加々美一雄

民泊・旅館業ライセンス、在留ビザの手続を扱っている特定行政書士です。 加々美行政書士…

加々美一雄

民泊・旅館業ライセンス、在留ビザの手続を扱っている特定行政書士です。 加々美行政書士事務所 代表 事務所ウェブサイト https://kagamigyo.com/

最近の記事

2023年8月も後半に差し掛かったので振り返る

光陰矢のごとし本当に時間が経つのは早い。2023年になったと思ったらもうお盆を過ぎた。 行政書士として仕事を実際に始めたのが2015年の5月なので、行政書士のキャリアとしては8年以上になった。 新人の頃の自分を思い返すと、8年のキャリアの行政書士は、小学生が高校生を別世界の大人のように思えたのと同じように、まるで神様のようにも思えたものだが、実際になってみるとなんとも味気なく、「気づいたら8年もこの仕事をしているんだな・・・」という感覚である。 何周年記念とか、周りを誘

    • 行政書士が、VR外国人相談るーむ『キイテ』を主催してみた。

      VRChatで外国人向けの相談イベントを主催私は、ソーシャルVR(もしくはメタバース)のVRChat内で、毎週火曜日22:00~23:00(JST)、日本に在住する外国人の方、これから日本で生活する外国人の方に向けた相談イベントを主催しています。 このイベントで私は行政書士として、外国人の在留資格や行政の手続などについて相談を受けています。 見学や雑談での参加も歓迎で、相談だけでなく交流の場としても利用していただけたらと思っています。 このイベント会場となるワールドも自分

      • 人生初のゲーミングPC

        人生初のゲーミングPCを買った。 VRChatなどのソーシャルVRで今後色々な活動や配信をする上で、それなりの性能のあるPCは必要と思ったからだ。 それと、普段行政書士として仕事をしているPC(Mac mini)ではSteam版VRChatができないことや、顧客情報を扱うマシンでVRに関係するソフトを使用することはセキュリティの観点からできる限り避けたいという思いもあった。 そもそも私はソーシャルVRに最適なPCについて深い知識があるわけではなかった。 グラフィックボード

        • 「メタバース」、いや、「Cluster」に触れてみた

          「メタバース」という言葉に触れる機会が増えた昨今、未来を先駆ける行政書士として触れないわけにはいかないだろうと、私の事務所の広報担当Vtuber"栗原ぽんず”に「Cluster」という仮想空間に参加してもらうことにした。 2022年8月13日、お盆休みで少し時間ができたので、Clusterの登録とアバターの登録をした。 そもそも私は「メタバース」という言葉自体、よくわかっていない。 「NFT」とか、「VR」とか、「仮想通貨」(暗号通貨)とか、とにかくデジタル技術を駆使して

        2023年8月も後半に差し掛かったので振り返る

          行政書士が、Mac Mini (M1チップ) を買ってみた。

          今更ながら、M1 Mac Miniを買った。 コロナ前に購入したSurface Pro LTE Advanced が購入当初からブルースクリーンエラーを繰り返すじゃじゃ馬で(本体を2回交換してもらっても症状が頻発するので仕様としか考えられない)、しかもWindows11無償アップグレードに対応しておらず、マシンをApple系に統一した方が何かと便利であることから、自分自身がメインで使うソフトやデバイスを踏まえ、昨年末に購入した。 ※1決して物欲に負けたのではない。 ※2そし

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          【行政書士試験】条文を引かない勉強は実務で困るよって話

          私が行政書士試験に合格したのは、平成26年度の試験でした。 予備校のテキストと問題集をひたすら繰り返す勉強でしたが、そこで意識していたことがあります。 「六法の条文を引くこと」 問題を解いた後の解説を読むとき、テキストを読んだとき、できるかぎり六法の条文を引くようにしていました。 今回の記事を書こうと思ったきっかけは、行政書士を目指して試験勉強している知人の方がいて、勉強の相談をうけることがあるからです。 その方は予備校を利用しているので、地道に問題を解き、テキストを

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          【行政書士試験】条文を引かない勉強は実務で困るよって話

          寿司とスマホと時間と

          以前、名古屋のとあるイベントに友人と参加したあと、ランチをしようということで寿司屋を探していたところ、たまたま美味しいと評判の寿司屋さんに入る機会がありました。 回転レーンのない狭い店内で、およそ10人ずつ入れ替わりながら行列を消化するかたちでしたので、私たちも順番が来るのを並んで待っていました。 ようやく店内に入り、椅子に座ると、ランチのセット(たしか8貫ほど)のお寿司が次々と目の前に出されます。 そのお寿司を、店内のほとんどの人が条件反射的にスマホで撮影しだしました

          寿司とスマホと時間と

          【雑感】在留手続きなどでの相談のあり方

          外国人やその関係者の方が行政書士に相談をする場面は、在留資格の手続き、帰化申請、営業許認可申請など、多岐に渡ります。 私はこれまで、行政書士として「単に許可を取れれば良い」ということではなく、しっかり話をお聞きし、ご本人のご希望に合う在留資格などをご案内し、また、他の専門家のご紹介や、許可取得後の情報提供も行うなど、相談から許可後のアフターフォローまで一貫してサポートすることを目指してまいりました。 その中でも、スタートとなる「相談」の場面でいかにご相談者様に安心して心を

          【雑感】在留手続きなどでの相談のあり方

          書画カメラを導入!オンライン会議がはかどる!

          このコロナ禍で一気にオンライン会議が広まり、私も週1でオンライン会議に参加する状況になっています。 そんな中、オンライン会議で自分の資料を相手に見せる機会は多いと思います。その際にはファイルを開いて、画面共有をすることが一般的かと思います。 しかし、画面共有で該当箇所をマウスで示してもわかりづらく、口頭では説明がうまく伝わらないことも多々あるのが悩みでした。 それに、手元にある紙の資料やタブレットの画像などを見せたいケースで、ウェブカメラ越しでは見せにくいですし、いちい

          書画カメラを導入!オンライン会議がはかどる!

          学習方法について学ぶ

          勉強方法について説明している本は世の中に非常に多く出回っています。 優秀な人がどのような勉強をしたのかはとても注目され、しかし(私のような凡人は)その勉強方法を真似てもうまくいかないということの繰り返し。 そもそも「勉強」というよりも「学習」というより広い視点から考えてみると、勉強だけでなく、スポーツや芸術活動にも何かしら共通するものがあるということを、この本を読んで改めて感じました。 この本は、どのように学習するのが良いのか、そのプロセスに着目した本です。 私の仕事

          学習方法について学ぶ

          仕事で使うガジェット

          有益な情報をお伝えしよう思って記事を書き出したら、なぜかガジェットについての記事になってしまいましたので、今回は私が普段の仕事で利用するガジェットを紹介します。以前にも同じような記事を書いたような気もしますが、違うと思います、多分。 業務は主にExcelやWordなどでの行政への申請書類の作成が中心で、たまに簡単な図面作成も行います。法令調査ではネット検索が必須で、法令・判例検索サービスも使います。 1.Surface Pro LTE Advanced これは事務所での

          仕事で使うガジェット

          外国人が印章(印鑑)を持っていないとき(とサインの雑感)

          国によっては印鑑登録制度がなく、契約などの際にサインを使う国は多くあります。 日本はデジタル化の流れから押印廃止の方向に動いていますが、行政手続きは規則などの改正も必要であったり、ビジネスでも慣例的に使われている状況ですから、完全に廃止されるのはもう少し先のような気がします。 ところで、印鑑制度のない外国人が日本で押印が必要な場面でどのようにすべきかについて、古くからある法律として「外国人ノ署名押印及無資力証明ニ関スル法律」があり、以下のように規定されています。 第一条

          外国人が印章(印鑑)を持っていないとき(とサインの雑感)

          外国人関係の犯罪と捜査について知る

           行政書士として入管業務に携わる上で、避けては通れないのが、「虚偽申請」、「不法就労」、「偽装結婚」といった事案に遭遇するリスク。  研修でも書籍でも会報でも、嫌というほど刑事事件となった事例、あるいは懲戒された話を聞きますが、ふと「リスキーな仕事をしているな・・・」と思うことは、申請取次をしている行政書士であれば誰しもあることでしょう。  しかし、実際にどれほどの方がリスク管理や犯罪構成要件の分析をしているのか、なかなか話を聞く機会がない。我流で「うっかり」をしてしまう

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          「行政不服審査 答申・裁決事例集」を読む意味

           以前、note で書いた入管業務と通訳に関する記事の続きを書こうと思って下書きしていましたが、「いや、これどうなんだろう?」と悩み、深みにはまってしまったので、今回は別の記事を上げます。  私が一部執筆させて頂きました、「行政不服審査 答申・裁決事例集」(行政手続研究会・著 日本法令)が刊行されて早1ヵ月以上が経過しました。  お陰様で“行政不服審査ワールド”ではご好評をいただいているようで、苦労して書いた甲斐がありました。  私が担当させていただいたのは、「旅館業法」

          「行政不服審査 答申・裁決事例集」を読む意味

          行政書士の入管手続き業務と通訳者の考察①

           今回、外国人の入管手続きを取り扱う行政書士が通訳者を介して業務を行う場合について、私が思ったこと、通訳時の注意点を考察してみます。  以下、主に行政書士向けの内容となります。 外国語ができることは必須? 「行政書士が外国人の在留資格に関する手続き(入管手続き)を業務として取り扱うにあたり、外国語ができることは必須ではない」という話を、ウェブサイトなどで見聞きします。  論者によってその意味合いは異なるでしょうが、上記の意見の理由としてはおそらく以下の2点かと思われます

          行政書士の入管手続き業務と通訳者の考察①

          個人事業で取得した旅館業許可を、株式会社などの法人に承継できるか

          最近、旅館業を個人経営している方で、旅館業許可を子に承継できないかといったご相談を頂くケースが増えてきました。高度経済成長期を支えてきた経営者もご高齢となり、事業承継を検討せざるを得ない時代に突入したことを実感します。 その際、株式会社などの法人を設立して、その法人で許可を継続させて営業したいというご要望もあります。(いわゆる「法人成り」) では、個人から法人に旅館業許可を承継させるには、どうすればよいでしょうか。 そもそも、人間は、法律上「自然人(しぜんじん)」と呼ば

          個人事業で取得した旅館業許可を、株式会社などの法人に承継できるか