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【本要約】知らないと恥をかく世界の大問題12

2021/12/7

アメリカ

政府

共和党
小さな政府
健康保険の社会福祉を求めないから、税金を安く。
自由主義
民主党
大きな政府
人々の健康や生活のためには、政府の介入はやむを得ない。
社会福祉

独立宣言

アメリカ独立宣言 ( 1776年 )
「われわれは、以下の事実を自明のことと信じる。すなわち、すべての人間は生まれながらにして平等であり、その創造主によって、生命、自由、および幸福の追求を含む不可侵の権利を与えられているということ」

「すべての人間は平等」と書かれているのに、なぜ黒人が奴隷だったのか?

実は、この「すべての人間」に黒人奴隷は含まれていない。奴隷は「人間」ではなかったからだ。

憲法制定

憲法制定 ( 1787年 )
「各州の人口は、年期を定めて労務に服する者を含み、かつ納税義務のないインディアンを除いた自由人の総数に、自由人以外のすべての者の数の3/5を加えたものとする」

アメリカの憲法が制定された当時、インディアンと呼ばれたアメリカ先住民はアメリカの人口として計算されていない。自由人は白人で、自由人以外は、黒人奴隷のことであり、「黒人奴隷は、白人の3/5として計算する」と明記されている。奴隷制を前提にアメリカという国家が建国された。当時の黒人奴隷は、単なる品物で、白人の所有物であった。

南北戦争

アメリカの一大転機となった南北戦争 ( 1861〜1865年 )
奴隷解放を訴えたエイブラハム・リンカン率いた北軍が南軍に勝利した戦争である。

①南部はイギリスとの貿易で栄えていたので「奴隷制を続けたい」という思いがあった。しかし、北部はそれを認めない。

②「それなら」と、南部の11州が「独立しよう」としたため、北部と戦争になった。

③国家の分裂を阻止するために、リンカンとしては何としても南軍を打ち破らなければならない。南部には奴隷が大勢いる。そこで、奴隷解放宣言をすれば「南軍の支配下にいる奴隷たちが決起して北軍の味方になってくれるだろう」と考えた。

④南部を弱体化させるため、戦術として南北戦争の最中に「奴隷解放宣言」(1863年)を出した。
狙い通り、南部の黒人奴隷が北軍に合流して、北軍の勝因となった。

ペスト

14世紀にヨーロッパで蔓延したペストは大きな転換点となった。当時は封建社会であった。
封建制の元で、農奴 ( 領主に保有された奴隷のような農民 ) もペストで死んでいき、労働力不足となった。そして、労働条件が改善され、農民の地位が確立していき、報酬としての賃金が支払われるようになった。

ヨーロッパで、貨幣経済が拡散していき、やがて、資本主義経済へと発展していく。
ペストの大流行は、資本主義の誕生のキッカケとなった。

また、当時は、カトリック教会が絶大な支持を得ていたが、ペストに対しては無力であったため、教会は信頼を失った。「神に祈りを捧げてもペストの前では意味がない。どうせ死ぬのなら、生きていることを楽しもう」と、やがて、ルネサンスの文化が花開く。
カトリックの重圧から逃れる、人間の解放運動がルネサンスである。


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