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分子の形

直線形、折れ線形、三角錐形、正四面体形などがあります。

分子内にある電子対どうしは、電気的な反発によって互いにできるだけ離れようとします。
これを電子対反発則といいます。

(音声解説はこちらへ
https://stand.fm/episodes/60baa0c73612c6c2a2678674)

二重結合や三重結合のそれぞれの電子対は、まとめて1組の電子対とみなして考えてよいです。

例)メタン分子CH4についてです。炭素原子Cのまわりに4組の共有電子対があります。電子はマイナスの電荷をもっているため、電子対どうしは反発すると考えます。メタンの場合は、4組の共有電子対が互いに反発するため、それぞれができるだけ遠い距離を取ろうとして「正四面体」のカタチをとります
例)アンモニア分子NH3についてです。窒素原子Nのまわりに3組の共有電子対と1組の非共有電子対があります。1組の共有電子対と3組の非共有電子対が反発して、「正四面体」のカタチをとろうとします。しかし、Hは3つしかないため、結果的に「三角錐」のカタチに見えます。
例)水分子H2Oについてです。酸素原子Oのまわりに2組の共有電子対と2組の非共有電子対があります。これらの4組の電子対が反発して、「正四面体」のカタチをとろうとします。しかし、Hは2つしかないため、結果的に「折れ線」のカタチに見えます。
例)二酸化炭素分子CO2についてです。炭素原子Cは不対電子が4コ、酸素原子O1コは不対電子を2コもっています。炭素原子から4コ、酸素原子2コからは合計4コの不対電子があることになります。これで、共有電子対2組が2つあることになります。共有電子対2組を大きな1組の電子対と見なすと、大きな1組の電子対どうしの反発によって、「直線」のカタチになります。

○まとめ

分子内にある電子対どうしは、電気的な反発によって互いにできるだけ離れようとします。分子のカタチには、直線形、折れ線形、三角錐形、正四面体形などがあります。

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