GSの日常9


〜制服、身だしなみ〜

 航空会社の制服と言えばカッコいい!お洒落!という印象があるだろう。他の業界以上にたかが制服1つでもそれぞれのブランドの個性が出る。
 例えばシンガポール航空。シンガポール航空と聞くとサロンケバヤを思い浮かべない人はいないだろう。実際、CAの最終試験ではケバヤチェックと言い実際に制服を着せられ、応募者にSQ(シンガポール航空のツーレターコード)のブランドイメージを体現できるかチェックされる。ファッションとして似合うと言うのも勿論だが、痩せすぎても太りすぎてもダメ。そのような場合は入社までにケバヤに体型を合わせてくるよう指示される(それが達成できなければ入社できない)。SQ以外に見た目を採用時見てると言われるエアラインは大韓航空、アシアナ航空、エミレーツなどが挙げられる。
 日経エアラインはSQのような厳しい見た目チェックは実施していないが、不思議と皆同じような雰囲気を纏っているのである。一目でこの人JALだ、とかANAだとわかる事があるのだ。
 空港に電車で向かう際、エアライン関係者であろう人が同じ車内にいるとついつい「この人はメイクからしてこのブランドだろ」「顔立ちは〇〇っぽいけど、髪のセット的にはこっちのブランドかな」など想像してしまう。それ程までに航空会社の色は働く人の印象に出るのだ。
 同業者の勤め先を見た目から推測する。恐らくボクがGSとして働く中で身に付いた1番不用な能力かもしれない。

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