4月の新シーズン。ANAグループは5年ぶりに格納庫での入社式が行われ、JALは新社長が就任するなど春らしいニュースが多かったですね。 航空業界ではこれから訓練漬けの生活が始まりますが、中には昨年から早期入社で働いてた方もいらっしゃることでしょう。今回の記事はこれからこの業界で働く方へのメッセージです。 •同期を大事に! 実は私、入社時同期がいませんでした。訓練は全て1人で受けとても寂しかったですし心細かったです。だからこそ同期がいる方達が羨ましかったですし、一緒に学び
今回のお題はタイトル通りです。私が思い描くこうすれば良くなるのではないか?という案をひたすら並べます。 1、整備士、GS、GHの基本給を最低20万まで引き上げ、手取りも月額20万を目指す 2、クルーのシフトを国内線で4レグ(4フライト)飛ぶ時はどこかしらで便間とは別に1時間休憩時間を与える 3、地上職全般、拘束時間が10時間を超える勤務を禁止 4、全職種、次の日の勤務までのインターバルを必ず10時間以上設ける 5、不眠症など精神的な病への対策を強化 ーーーーー
航空業界に関するニュースでよく見るワードと言えば「人手不足」。「コロナで減った人手に対して需要回復が早過ぎた為人材確保が追いついていない、コロナ禍で不安定な業界のイメージがついたこと」とよく報道されています。前者は確かにそうでしょう。後者もあるでしょうが、果たして本当にそうでしょうか? 航空業界の人手不足はエアライン関係者の方ならご存知でしょうが、今に始まった話ではありません。元々東京オリンピックが開催される予定だった2020年を基準にして振り返りましょう。 ↓羽田
皆様こんにちは、世はクリスマスシーズンですね。 さて、最近航空業界では大きなニュースが2件ありました。 1件目はJALエンジニアリングの不適切な整備。 ・出発前の一部の整備作業において航空法で定められた責任者による確認が行われてなかった ・メーカーのマニュアルで指定された機器を使用せず整備が繰り返されていた というもので国土交通省から業務改善勧告が出されました。どちらも安全を脅かすものであり決して見過ごしていいものではありません。過去にアメリカン航空のDC10が離
『GSの日常』を書いてからnoteは全然更新してなかったですね、お久しぶりでございます。最近は寒暖差が激しく服装に困る日が続いておりますね🙃 X(Twitter)エアライン界隈を見てると体調不良でバタバタ倒れてシフトがぁ…っていうのを度々見かけましたが、皆様は体調いかがでしょうか? さて、最近私自身が体験した事を話していきたいと思います。 〜本編〜 遡る事9月中旬。 秋に関西地方にてオーケストラの演奏会に出演したのだが、そのリハーサルで大阪に出向いた時の事。
以前どうしようもないエピソードを共有してしまったのでちょっと真面目なエピソードをご紹介しよう。 〜制限品〜 皆様ご存知の通り、飛行機に乗る際は荷物検査が実施される。預け荷物である『受託手荷物』と搭乗する乗客及び機内に持ち込む荷物を検査する『保安検査』の2通りがあるが今回ご紹介するのは後者である。 ある日の夕方の便でボクは保安検査上前での案内を担当していた。記憶が正しければその日はそんなに混んでいなかったように思う。締め切り時刻まで20分程の時間で保安検査員に呼び出さ
誰しも人に知られたくないような恥ずかしいエピソードの1つや2つは経験があるだろう。勿論ボクにもある。本当は晒したくないが語ってみよう。 コロナ禍に突入し1年経った春の出来事だ。 まず当時のボクの背景だが ・休業の影響で出勤日数は月の半分ほど ・1日行って休みという事も多々あったためほぼほば実家から空港まで通っていた。 ・1人暮らしの家から空港まで車で5分、実家から空港までは1時間10分程。 ・この出来事があった日は6日位の連休だった。 ・当日は1人暮らしの家がある市で
〜空の安全を願って〜 ボクが入社して間もない頃にほっこりしたエピソードがあった。小さな男の子が僕に紙飛行機を折ってくれたのだ。「ずっと持っててね」そう言い手渡してくれた。その紙飛行機は今でも部屋に大事に飾ってある。当時訓練とOJT続きで心身共に大変だった時期だけにあってかなり心の支えになった。自分達にとって見慣れた光景でもまだまだ小さな彼には空港や機内で見る光景は新鮮に違いない。 安全とは。 安全はそもそも存在しない。リスクを排除していくことでできるものだ。 その
〜制服、身だしなみ〜 航空会社の制服と言えばカッコいい!お洒落!という印象があるだろう。他の業界以上にたかが制服1つでもそれぞれのブランドの個性が出る。 例えばシンガポール航空。シンガポール航空と聞くとサロンケバヤを思い浮かべない人はいないだろう。実際、CAの最終試験ではケバヤチェックと言い実際に制服を着せられ、応募者にSQ(シンガポール航空のツーレターコード)のブランドイメージを体現できるかチェックされる。ファッションとして似合うと言うのも勿論だが、痩せすぎても太りす
〜イレギュラーの話〜 多くの人は子供の頃台風や雪の時、学校が休みになるんじゃないか、早く帰れるかもしれないと思った経験があるだろう。ボク自身高校の頃、大雪で授業が午前中に終わる事が急遽決まった際クラスの皆んなで喜んでいた記憶がある。 大人はどうだろう?仕事の都合上悪天候でも出勤を余儀なくされる人は少なくないだろう。自宅待機になったり、オンラインになったりの場合もあるだろう。航空業界オペレーション職は… 基本的に出勤する。 事前にフライトの欠航が決まっていればCAさんな
〜シフト〜 航空業界のシフトは大体4勤して2休が大半で、そのパターンがずっと続く。飛行機は年中無休で飛んでいるからだ。当然それに伴い我々GSやオペレーションに関わる全ての職種の人員も年中無休で稼働している事になる。 そんなこんなで土日祝やお盆、年末年始など世間の人々が休みを楽しむタイミングも普通に働いているため曜日感覚が無くなってくるのだ。休みの日に出かけて「なんか今日人多いな〜」と思いスマホを見ると土日だったっていう事も日常茶飯事。ボクは入社して間もないが学生の頃から空
〜遅刻、寝坊の話〜 学生の頃は一度も遅刻した事ないボクだが、社会人になってニ度だけある。 一度目は早番の日に寝坊して遅刻。二度目は休みと出勤日を勘違いして認識していたため起きた遅刻。誰しも一度は同じような経験があるかもしれないが、職業柄これらの出来事は強烈に印象に残っている。 ある日、先輩が数日後の予約数を見ながら「明後日ヤバいやん。◯◯便(出発始発)満席やん。おまけに修旅おるし」と会話してたのが聞こえ、確認すると300人程の座席数の飛行機に空席が1席しかなかった。出発
〜休日あれこれ〜 ボクのプライベートは素っ気ない。休みの日はひたすら体力回復に努める。ただでさえ不規則な勤務で身体への負担がかかってるところに常に立ちっぱなしで空港内を走り回り、大声でPAX(旅客のこと)を探してるのだから。本当は趣味に時間を割きたいが身体が言うことを聞かない。 ようやく身体が動く位に体力が回復したら家事をしたり買い物に出かけたりする。 ボクの最近の楽しみはとあるカフェに行く事である。オーナーご夫妻の旦那さんがアメリカ人、奥さんが日本人で2人ともお喋りで
〜遅番あれこれ〜 遅番の日はアラームをかけずに寝ても何ら問題ない。出勤が午後からだから。ゆっくり自分のペースで起きれるし、起きた後の憂鬱感も少ないし、平日だと出勤前に郵便局や市役所に行く事もできる。ボクからしたらメリットしかない。でもうちの職場は早く帰れるという事で早番派が圧倒的に多いが。 ボクが働く空港は地方のため便数がそこまで多くない。出発の最終便の後到着の最終便が来るまで1時間程時間がありその間は休憩時間になっている。その休憩時間に夜ご飯を食べたり同僚とお喋りした
時刻は4:00。スマホのアラームが鳴る。1日の始まりだ。この時刻である。到底一回で起きるのは不可能な為4:00〜4:30の間で5分毎に目覚ましを設定している。やっとの思いで身体を起こし顔を洗い髪をセットするのだが、GSのお仕事は身だしなみが重要な為、シャワーで髪全体を濡らしドライヤーで乾かす所から始める。ワックスで形を整え更にスプレーで固める。どんなに走っても汗をかいても崩れないようにする為だ。ボクは男だからメイクの必要はないが、女性だとそれも含め髪もシニヨンにするからもっ
〜遅番〜 さて今回は遅番です。勤務時間は14:00〜22:00。 早番と同じく大体30分くらい前に空港に着くよう出勤します。着替え、情報確認の後勤務開始です。早番メンバーからその日の引き継ぎ事項を確認し業務に移ります。 飛行機を飛ばすのは勿論ですが、翌日のフライト情報の収集、カウンターやゲートの片付け、売上管理、空港によってはPAXに貸し出したペットケージを洗ったり、機内サービスで使うボトルを洗ったり!なんてこともあります。最終便到着後は皆早く帰りたくて必死です。 (洗い