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地震で始まった2024年、新潟県の当地では震度5強で揺れた

当地は甚大な被害が出ている石川県でなく、新潟県、震度は5強だった。 テレビなどで観る被害の様子はお気の毒でならない、 せめてもの気持ちで、義援金の寄付をした。 当地は、過去地震で大きな被害が出たこともあり、余震があるたびに心が掴まれたようになり、苦しいような気がする、そんな時は書く事により気持ちが落ち着くという経験が有るので、ダラダラと書かせていただきたい。 家を出る時に、持っていた携帯が地震速報特有のギュンギュンという鳴り方をしたので、部屋に戻りテレビを見たら石川県で震

    • 中越地震から19年

      この地震は2004年10月23日17時56分、旧山古志村が全村避難になったり、旧川口町で震度7を記録したり大きな被害が出た。 私は当時音楽教室の仕事で、仕事場にいた。震度5弱で揺れたと同時に全市で停電し、しかも余震がとても多く はじめの揺れが収まり他の講師さんや生徒さん達と外の駐車場へ避難しようかと相談している間に次の揺れが来た。 迎えに来ている保護者の方にお願いして、手分けして生徒さんを送ってもらう算段をしてから歩いて直ぐの自宅に向かった。その時に、電気ポットのコンセント

      • ルードヴィヒ ベートーヴェン ザ ピアノについて〜文句を言っています〜

        ミュージカル ルードヴィヒ ベートーヴェン ザ ピアノを観た DVDも買った。 ベートーヴェンの生涯を、ベートーヴェンの音楽と共にというフレーズも踊っていたが、 メインの旋律は現代の作曲家によって新たに作られたもので、どちらかと言うと、ポピュラーソングのようなアプローチで作られていると思う。 いずれ、第九のテーマを変奏曲として昇華したような操作を期待してはいないから、旋律にベートーヴェンの影がないのは仕方がない、たまに超有名な旋律がからむが、きっと誰もが思いつく手法、その

        • ルードヴィヒはゆるがない〜交響曲9番 4楽章〜

          ベートーヴェンは、何十年も前に第九交響曲の合唱に参加した時から、特別な存在だった。当時はネットも何もないが、レコードの解説や音楽辞典を読んで、第九を作曲した経緯を調べた。それから、チェロを弾くようになり、何回第九を弾いたかな。 合唱と4人のソリストが入る4楽章は変奏曲、あの有名なテーマが出てくる前に、そのテーマが一旦溶解して溶けてしまった様な断片をチェロとコントラバスが、次々と演奏する、そして、1.2.3楽章のテーマにも触れて、やっと有名なテーマに辿り着く。 最初は、チェ

        地震で始まった2024年、新潟県の当地では震度5強で揺れた

          震度6で揺れると台所はどうなるか

          まず、幸いだったのは冷蔵庫と食器棚が倒れなかったこと。建物や地盤の関係か、倒れたお宅もたくさんあった。 揺れた時に家に居た主人によれば、食器棚の戸が開いて食器が一部飛び出して、向かい合わせの冷蔵庫も扉が開き、物が飛び出し停電しなかったのでドアが開けっぱなしの警告音が、ピーピー鳴っていたそうだ。なんか、シュールだ。 その時大量にしまってあったラッキョウの酢漬けと麺つゆが床で混ざり合い、なかなかの臭いだったことを覚えている。ぎょっとしたのは、台に置くタイプのガスコンロが、ずり

          震度6で揺れると台所はどうなるか

          TVは飛んだ〜中越沖地震〜

          2007年の地震で、震度6強に見舞われた。中には家や家族を失った方々もいて、お気の毒だった。 うちは揺れでサッシが歪み、建て付けが悪くなり窓を閉めても1センチほど隙間ができたくらいの被害だったが壊れたものもある。 まずTV、2台ダメになった。一つ目は居間の台から落ちたブラウン管TV、当日は映っていたが、だんだん映らなくなった。二つ目は、縦50センチ、横1メートほどの大きなブラウン管TVで、高い台に乗ってグランドピアノを弾きながら見ることができる様な位置に置いてあった。 家

          TVは飛んだ〜中越沖地震〜

          2007年に、震度6強で揺れた

          2007年7月16日午前10時13分に、最大震度6強の地震があった、関連死を含めて15名の死者、全壊1331棟と記録に有る。 この日は海の日の振替休日で、月曜だが学校が休みだった。後で書くが、学校は机が倒れ、授業日だったら生徒のケガは免れなかったと思う。休みで、本当に良かった。私は子供を連れて、30キロほど離れた長岡市に所用で出かけていた。子供をおろして、用を済ませたらご飯を食べて買い物をして帰る予定だった。だから、私たちは、6強の揺れを体感していない。地震の時は車に1人で

          2007年に、震度6強で揺れた

          電車に乗っている時に、緊急地震速報が鳴った

          5月5日に、石川県珠洲市で最大震度6強の地震があった。そのとき、14時27分長岡発、直江津行きの信越線に乗っていた。越後岩塚の駅に到着しようと言う時に自分のものも含めて、沢山の乗客の携帯から、緊急地震速報の音が鳴り響いた。 大きな地震だったら脱線しないだろうかと心配するうちに、電車は駅に停車、そこで数十分停車、更に次の塚山駅でも長時間の停車、そこからは徐行運転で柏崎に1時間遅れで到着後、運転打ち切りになり、その電車は折り返し運転になると、駅を出て歩いている時に、アナウンスが

          電車に乗っている時に、緊急地震速報が鳴った

          能の様式性で、 ケンジトシの劇評を読んだ

          雑誌 悲劇喜劇にゲンジトシの劇評が載った、その中に演出の栗山民也さんが能の様式性を使って演出したという記述があった。 実は、舞台を見た時舞台の大きさといい、後ろに橋がかりの様な通路がある事といい、能舞台みたいだなと思った。また、劇中静かに歩いて登場する中村ケンジを見た時に、橋がかりを歩いて登場する、能役者みたいだなと思っていた。 能の様だと思えば、石原莞爾は昔の名残を訪ねるワキ方、そこで所の者に出会い身の上を聞く、実はその人は能の主人公のシテ方で昔の戦いなどで想いを残して

          能の様式性で、 ケンジトシの劇評を読んだ

          雨の降り始めの匂いがする

          先日、雨の中を歩いての帰りみち、ほこり臭いような、日向臭いような匂いがした。ああ、雨の降り始めの匂いがする。 これは、雨が降り始めて、アスファルトが濡れはじめた時の匂いだ。 そこで思い出したのはずっと昔コンサートの帰り道の事、何を聴いたか覚えがない、多分弦楽四重奏を聴いてホールから出て歩き始めた時に、雨が降ったな、と思った、その時、すぐ後ろで「雨が降ったよ、ほら雨の降り始めの匂いがするでしょ、アスファルトが濡れる匂いだよ」と、饒舌に話す若い男性の声がした。 おやおやと、

          雨の降り始めの匂いがする

          ベートーヴェンのチェロソナタについて、 低弦を愛してくれたのね

          ベートーヴェンのチェロソナタは、チェロ弾きにとって重要なレパートリーである。ウィーンに出て来て活躍し始めた時に、2曲のチェロソナタを書いている。 そういえば、ミュージカル ルードヴィヒの中でも、チェロソナタヘ長調に、わざわざ言及している。 これは意味がある、ヘ長調のチェロソナタはベートーヴェンが書いた5曲のうち最初のもので、それ以前のチェロソナタと違ってピアノの楽譜がちゃんと書いてあったのだ、ちゃんと書いてあるとは変だが、それ以前はバロック時代に行われた様に、鍵盤のパート

          ベートーヴェンのチェロソナタについて、 低弦を愛してくれたのね

          ルードヴィヒはゆるがない ミュージカル ベートーヴェン ザ ピアノを観た

          ベートーヴェンは、何十年も前に第九交響曲の合唱に参加した時から、特別な存在だった、当時本を読み漁り、それから、チェロを弾くようになり、何回第九を弾いたかな。   特別なベートーヴェンを、特別な俳優中村倫也が演じる、それも歌まで歌うとなれば、観に行かないわけにはいかない。東京芸術劇場プレイハウスでの公演と、ライブ配信を観た。 ルードヴィヒは嘆く、叫ぶ、怒る、それをかつて見た事のない熱量で演じ、場を支配する中村倫也、でもあなたは大丈夫という確信があるので、中村さんがんばれとは

          ルードヴィヒはゆるがない ミュージカル ベートーヴェン ザ ピアノを観た

          ケンジの指揮で 2つ振りでしなやかに「ケンジトシ」を観て

          ケンジトシの終盤で歌われる「花巻農学校精神歌」は、 8分の6拍子で歌われる。初めはケンジの呟く様な言葉から始まり、言葉から歌へ、やがて出演者全員で歌い始めると、何とケンジが指揮を始める それが実に見事な、2つ振りなのだ。正直、あのテンポをキープして、2つ振りで指揮をするのは、かなり難しい。初めて配信で観た時に、さすがケンジ、いや、中村さんと感心していた。 マチネの配信でも、観劇した時も、この振り方だった。 2つ振りとは、2拍子のように見えるが、6拍子を3拍ずつに分けて、

          ケンジの指揮で 2つ振りでしなやかに「ケンジトシ」を観て

          幻燈を見たことある?「ケンジトシ」を観て

          演劇「ケンジトシ」を観てきた。内容を思い出しながらまだうわの空で暮らしている。その中で、ふと、思い出したことがある。 お芝居の内容にも、触れていますが、深く関わるものではありません ケンジの童話の中には、幻燈という言葉が出てくる、魅力的な言葉だ、幻燈 そうだ、わたし幻燈を見たことがある、学校で、、、 暗幕のある部屋へ行ってスライドを見た。 スライドと幻燈が同じ意味だと言うことは、確認した。初期のうちはガラスに描いた絵などを映写していたが、後に写真のフィルムを写す様にな

          幻燈を見たことある?「ケンジトシ」を観て

          ケンジは何度も失うのだ 「ケンジトシ」を観て

          舞台「ケンジトシ」を観てきた、世田谷のシアタートラム、同じ時期にシスカンパニーによるライブ配信も行われて、映像で見る事もできた。 注)芝居の内容に言及しています 北村想氏の戯曲は、皆わからないと言う、私も知らない言葉がたくさん出てきて、途方に暮れたが観るうちに、自分には何度も繰り返されるケンジとトシの別れの物語の様に思えた。初めはなんとも微笑ましいやり取りをするケンジとトシだが、2人の楽しいやり取りの中で、自作の詩の中で、吹雪の道行のなかで、永訣の朝で、雪渡りのダンスの後

          ケンジは何度も失うのだ 「ケンジトシ」を観て

          「宮沢賢治の音楽」を読んで

          演劇 ケンジトシを観に行くにあたり、図書館で宮沢賢治と付いている本を借りて来て読んだ一つに、「宮沢賢治の音楽」という本がある、佐藤泰平著 ケンジが作曲や、作詞した曲について著者は、丹念に検証して、楽譜として残っているものは掲載している。 また、セロ弾きのゴーシュに対する私見として、丁寧な分析を加えている。この物語は「楽器の練習の過程を、美しい物語にしてしまっているが、楽器の練習は頭を使って積み上げるしかない」と思う自分には納得がいかないものだった、しかし、著者の丁寧な分析

          「宮沢賢治の音楽」を読んで