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卑怯者の島


2022/2/21

軍人を志してから、死は常に、すぐ傍に居て、いつでも一体になれる。

死は恐れる者をからかうように抱きしめる。死は常に寄り添っていなければならない。そして、常に死に対してこちらから語りかける。死と相談する。そして約束する。死と必ずいつか合体を果たすと。

その時が今か、
それとも次の瞬間か、
それとも、まだまだ先なのか

今のところ聞こえてくる
死の返事は
そいつを殺せ
目の前の生を奪うのだ

自分は死の望むままに生きている。

生への執着は油断すると噴出する。
本能なのだからやむを得ない。
ガムシャラな闘争心で隠蔽するしかない。

生きたくて、負けてしまう。
敵軍への突入のための食料を食べてしまった。
足を引っ張りたくない。
もう死にたい。

死ぬべき時に死ななければ、人間は必ず堕落する。

生きる本能が悪いはずはない。
俺は敵と戦うために戦場に来た、死ぬために来たのではない。

誰もが一歩先に勇敢と卑怯、どちらに転ぶかわからないのが戦場だ。


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