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本当はもっと夏の暑さと遊びたい【子育てエッセイ】

ーーー熱中症警戒アラート発令中
ーーー危険な暑さのため、スポーツは控えましょう



私が小学生だった20年前、こんなフレーズを聞いたことはあっただろうか。
いや、陸上部で年がら年中屋外で走っていた中学・高校のころも聞いたことがなかった。



私の小学生の夏休みといえば、朝6時には起きて地域の子ども会のラジオ体操に参加して、そのまま虫取りや鬼ごっこをして遊び、お腹がすいて家に帰るのが通例だった。

小学校のプールの日には、片道2キロ弱を道を友達と遊びながら歩き、プールでたらふく遊び、日の高いお昼ごろに家に帰り、お昼ごはんを食べて、お昼寝して、目が覚めてから夜の7時くらいまで外遊びして、またお腹がすいたころに家に帰った。

(思い返せば、ちっとも勉強していなかったことが浮き彫りになる。でも夏休みの宿題は計画通りに終わらせるタイプだった。)

夏の思い出は圧倒的に屋外が多かった。


中学・高校の頃は日中は暑いからという理由で、部活の時間が前倒しになることはあっても、部活が禁止になることはほとんどなかった。光化学スモッグ注意報が出たときは屋内筋トレになった日もあったけど。あと、やっぱり暑いからという理由で屋内プールで部活の日もあった。ウォーキング1kmを複数セットやクロール1㎞を複数セットという体力づくりのメニュー。屋外よりしんどいやつだったけれども。

でも、やっぱり夏の思い出は屋外だった。



ところが、今を生きる子どもたちは、危険なレベルの暑さのため外で水遊びやプール、部活動ができない日がある。

我が家の子どもたち3歳と1歳も、よく保育園の連絡帳に「熱中症警戒アラートのため水遊びができませんでした」の文字を見る。まあ、多少はしょうがないよね~と思いながらも、そんな文面がほぼ毎日続くのだから驚いた。

ここ最近の公園、すぐ近くの小学校を思い返しても、夏休み真っ只中であるはずなのに、そこには子どもの姿を見ていない。

衝撃的だった。




私が子どものころに過ごしていた夏と、今の子どもたちが過ごしている夏がちがう。あまりにも違う。

夏がまるっきり姿を変えてしまっているのだから、夏の楽しみ方もきっとちがう。



「今の子って、外遊びしないんだね。公園がからっぽ。」

つい先日行ったスーパーで、そんな言葉を年配の方から聞いた。心の中で、それはちがうと叫ぶ。たぶん、年配の方が子どもの頃の夏と今の夏ともぜんぜんちがうよと続けた。



外遊びをしない。
プール遊びをしない。
公園に行かない。



そうではなくて、年を重ねるごとにどんどん暑くなっていく夏のため、それらができない。そんな世界で子どもたちは生きているんだ。

本当は、保育士だって水遊びやプール遊びをさせてあげたいし、パパやママだってお外に連れて行ってあげたいときっと思っている。



本当は、夏の暑さのもとで思い切り遊びたいと思っているんだよ。



夏の心地よい暑さが当たり前ではなかったなんて、子どもが生まれるまで気がつかなかったや。

明日もいい1日になりますように。




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