同じ元素からできているが、性質の異なる単体を、互いに「同素体」といいます。
(音声の解説はコチラへ!)
https://stand.fm/episodes/60ad713c1eca76c522e5904d
原子の結びつき方が違うため、性質が異なります。色、硬さ、密度などに現れます。
同素体が存在する元素には、炭素C、酸素O、リンP、硫黄Sなどがあります。
炭素Cの同素体
ダイヤモンド、黒鉛、フラーレン、カーボンナノチューブ、グラフェンは、全て炭素Cでできた単体です。
ダイヤモンドは無色透明で、きわめて硬いです。黒鉛は黒色で、やわらかく、電気を導きます。フラーレンは黒色で、電気を導かない。カーボンナノチューブは、電気を導きます。
グラフェンは、炭素原子が「はちの巣」のような正六角形構造をもった、原子1個分の厚さのシートです。
酸素Oの同素体
酸素O2とオゾンO3は、酸素Oでできた単体です。
酸素は無色の気体で、-183℃で淡青色の液体になります。オゾンは淡青色で、特異臭の気体です。ヨウ化カリウムデンプン紙を青色にします。
リンPの同素体
黄リンと赤リンは、リンPでできた単体です。
黄リンは淡黄色で、毒性が強いです。自然発火するため、水中に保管します。赤リンは暗赤色で、毒性を示しません。マッチ箱などに使われています。
硫黄Sの同素体
硫黄Sには、斜方硫黄、単斜硫黄、ゴム状硫黄の3つの同素体があります。常温では、斜方硫黄が安定に存在します。
斜方硫黄は黄色の塊状の結晶です。斜方硫黄を加熱すると、単斜硫黄になります。単斜硫黄は、黄色の針状の結晶です。斜方硫黄をさらに加熱し続けたものを、水中に入れて冷やすとゴム状硫黄ができます。ゴム状硫黄は、褐色で、弾力性があります。
原子の結びつき方が違うため、性質が異なります。色、硬さ、密度などに現れます。
まとめ
同じ元素からできているが、性質の異なる単体を、互いに「同素体」といいます。炭素C、酸素O、リンP、硫黄Sなどにあります。原子の結びつき方が違うため、性質が異なり、色、硬さ、密度などに現れます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?