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J's story

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徒然なるままに、綴ってみました。 33歳の窮屈で夢がなんなのかわからなかった自分に変化がありました。 恋愛に疎く、ある女性に出会い変わっていった徒然ならままに…
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#キス

#27 「散歩→?」

#27 「散歩→?」

赤羽駅東口に出ると、小雨だった。
ロータリーに沿ってマツモトキヨシのあるビルの方に行き、駅前通りを渡り居酒屋探しに路地に入っていく。

彼女は、いつも左側を歩く。

俺の左手には彼女の右手が。
彼女を見ている。
彼女は、話をしている。
【はっ】と俺の視線に気がつく。
「なーにー?」と【?】を浮かべて見つめる。
ハニカム。

俺は【見てたい】だけ。

その【横顔】も。
気づいた時の【恥ずかしそうな笑

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#14 「The beginning of the week #1」

#14 「The beginning of the week #1」

起きた。
寝た?
寝れた?
5時間も?
俺はソファーでiPhoneを握ったまま腹を出して寝ていた。
こんなに寝れたのはいつぶりだろう。

タグホイヤーは『6:47』を指していた。

[おはよー起きれてる?]
と、いつものルーティンの始まり。少ししてから…
[おはよ^ ^今電車乗ったとこ!]
7:10に乗ったらしいが、早い。
しかし、このあいだの話の中で7時でも満員電車ということで、ラッシュアワーの

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#13 「Sunday-Monday midnight is keeping contact 」

#13 「Sunday-Monday midnight is keeping contact 」

日曜の深夜からのやり取りが終わらない。
というより彼女が、眠りにつけるまでの間、付き合うという大義名分で楽しい時間が続く。
そもそも不眠症気味の俺にとっては有難い話なのだから、

彼女に感謝(笑)

[土曜は酔ってたねー(笑)ちゃんと覚えてる?]
[あたしお酒で記憶を飛ばしたっていう経験がないんですよ。
嫌なことも良いことも全部覚えてるんです(笑)]
[それは嫌だね(汗)]
確かに嫌だ。嘘がつけな

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#12 「距離」

#12 「距離」

ルパンが、オープニングの公営カジノ強盗を次元と成功させて、フィアットの車内にいっぱいの札束。
次元がルパンに札束のシャワーを浴びさせ「あちっあっちーよー!」と戯れている。
3回目ループの始まりだった。寝れずに昨夜のシーンが、二日酔いで頭がガンガンする中フラッシュバックする。

と言っても日曜日の早朝7時ごろだった。

夢見心地の体勢からソファーに座りなおし、
テーブルの上にあるまだまだ寒い部屋の中

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#11 「はじまり1/4」

#11 「はじまり1/4」

『ドサッ!』
電気もつけず、ソファーに勢いよく背中からダイブして肘掛けを枕に天井を眺める。

酔っていはいたが、昨夜を冷静にフィードバックしていた。

ラクーアでの彼女を見つける時のドキドキ。

サンダードルフィンが中止でBプランに切り替えて水道橋駅からCONAに行く時のぎこちなさ。

お店についてから、オーダーして乾杯からの彼女の話を聞いてる時の新鮮さ。

俺の話を真剣に面白おかしく聞いてくれて

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#10−3 「それから」

#10−3 「それから」

改札口を出て、手を繋いで横断歩道で青になるのを待つ。2人して深夜の御徒町に響くくらい大笑いをした。
「気づかなかったー(笑)」
「恥ずかしいー(笑)」
アメ横に響き渡るくらいの声で話をした。
手を繋いで歩いた。
彼女は左側が正ポジションらしく右側に来ようとはしなかった。
「いーのーこっちがいーのー!」
と言う。
「そうなの?わかったよ」
足を止める度に、キスしてハグをした。
人目は無かった。
深夜

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#10−2「余韻→それから」

#10−2「余韻→それから」

彼女が帰ってきたところで、
「さ、宴もたけなわということで、お店出るよ。」
「代金は?」
「俺とRYOが、今日はホストだから大丈夫!」
財布を出そうとしていたが、それを引っ込めさせ店を出ることに。

地下のお店から地上に出て先に出て待っていたら、
2人が全然来ないので心配した。

『心配した?』

なんの?

俺が戻ったら彼女とRYOが上がってこようとしていた。

「iPhoneがなくってー」と呂

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