年2月は、僕にとってかなり革命的なタイミングだった。
釈迦が悟ったのが35歳8ヶ月。歴史換算年齢(拙著『モチベーションの見つけ方』参照)だと53歳6ヶ月、自分にとっては、それはこの2024年2月。まさにそのタイミングでこの符合を知るという偶然の必然。
そんな出来事が自分の内外で何度もスパークしまくった2024年2月。
それによって自分の中で革命的に人生観が変わった。
その符合を知ることが、

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夕焼けと朝焼けの美しさは似ている

夕焼けと朝焼けの美しさは似ている

先日の狼月の日に泊まった宿は、海が東向きで翌朝に見た朝焼けがことの他美しかった。
自分のアトリエがある町は、海が西向きでいつも散歩する際の夕焼けがことの他美しい。

でも夕焼けと朝焼け、その美しさはとても似ている。
つまり終わりと始まりの光景は似ているんだ。

というか、この自分の存在する、今この瞬間を終わりと捉えるか?始まりと捉えるか?は自分自身の見え方なだけなのかもしれない。
その世界をどう捉

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今年学びたいこと、それは教えること

今年学びたいこと、それは教えること

バラエティプロデューサーの私、角田陽一郎が2024年に「学びたいこと」、それは「教えること」です。
学びたいことが教えることだというのはちょっと矛盾している気がしますが、順を追って説明します。

1994年にTBSテレビに入社して主にバラエティ番組のディレクター/プロデューサーとして『さんまのスーパーからくりTV』『中居正広の金曜日のスマたちへ』など数々のバラエティ番組を制作する傍ら、2009年に

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「汁有りでも、汁無しでも」

「汁有りでも、汁無しでも」

いつからか思考がぼんやりしてる。
いつからか嗜好がかわりつつある。
いつからか志向がなくなっている。

ほんの数年前までは歳食っても10代の頃と変わらんなー、人間なんて幾つになっても同じなんだなー、とか思ってたんだけど、いやいや、このところだいぶ変わった気がする、いい意味でも悪い意味でも。
なんていうか、もうなんでもいいんだよね。いいも悪いも無いというか。
達観したともいうし、利己的になったとも言

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調子に乗ろう

調子に乗ろう

自分は幼少の頃からものすごく自己肯定感が低い(他人の自己肯定感がどれくらいなのかは他人の事なので、あくまで自分比だけど)。
自分なんて塵芥だと思ってるし、やってることも作ってるものもその存在も中途半端だと忸怩たる想いがいつも溢れている(ただ、この自己肯定感が低いことも悪いことじゃなくて、だから何事にもバラエティに真摯に頑張れてるってモチベーションになってるところもある)。
ただね、この自己肯定感の

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作り方がわかると、作れる。

作り方がわかると、作れる。

だいぶ前から取り組んでいる作品があって、それがなかなか書けない。
昨日も書けずに、半ば諦め、海に行く際に普段は帰りルートにしている道から向かってみた。
そして帰りは行きルートを逆方向に向う。
そうしたらいつも観ている景色もなんか違って観えて、
そうしたら、作品のキーになるアイデアが閃いた。
書ける、書けるぞ!

それで、今日。
机に向かってみる。
まずは昨日閃いたアイデアを、むしろエクセルにまとめ

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2001年の金スマとクリスマスの約束

2001年の金スマとクリスマスの約束

TBSの先輩であり師匠であり戦友でもある阿部龍二郎と出会ったのは2001年で、その年に中居正広さんと『金スマ』を死物狂いで立ち上げた。その年の同時期に阿部さんは小田和正さんと『クリスマスの約束』をそれこそ死物狂いで立ち上げたのだ。言葉にならない。
600p超の小田和正評伝『空と風と時と』の中にその格闘の記録があって、僕はテレビマンの端くれとして涙しながら読む。作り手の矜持こそが奇跡を生むのだ。

『ねじまき鳥クロニクル』観劇。村上春樹の長編3巻本の原作をどう劇化するんだろう?って想っていたら、それを台詞と役者だけでなく舞台の構造とダンスと音楽で構成していた。ひとつひとつに、時にハッとさせられ、時に幻惑させられる。井戸に潜って出てこようとする話。自分も潜った演劇空間だった。