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【衝撃実話】結婚式1ヶ月前に彼がいなくなった 第四章


まずは ⇨⇨⇨ 第一章第二章第三章 からお読みください。

第一章・・・彼との出会い
第二章・・・幸せな日々
第三章・・・プロポーズ
第四章・・・彼はいなくなった
第五章・・・彼がいなくなった訳
第六章・・・彼がいなくなってからの私

第四章・・・突然の別れ

お互いの両親への挨拶が終わり、結婚式の準備や前撮り、結婚指輪を買いに行ったりと結婚は忙しいなと思いながら楽しんで準備していた。
結婚式は私が働くホテルでおこなう。

沖縄の結婚式は内地の結婚式とは全然違う。一番驚くのはその参列する人の数。
親戚はもちろん、両親の会社の方や近所の方、なんなら顔見知り程度の新郎新婦が知らない方まで招待する。なので300人くらいの参列するのは当たり前。
ご祝儀は1万円ですることが多い。新郎新婦が座る席の前、上座にあたるところに両親や家族が座る。

そして、とにかく呑む。沖縄の人はお酒が大好き。
式場に入って席につくやいなやお酒を飲み、新郎新婦が入場するときには泥酔しているのも友達の結婚式でよくみかけた。

そんな当日のことも想像しながら、私の友人や親戚にも招待状を郵送した。私たちが出会った沖縄本島のホテルのスタッフにも。早く会いたいな。

なにより前撮りはとても楽しかった。憧れのウエディングドレスを来て美しい島のビーチで写真や動画の撮影をした。撮影にはスタッフ4名くらいいた。結構大掛かりなんだなと思いながら初めての前撮りを楽しみにしていた。
沖縄の民族衣装、琉球衣装でも撮影した。1日がかりで場所もビーチから移動しゴルフ場や緑が多い公園等様々なシーン、表情を撮ってもらい大満足だった。

間も無く結婚式1ヶ月前になろうとしていた。
相変わらずリクとは仲良く暮らしていた。休みの日にはリクの両親とゴルフにいったりお互いの友人とごはんにいったり、スポーツをしたり。
手紙もよく書いてくれた。

『日に日に前よりもっと好きになってる。』

結婚前なので当たり前かもしれないが愛されていた。


しかし事件は起きた。

それは私が夜勤の日。

その時期とても夜勤が多くなっていた。ホテルは繁忙期。昼夜が逆転し精神的にもかなり疲労していた。休憩中に私はリクにラインをした。疲れたよー、がんばってーといったたわいない、いつものやりとり。

タイムカードを押した。時刻は朝7時。眠たい目を擦りながら30分車を運転し自宅へついた。リクまだ寝てるかな。早く起こさないと遅刻しちゃうなー。

駐車場についた時、違和感に気づいた。

リクの自転車がない。。。

リクは朝8時に起床し9時出社だった。
勤務先は家から近く徒歩で通勤していた。気持ち悪さを感じながら家までの階段を上がる。
鍵を開ける。ドアノブを引いた。開かない。
私は鍵を開けたのではなく閉めたのだ。ということは鍵がかかっていない。

急いで部屋の中へ。

しかし、リクの姿はなかった。

りくはお酒は飲めない。でも、もしかして、友達に飲まされて酔っ払ってどこかで寝てしまっている?
緊急事態で実家にいっている?
でも自転車ではいけない距離・・・
何かトラブルに巻き込まれた??

よくない想像ばかりが頭をよぎる。
これまで平和に生きて来た私にとって、大切な人がいなくなる恐怖は一気に私の心を突き刺した。

夜勤だったので眠っていなかった私は頭がくらくらしながらも朝7時半にリクの両親に電話をかけた。

「おはよう!どうしたの、朝早くから・・・」
そこにリクがいないことはすぐにわかった。
じゃあどこにいるの。
事情を説明しリクの両親も探してみるから落ち着いてと言ってくれた。

リクがいるところに思い当たるところがなかった。
リクの職場にも電話したが営業時間前、電話も出ない。友達にも電話をした。電話にでてくれたが誰も知らなかった。
車に乗って探しにいこう!でもどこを探すの?涙がでてきた。


怖い、怖い、怖い。



私はそれ以降、彼に1度も会えなかった。


続きはこちらをクリック ⇨⇨⇨ 第五章「彼がいなくなった訳」 

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