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理論化学

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2021年5月の記事一覧

分子の形

分子の形

直線形、折れ線形、三角錐形、正四面体形などがあります。

分子内にある電子対どうしは、電気的な反発によって互いにできるだけ離れようとします。これを電子対反発則といいます。

(音声解説はこちらへ
https://stand.fm/episodes/60baa0c73612c6c2a2678674)

二重結合や三重結合のそれぞれの電子対は、まとめて1組の電子対とみなして考えてよいです。

例)メタ

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構造式

構造式

構造式・・・原子間で共有された1組の共有電子対を1本の線で表した化学式。

価標の本数は、不対電子の数に等しいと考えてよい。原子価とよばれることもある。

(音声解説はこちらへ!
https://stand.fm/episodes/60b94de93612c681ab676d30)

単結合・・・1組の共有電子対で結ばれた結合
例)塩化水素分子HClは、次のように表します。

水素原子は不対電子を

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共有結合と分子

共有結合と分子

分子とは分子・・・いくつかの原子が結びついてできたもの。

例)水素原子H 2コが結びつくと水素分子になります。

(音声解説はこちらへ!
https://stand.fm/episodes/60b7fffaa9cdfbf4d7724801)

分子式・・・分子を構成する原子の種類とその数を示したもの。

例)水分子は2コの水素原子と1コの酸素原子からできています。

二原子分子・・・2コの原子か

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電子式

電子式

電子式・・・電子配置のモデルを表したもの。

元素記号の周りに、最外殻電子を黒い点を並べます。

(音声の解説はこちら!
https://stand.fm/episodes/60b6a6a3a9cdfb7993722da3)

詳しく言うと、元素記号の上下左右に最外殻電子を分けてかきます。最外殻電子が5コ以上の時、電子対ができます。

対を作っていない電子を「不対電子」といいます。例えば、水素分子

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イオンからなる物質の性質

イオンからなる物質の性質

電離・・・イオンに分かれること。
電解質・・・電離する物質。
非電解質・・・電離しない物質。

(音声解説はこちらへ!
https://stand.fm/episodes/60b558d8a9cdfb328e721455)

塩化ナトリウムはNaClは水に溶けやすく、その水溶液は電気を通します。これは、塩化ナトリウムが水溶液中でNa+ と塩化物イオンCl −に分かれます。このナトリウムイオンと塩化

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イオン結合

イオン結合

(音声の解説はコチラへ!
https://stand.fm/episodes/60b4091055ceb513d5a47e28)

イオン結合
クーロン力、陽イオンとイオンの陰イオンの静電気的な引力による結びつきをイオン結合と呼んでいます。

静電気的な引力はクーロン力とも呼ばれます。

イオン結合でできた物質には、塩化ナトリウムNaCl、酸化カルシウムCaO、水酸化カリウムKOHなどがあります。

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状態変化

状態変化

音声解説はコチラへ!

https://stand.fm/episodes/60b1673c55ceb5e1d1a4501c

https://stand.fm/episodes/60b2c2cc55ceb51288a46768

固体、液体、気体の3つの状態を物質の三態といいます。

氷が水に変わり、水が水蒸気に変わる。このように、同じ物質でも、温度を変えていくことで状態も変わっていきます。これ

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粒子の熱運動

粒子の熱運動

音声の解説はコチラへ!
https://stand.fm/episodes/60b01513a9cdfb34c271b55f

粒子をミクロでみると、並進、振動、回転しているといえます。

一方、マクロでみると、粒子は拡散しているといえます。物質の構成粒子が自然に散らばっていく現象を拡散といいます。拡散のイメージは「水性インク1滴を水に落として、水中にインクの色が自然に広がっていく様子」です。例え

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成分元素の検出

成分元素の検出

物質を構成する元素は、特有の性質や化学反応を示します。したがって、元素に特有な性質や反応を調べると、物質に含まれる元素の種類がわかります。

(音声の解説はコチラへ!
https://stand.fm/episodes/60aec2111eca761616e5ab3b)

炎色反応、沈殿生成、気体発生などによって検出できます。

炎色反応塩化ナトリウム水溶液を白金線の先端につけてガスバーナーであぶ

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同素体

同素体

同じ元素からできているが、性質の異なる単体を、互いに「同素体」といいます。

(音声の解説はコチラへ!)
https://stand.fm/episodes/60ad713c1eca76c522e5904d

原子の結びつき方が違うため、性質が異なります。色、硬さ、密度などに現れます。

同素体が存在する元素には、炭素C、酸素O、リンP、硫黄Sなどがあります。

炭素Cの同素体

ダイヤモンド、黒

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単体と元素

単体と元素

単体は性質を示します。

元素は構成成分です。

(音声の解説はコチラへ!
https://stand.fm/episodes/60ac20702a1ed94b3f097723)

物質を構成する原子の種類を元素といいます。現在120種類近くの元素が知られています。そのうちのおよそ90種類は自然界に存在し、他は人工的につくられたものです。近年、日本で命名された新元素 ニホニウムNhなどです。

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物質の分離法

物質の分離法

■分離とは混合物を純物質に分ける操作を『分離』といいます。

(音声の解説はコチラへ!
https://stand.fm/episodes/60a97e96ff44a47933f94050
https://stand.fm/episodes/60aacfd3ff44a4fdfff9589c)

混合物は純物質が混じり合ったものです。代表例に、空気、海水、石油などがあります。空気は主に窒素と酸素など

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主な原子の酸化数の変化

主な原子の酸化数の変化

原子の酸化数は1つに決まっているのではなく、いくつかの値をとります。

(音声の解説はコチラへ!
https://stand.fm/episodes/60a82b5b2a1ed9793c092e31)

これを「酸化数のモノサシ」や「酸化数のはしご」等ということがあります。窒素N、硫黄S、塩素Cl、マンガンMnなどが有名です。

それぞれのSの酸化数について、(  )内が酸化数を示します。

H2

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半反応式

半反応式

酸化還元反応は、酸化されるものと還元されるものがあります。

相手を酸化するものを酸化剤、相手を還元するものを還元剤と言います。

(音声の解説はコチラへ!
https://stand.fm/episodes/60a581b6ae69345bc3f039ab)

この酸化剤・還元剤の電子のやり取りは、次式のようにそれぞれ電子e- を含む式で表すことができます。(式1)と(式2)をそれぞれ半反応式と

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