ブラックボックス・ラヴァーズ / 長編小説 -5-
▼前話(第4話)
翌日の放課後。
「……それで結局、亜麻はその結奈とかいう妹ちゃんが瀬戸と共犯者だったって証明したかったわけ?」
「まあ、大筋ではそんなところよ。直接的か間接的かって違いはあるけれどね」
真子と下校していた亜麻は、途中で寄り道をして街中にあるショッピングモールを訪れていた。
「で、適当な理由をでっち上げてパソコンを見せてもらおうとしたけど、ダメだったと」
「ええ。あたしの作戦は完璧だったんだけど、またしてもしてやられたわ。あの男にね」
「瀬戸に?」
「そ