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2022年1月の記事一覧
自由と、子育てと、自動車と、家畜と、
子どもは自由が好きだ。それなのに大人は子どもの自由を制限しなければならない。なぜなら、子どもを道で自由にすれば、自動車に轢き殺される可能性があるし、他人の敷地にズカズカと侵入するからだ。
もうすぐ2歳になる息子と散歩をしていると、僕は道路の8割を自動車が我が物顔で占拠していることや、街中が金網で仕切られていることに、恐怖と疑問の入り混じった感情を覚える。
僕たち親子が存在を許される場所は限られ
言うほど「お金を稼ぐのは悪いこと」とかいう風潮なんかあるか?
金を稼ぐことを悪いことと考えている人なんて僕は見たことがない。それなのになぜかこういう記事をよく見かける。
言うほどそんな風潮あるか? みんな金稼ぐことばっかり考えてるやろ?
稼げる仕事してたら立派やと言われるし、株買ってたら「ちゃんと考えてて偉いなぁ」と言われるし、誰に聞いても金を稼ぐことは肯定的に捉えられてるやろと思うのだがどうなのだろうか?
まぁ、実在しない敵を馬鹿にするのは楽しいから
『魔女の宅急便』を観て、相互扶助について考える
実は30歳になる僕だが、生まれてこのかた『魔女の宅急便』を観たことがなかった。このまま、「あえて観ない派」を貫き通すこともできたのだが、ひょんなことから観ることになったのだ。
やっぱりスタジオハヤオは面白い。そう思った。スタジオハヤオの作品はスッキリ爽快なストーリー展開を用意する一方で、説明しない曖昧さを含んでいる。そこにぼくたちは豊かな世界を感じる。
例えば、キキがニシンパイを届けた後に凹む
残酷な工場畜産がなぜ起きるのか、考えたことはあるか?
‥というのもまぁ発想としては悪くないものの、もう少し冷静になって欲しい。
法律で規制しようという考えは、次のようなことを前提にしている。
これは端的に間違っている。誰が好き好んで動物を虐待しようと思うだろうか?
なにも僕は、畜産業に関わる人全員が血も涙もないサイコパスだと言いたいわけではない。彼らもクリスマスには息子にプレゼントを贈り、友人の悩みに耳を傾け、老人に席を譲るだろう。
彼らもふ
「いただきます」を言えば、何食ってもセーフみたいな風潮
あるよね。
感染症と骨粗鬆症でボロボロになりながら身動き一つ取れないゲージの中で一生産卵を強いられる雌鶏の映像やのコメント欄に必ず現れる人種がいる。
なんだろう。何かが間違っているような気がするが、とにかくこの人が自分を正当化して、現状を変えたくないということはわかった。
確かに、生きるには命を食わねばならない。それでも、狩猟採集民は命をいただくにしても動物に苦痛がないように配慮するらしい。
食品ロスさえ出さなかったらセーフみたいな風潮
食品ロス減らす前に、作る量と食う量減らせよ。未成年ならともかく、成人がいきていくのに必要な食事量なんて大したことないわけだし。とくに、体を動かさない現代人は。
ならば、もっと食う量を減らすための啓蒙を行った方がいいと思うね。そうすれば生産~運搬の過程で発生するCO2も、土地の疲弊も、農薬の流出もやや軽減できるし、アニマルライツも、海の豊かさもやや守られる。「やや」だけどね。
ついでに労働力も節
人は「偽善」ではなく「偽悪」を強いられる
この前、近所のスターバックスに家族3人で行ったとき。席を探して辺りをキョロキョロしていたら、近くの女性が声を掛けてきた。
すぐさま妻が反応した。
すると、女性はこう返した。
なるほど。僕たちが席を探しているタイミングでたまたま席を立つ用事があったため、女性にとってノーリスクで利害が一致する。そこで、戯れに僕たちに声をかけたという説明だ。
結局、その言葉に妻は納得して、女性は席を譲ってくれた
想像しうる限り最もつまらない映画『モンスターハンター』について
モンスターハンターの映画が制作されるという噂を聞いたとき、僕は小躍りしたのを覚えている。
中世なのか、近世なのか、少なくとも近代以前に人々が逞しく自然と共存する時代をベースにしたファンタジーなあの世界観が、巨大なスクリーンで味わえるのか!と。
ありがちなことに、公開日までその期待は持ち堪えることなく、結局映画をスクリーンに観に行くことはなかった。そして後日、妻の要望に応えてツタヤでレンタルする
「選挙に行っていない人は、政治に文句を言う権利がない」みたいな謎理論
謎だ。本当に謎なのだけれど、なぜかこれって、説得力がある理論だと見なされている。
僕はこれを一言で、完膚なきまでに論破できる。
はい、論破。
僕はたまに選挙をすっぽかすけれど、政治にバンバン文句を言うぞ。権利がないと言うのなら、僕を止めてみろ。
自民党はウンコ。岸田はウンコ。野党もウンコ。政治家全員ウンコ。憲法もウンコ。そもそも国家がウンコ。
ほれほれほれ〜
なんだろう。こういう「●●
ブルシット・ジョブ理論そのものがブルシット
‥という小学生でも思いつくような低レベルな言葉遊びで悦に入る人はブルシット・ジョブを誤解しているので、ブルシット・ジョブの提唱者デヴィッド・グレーバー信者であり、ブルシット・ジョブ博士である僕は、その誤解を解いてみたい気分になる。
誤解を解こうとして解けたことはこれまでの人生でほんの数えるほどしかない。それでも「誤解は解けるものだ」という信念は魅力的で、僕を捉えて離さない。やってみよう。
誤解
ワガママな人は、存在しない
いま、あなたの脳裏に浮かんだ「ワガママな人」が話す言葉をよ〜く聞いて欲しい。
‥そんな言葉を使っているのではないだろうか。
ワガママな恋人も、自分の感情を根拠にはしない。
決してその人自身の感情を根拠にして、相手に従属を強いているわけではない。合理性や道徳、マナーといったなんらかの大義名分を根拠に据えて発言している。
一般的に「ワガママな人」とは無根拠に自分の感情の赴くまま行動する人だと考
思考力を問うテストってなんだよ?
いかにも思考力のない奴が考えそうなことだな。「センター試験」から「大学入学共通テスト」に名前を変えて(もう少しマシな名前はなかったのかねw)、なにかが変わったらしい。
文科省いわく‥
‥とのこと。
問題を山積みにすることばかりに熱中してきた大人たちが、問題発見・解決能力とやらを理解しているとは思えないし、ましてやそれを評価することなんてもってのほか‥と言いたくなるね。
この方針転換がなにか
「マーケティングしない」というマーケティング
エレクトロラックスの販売員に尋ねられたとき、僕はそのメーカーを知らなかった。
「知られていないこと」は普通、物を売る人の立場からすればハンデキャップでしかない。聞いたこともないようなメーカーの50円のコーラを買うよりも、100円してでもコカコーラを買うのが消費者というものだ。
しかし、エレクトロラックスの販売員は、「知らない」を逆手に取る方法を知っている。
この時点で販売員は、「無駄に広告費