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寛容さの重要性『不可解・難解な点』【1】曖昧なコミュニケーション

はじめに

寛容さの重要性を視点を4つのテーマに4つ目『不可解・難解な点』について


4.不可解・難解な点

【1】曖昧なコミュニケーション

日本人は、しばしば曖昧な表現を用いることがあります。この曖昧さは、日本の文化や言語に深く根ざしており、高度な社会性や人間関係を維持するための重要な要素とされています。しかし、このような曖昧なコミュニケーションは、日本に慣れていない外国人にとっては非常に理解しづらい側面もあります。特に、西洋文化では明確なコミュニケーションが重視されるため、日本独特の曖昧な表現に戸惑うことが多いです。また、アジア諸国の国々が母国の外国人就労者たちでも、しばしば曖昧な表現について、聴き取りと理解に悩むと相談されます。

①会議での「空気を読む」

再度、考察したいと思います。
日本の会議では、しばしば「空気を読む」文化があります。これは、言葉ではなく、状況や他人の反応を読み取る能力を指します。

対応策
会議の前にアジェンダ(議事話し合い、決定したいことの内容、議事進行予定)を明確にし、外国人就労者にも事前に共有する。これにより、何が期待されているのかを明確にする。また、司会、議長は、出席者の中から、指名して、発言と意見が活発に出るようにリードする。さらに、会議の進行中にも、各議題が終了するごとに「これでこの項目はOKですか?」と確認を取る。これにより、何が期待されているのかを明確にし、外国人就労者が「空気を読む」ことへのハードルを下げることに繋がります。

② 非言語的な同意・不同意

日本人は、しばしば、頷きや微笑みで同意や不同意を示すことがあります。

対応策
非言語的なコミュニケーションの意味を明示的に教える研修を行う。研修では、日本人が、頻繁に用いる非言語的なサイン(頷き、微笑み、目線など)と、その意味を具体的に説明します。日本人が、しばしば、行う頷きや微笑みといった非言語的な同意・不同意、非言語的なコミュニケーションには、どんなものがあるのか?
これらは、日本の多面的な魅力でもありますから、楽しく学べるように意識して、工夫しましょう。

➂曖昧な表現での依頼

「できれば、この仕事を手伝ってくれると助かるんだけど」「これ、やってくれる?急がないからね、なるべく早めにやってね」「手が空いた時で構わないから、頼むね」といった依頼も日本では一般的です。

対応策
曖昧な表現に対するガイドラインを作成し、それを共有する。ガイドラインには、日本特有の曖昧な表現と、それが具体的に何を意味するのかを詳細に説明します。社内でもその曖昧な言い方で、習慣的になっている曖昧な指示や言い方を、わかりやすい表現に改めて、統一した方が良い場合も具体的に出てきます。日本語の曖昧さも、あらためて考え直す機会にもなり、日本人にとっても良い勉強になります。

次回は【2】高い期待とプレッシャーについて書いてきたいと思います。

日本は、将来の日本の社会のために、
より良いしくみを構築できるはずです。

お読みいただき、本当にありがとうございます。


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