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全国18万人の不登校さんへ告ぐコンテスト

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「#全国18万人の不登校さんへ告ぐコンテスト」の参加作品をまとめております! 【受付終了】開催期間 21/2/1〜21/2/28
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#いま私にできること

愛と感謝の世界から

愛と感謝の世界から

息子の足音で目が覚める。

息子の足音には力がある。お母さん、嬉しいな。
ベッドの中で息子の足音を聴きながら幸せな気持ちに包まれる。

隣で眠っていた夫と目が合い、お互いニコッと笑う。
「俺は世界で一番の幸せものだな。」
と夫は私を抱きしめる。

こんな風に幸せに包まれて1日をスタートできる日が来るなんて、あの頃は思わなかった。

あの頃思い描いていた私の心の中の「息子と夫の笑顔」の写真は、今では

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#16 価値を生み出す

#16 価値を生み出す

「こんなことになるなら、子どもなんて生まなきゃ良かったな。バリバリ稼げる人同士で結婚して子どもを持たずに夫婦共働きで暮らしている人が一番最強なんじゃない?俺もそんな人生を選択すれば良かった。」

夫と2人でスーパーへ行った帰り道、夫がつぶやいた。

・・・。

私は夫に聞いてみた。
「宝くじ1等が当たったら会社やめる?金額は6億円として考えてみてね。」

夫は少し考えて、
「やめないよ。6億円を会

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#15 安心できる居場所

#15 安心できる居場所

息子は、別室登校をはじめるようになると、家に真っ直ぐ帰ってくることがなくなりました。

「家に帰りたくない。あの家はぼくの家じゃないから。」

父親は単身赴任中で平日は家にいないけど、父親の影を常に感じる家。
息子は、不登校の底の頃に父親に「出て行け!この家はもうおまえの家じゃない!」と一方的に怒られた事にとても傷付いていました。

その嫌な記憶が家具や壁に染み付いていたみたいです。

息子は、家

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自分軸の作り方#16~【不登校】子供が初めて暴れた日の話~

自分軸の作り方#16~【不登校】子供が初めて暴れた日の話~

 長男が朝から登校しはじめるまでの話を少し、しておきたいと思う。

 小6の2月に登校できなくなった長男は、春休みに友達とたくさん遊んで充電した。中学の入学式には無事参加でき、制服姿の記念写真を祖父母に送ることができて、私はほっとしていたが、3日で彼はエネルギーを使い果たした。

 不登校支援塾、行政の適応指導教室、精神科、思春期心療内科のカウンセリングに行ってみるが、本人の意欲は、いっこうに出て

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#14 天命

#14 天命

『家族を笑顔にして世界一幸せに導くこと』
という天命を私は受け入れた。

「天命」を受け取るまでハンマーで頭を殴られ続けるみたいに、大きな試練が起き続けるみたい。

頭の中に浮かんできた“息子と夫の笑顔の写真“が私を支える心の柱となり、原動力になりました。

あの笑顔を必ず取り戻すんだ。
そのためなら何だってできる。

息子が不登校になってから、悲劇のヒロインには絶対にならないって思って毎日頑張っ

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自分軸の作り方#15~【不登校】今、心が動かされているから、どうしても伝えたい~

自分軸の作り方#15~【不登校】今、心が動かされているから、どうしても伝えたい~

noteに投稿をはじめて二週間が経過した。子供と、自分と、夫と向き合った日々を思い返し、自分の中に湧き上がる思いをどうやって表現したらいいのかわからないけれど、

はじめてnoteを開いて見たとき、堅苦しく考えなくてもいいんだよ的なことが書いてあったので、整理してから書くんじゃなくて、書いてから、整理していこうと思って、見切り発車で投稿し始めた。

読んでくださった皆様、スキ❤してくださった皆様に

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#11 もう一度、赤ちゃんの頃のように

#11 もう一度、赤ちゃんの頃のように

息子の電子機器などを制限・禁止する過程で、電子機器などに依存するよりも、もっと息子が楽しめるものを提供できる親になりたいと強く思いました。

息子の電子機器などの依存を断ち切るのは、かなり大変でした。
しかし、息子は次第に笑顔を取り戻すことができ、次々と面白い変化が現れました。

息子は、小さな頃に大好きだった児童書や絵本を集中して読むようになりました。
そして、小さな頃に大好きだったレゴやカプラ

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#10 過去の嫌な体験だってパワフルなリソースに変わる

#10 過去の嫌な体験だってパワフルなリソースに変わる

「自信の水が入ると動き出す」

母の愛情いっぱいの涙が私の自信の水となり、自信の水が入ったことで私の中で大きな変化が起こりました。

私はそれから、長かった髪をバッサリ切りベリーショートにしました。
そして突然、勉強をするようになりました。
今まで勉強なんて大嫌いだったのに、勉強がしたい欲求が湧いてきました。

母に勉強したいと相談すると、家庭教師の先生を見つけてきてくれました。
この先生との出会

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#9 過去の記憶を塗り替えて、自分のことも育て直す

#9 過去の記憶を塗り替えて、自分のことも育て直す

面白い変化といえば…。
トレーニングを始めてから、私にも次々と面白い変化がありました。

息子にコンプリメントをかけていくうちに、右も左もわからずに真っ暗闇の中を彷徨っていた感覚から気付いたら抜け出せていました。

真っ暗闇から深い霧に変わり、少しずつ霧が晴れて視界が急に開けたと思ったら、ちょっと小高い見晴らしの良い高台まで歩いてこれていました。

着実に一歩一歩、地に足をつけて歩いている。

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#7 子育てのやり直し

#7 子育てのやり直し

私に残された可能性はコンプリメントだけ。
必ず私が息子を救ってみせる。

「よしやるぞ!」と意気込んでみても、1日のほとんどをベッドの中で過ごし、1日中眠り続け、目が覚めるとスマホなどの電子機器に夢中な息子の「したこと・できたこと」を探すのはとても難しく、最初はどんな風に言葉をかけて良いのかサッパリわかりませんでした。

コンプリメントの本に書いてあった「まばたきする力があるね」「あなたの足音には

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#6 はじめの一歩

#6 はじめの一歩

息子を救ってあげられる方法は見つけたけど、実践するのはかなり大変でした。

「そんなの出来るわけないでしょ!」
って思われる無理難題なミッションがたくさん続きます。

コンプリメントの基本は、
「世界で一番幸せなお母さんの笑顔」
で子どもに愛情と承認の言葉がけをすること。

愛情と承認の言葉がけとは、子どもの「したこと・できたこと」に目を向けて「○○する力があるね」と伝えていくことです。

トレー

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#5 不登校も身体症状の1つ

#5 不登校も身体症状の1つ

不登校から再登校できる方法について調べてみても、正直、不登校でお金儲けをしようとしてるのかな…?
ってネガティブな印象を受けるサイトもあり、一度疑い出すと全てが胡散臭く思えました。

アマゾンで不登校の本を探したとき、トップに上がってきたレビューがやたらと多い本が気になりながらも、レビュー数の多さと本のタイトルが何だか胡散臭すぎて、最初は全く見向きもしませんでした。

だけど、やっぱり気になるタイ

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#3 原因究明と起立性調節障害

#3 原因究明と起立性調節障害

「起立性調節障害」

息子の身体症状が酷くなり、大学病院へ紹介状を書いてもらって原因を調べてもらったことがありました。
その時に診断されたのが起立性調節障害です。

「起立性調節障害は今はどの病院でも対応していると思うから、かかりつけ医に相談してくださいね」

と言われ、かかりつけ医に相談すると、「対応できない」とのこと。

「起立性調節障害」で本を出している病院で診察をしてもらうと、
「そんなの

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#2 絶望の底なし沼

#2 絶望の底なし沼

あの頃の私は、息子が大きな問題に直面したとき、その問題を乗り越えるための力をつけてあげる方法を知りませんでした。

息子の異変に必要以上に私の方がショックをうけてしまい、ドンと構えてあげられませんでした。

あんなに楽しそうに前向きに取り組んでいた塾に通えなくなり、中学受験はどうなっちゃうんだろう…。

勉強が遅れたら中学受験に失敗しちゃう!
今まで順調だったのに、どうしたらいいんだろう…。

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