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【本要約】キャリア・アンカー


2022/1/21

自己点検ツール

節目節目でこれまでの自分を振り返り、将来を長期的に展望することが、自分自身にとって肝要である。

中年への移行期と呼ばれる40〜45才の期間中、もう一度しっかりと自己を見つめ直すのにいい節目である。

キャリアアンカーは、個人が仕事とのインターフェイス ( 接点 ) で感じる側面の自己イメージである。

① 自分の本当に「 やりたいことだ 」と言える。
 自分の欲求・動機に合っている。
② 自分の力 ( 能力・才能 ) がうまく発揮できる。
 自分の能力・才能が活かせる。
③ 自分にしっくりしている感覚がある。
 自分の感じる意味・価値と適合している。

キャリアアンカー

キャリアアンカーとは、長期的な仕事生活の拠り所である。

キャリアアンカー
① 能力・欲求・価値についてのセルフイメージ ( 自己像 ) である。
② 節目節目のきっかけがないと、ハッキリと自覚されないセルフイメージである。
③ 一人で自己内省するより、同僚や家族との対話から浮かび上がるセルフイメージである。
④ 組織・仕事を変遷しても「 自分としては絶対に捨てたくない 」コアである。
⑤ キャリアの中の基軸である。

コンピタンス ( 有能さ ) という言葉は、生まれつきの能力 ( アビリティ ) や潜在能力 ( ケイパビリティ ) ではない。コンピタンスとは「 ごく素直にあることがうまくできてしまうことが、自分の持ち味である 」ということを示す。その持ち味は、仕事の舞台となる環境との相互作用から構築される。

例えば、全般管理コンピタンスに、アンカーがある人は、管理職に適性があるというよりも、むしろ、他の人々を引っ張るのが好きで、それができる自分に意味・価値を感じる。

キャリアパス

キャリアアンカーとは、自分がどうしても犠牲にしたくない、また、自分の本当の自己を象徴する、コンピタンス ( 有能さ ) や動機や価値観について、自分が認識していることが複合的に組み合わさったモノである。

自分が、現在どのような仕事、どのようなキャリアについていたとしても、仕事に対する指向・動機・価値観・才能についての自覚をより明瞭にしておく。そうすれば、キャリアにまつわる将来の意思決定は、容易になり、納得いくものとなる。

キャリアアンカーとは、内面的なキャリアと捉えることができる。内面的なモノは「 自分のライフワークを他者がどう見るか 」とは別のモノである。自分のライフワークの役割を、内面的な自己イメージとして、明らかにする。内面的キャリアの対義語として、外見上のキャリアという表現を用いる。外見上のキャリアとは、個人が、職種につき、昇進していく過程、キャリアパスである。

自己評価

キャリア半ばでの自己再評価

・自分は何を成し遂げたのか?
・自分が成し遂げたいと思っていた通り、すべてが成し遂げられたのか?
・成し遂げた成果は、成し遂げるために犠牲にしてきたものに見合うだけの価値があるのか?
・自分の将来は、このままでいるのがいいのか?それとも変わるべきか?
・これからの人生で何をしたいのか?その何かと自分の仕事とはマッチするのか?

キャリアパスのモデル

組織内でのキャリアは3次元モデルで表現される。

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※ 本書より抜粋

横方向:様々な職能の種類
縦方向:技能の発達による、職位のアップグレード
中心:影響力・権力を持ち、組織の中枢へ

自己概念

キャリアの進展に伴い、自己概念を育んでいく

・自分の才能・技能・有能な分野は何か?
 自分の強み・弱みは何か?
・自分の主な動機・欲求・人生の目標は何か?
 何を望んでいて、何を望んでいないのか?
・自分の価値観、自分の取り組みを判断する主な基準は何か?
 自分の価値観と一致する組織や職務についているか?

才能・動機・価値観は複雑に絡み合っている。

私たちは、自分が価値を感じ、動機付けられているモノゴトは、うまくできるようになる。
また、うまくやることができたことに価値を見出し、動機付けられることもある。
すべての仕事・職種 ( 部門 )・職能 ( 管理)  は、
やってみないとできるかどうかわからない。

キャリアアンカーは自己概念の一要素であり、自己イメージである。


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