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2022年3月の記事一覧
「機能性見せびらかし消費」と「コスパ見せびらかし消費」
今、ピエール・プルデューの『ディスタンクシオン』を読んでいる。「趣味」がいかに階級や文化資本によって規定されているかを読み解き、そこから社会の分断を鮮やかに描き出している本…ということで合っていると思う。
この本が書かれたのは1979年。プルデューはフランス人。ということで、2022年の日本に生きる僕にとっては、「プチブル」「文化貴族」「ブルジョア」といった言葉を見つけると居心地が悪い思いだ。ま
ONE PIECE信者による、1044話の肯定の仕方
1044話は、ONE PIECEの歴史上、最も物議を醸した回だった。ゴムゴムの実が、ゴムゴムの実ではなく、ヒトヒトの実 幻獣種 モデルニカだったという新事実が明らかになると同時に、ルフィの中に秘めたニカが覚醒した。
これを受けて「ルフィらしさが損なわれた」と落胆の色を見せる読者も少なからずいるようだ。しかし、僕のようなONE PIECE信者からすれば、このような読者は二流の読者だと言わざるを得な
大学の学費を、子どもに丸々渡してみればどうなるか?
ふと、そんなことを思いついた。18歳の若造に500万か1000万かそこらの現金を丸々渡してみるのだ。
その金で大学に行ってもいいし、行かなくてもいい。起業の資金にしてもいいし、風俗とタバコに使ってもいい。
言われるがままに大学に行かされるよりも、そっちの方がいい人生を送れそうじゃないだろうか?
もちろん、金の使い道についてあれこれ指図したり、パワーポイントでプレゼンをさせたりすると本末転倒だ
上品な読書マウントの取り方
どうせ本を読むなら、マウントを取りたい。これは読書家の本音だと思う。僕もそうだ。
しかしその反面「マウントを取る」という行為はダサい。「あ、こいつマウント取ろうとしているな‥」と悟られては、インテリ扱いされるどころか、頭でっかちの童貞のような扱いを受けることになる。
ならば、「俺この前『純粋理性批判』を読んだんだけどさぁ‥」と切り出すことは愚策だ。「自分からマウントを取らない」という姿勢であり
アナキズムとコミュニズムはなにが違うのか?
この前、レーニンの『国家と革命』の在庫がないか本屋の検索端末を調べていたら隣を警察が通って、ほんの少し動揺した。警察を消し去るべきという主張の本を探している人の存在を、警察官はどう思うのだろう?
まぁ警察官はそんなことは気にせず通り過ぎていったのだが。小市民の自意識過剰ぶりに、自分が可笑しくなった。
しかし、レーニンが国家を嫌っているのはどういうわけか? レーニンは共産主義者ということになって
科学の最先端として自然農を権威づけしよう
科学教にどっぷり浸かった僕たちは、脳科学という権威から仏教の正しさを説明された方が納得する。マインドフルネスブームは、まさにそういうトレンドなわけだ。
同じように、生態学や地質学の権威から自然農を語っていけば、自然農が科学の最先端であるような印象づけをすることができる。そういうアプローチをするしか、自然農を広める方法はないんじゃないだろうか。
にもかかわらず、自然農の提唱者たちは、すぐに仏教の
「○○専門店」と言っておけば流行るみたいな風潮
この前、豚汁専門店に行った(僕がヴィーガンなのは平日だけ)。そこで食った豚汁は、まずかった。その日までの僕は、豚汁をまずく作ることは人類には不可能だと思っていたが、その先入観を粉々に打ち砕かれた。専門店特有の余計なトッピングのせいで、死ぬほどまずかった。
豚汁専門店だからといって、その豚汁が美味いとは限らない。肝に銘じよう。
最近は、ジャムの法則やら、選択のパラドックスといった行動経済学ちっく
mRNAワクチンがいいのか、悪いのか、知るわけがない
生ワクチンとかの方が安心感はあるものの、もう2回打っちゃったし、3回目を打とうが一緒やろwということで今日打ってきた。
リスクはあるかもしれないし、ないかもしれない。m RNAを体に打ち込むということに不自然さを感じなくもない。まぁなるようになるやろ。
ワクチン派とアンチワクチン派の言い分は、ヴィトゲンシュタインが言う典型的な「語り得ぬこと」なんじゃないだろうか。人体というわけのわからない代物
デザイナーやライターは「なんか違うんだよねぇ…」を予防しようとすることが間違い
クライアントワークをしているデザイナーとかライターとかにありがちな悩みは「なんか違うんだよね~」と言われて制作物を突き返されることだ。
たいてい、これを防ぐために処方されるのは「事前にクライアントに対して徹底的にヒアリングすることで、クライアントがイメージしている完成形を理解し、その完成形を再現すること」であることが多い。僕はこの風潮に意義を唱えたい。
そもそも、この風潮を唱える人が前提として
日本人の3分の2が、日本語を読める
この手の記事を読みすぎて、最近僕は日本人が日本語を読めない前提で生きてきた。
ヒトラーも言っているわけだしね。
文字なんかよりも、話した方が手っ取り早い。それは間違いない。
だから最近は(noteは別として)他のところでは(僕は求人広告を書く仕事をしている)できるだけ短文を心がけてきたのだ。しかし、どうにも短文にすればするほど一層読まれていないような感覚があった。
そこで、方針を切り替えて
平日ヴィーガンのすゝめ
日本でヴィーガンをやるのは難しい。飲食店もスーパーもほとんど対応していないし、家族や友達から白い目で見られる…ということで、平日だけヴィーガンになってみればいいと思って1ヶ月半ほど続けてみた。そして、気づいた。
これ、割といい感じだ。
正確に言うと、カツオ出汁は摂取している。日本人として生きる以上、カツオ出汁抜きは割ときつい。味噌汁も飲めないし、うどんも蕎麦も食えないわけなのだから(ただ、今後
アルミ鍋にたっぷりの砂糖を入れて、シャネルのバッグを煮詰めよう
アルミはかつて銀よりも貴重だったそうな。ナポレオン3世は重要な客にはアルミ製の食器を出し、並の客には銀の食器を出したらしい。今ではアルミ缶はそこら中に転がっている。同じように、かつて金と同じくらいの価値があった胡椒は、業務スーパーで1キロ2000円で買うことができる。砂糖だって似たようなものだ(それでいて、砂糖は貧民の象徴になって、アフリカの農民が食い散らかしていたキヌアが高級食品扱いを受けるよう
もっとみる株価を毎日チェックするより、野菜の状態を毎日チェックする方が楽しいし、確実な投資
株をいくらか持っている僕だけれども、最近は値下がりしまくっていてどうにもいい気分になれない。仮想通貨も同様だ。プーチンの気分によって左右される折れ線グラフは、僕にはどうにもできないわけだし、あれこれ考えるのは馬鹿らしい。それに、よっぽどうまくいってもせいぜい2倍程度にしか増えないわけだ。もっと増やすことはできるけれど、あんまり現実的ではない。
だったら、もうチェックするのをやめようかと思う。どう