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ルフィ名言特別編(Vol.66)「悩む気も失せるでしょ こんな船じゃ(ナミ)」

物語と名言

ウイスキピークを出た麦わらの一味。イガラムの犠牲がありながらも、ビビを乗せ、次の島「リトルガーデン」に向け船を進める。

「双子岬」から1本目の航路は、特に磁場の異常が強く、異常気象が多かった。”グランドライン”の海の怖さを知るビビは、気を抜かないようにと指摘するが、一味はサンジのスペシャルドリンクを飲みながら、完全にリラックスモード。

先を急いて焦るビビは、ナミに

「いいの!?こんなんで!!!」

と突っ込むが、ナミは

「いいんじゃない?シケでも来たらちゃんと働くわよ」

と意にも解さない。「気が抜けちゃうわ」と息を吐くビビを他所に、一味はワイワイ盛り上がっていると、ナミの今回の名セリフ。

「悩む気も失せるでしょ こんな船じゃ」                  出典 ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

それに対しビビは

「・・・ええ。ずいぶん楽・・・」

一味の能天気さは、ビビのイガラムの犠牲への悲しみと、国の危機への焦りを少しでも和らげていた。

すると、可愛いイルカが飛び跳ねるが、船を丸飲みできるほどデカイイルカで、早速一味は働くのだった。そして、無事「リトルガーデン」にたどり着くのだが、そこはジャングルのような島で、巨大な動物や恐竜の住まう島だった。

名言の本質

イガラムの犠牲から、詰め詰めで名言が飛び交っておりますが、その一連の流れの中で、一番苦しんでいたのは、間違いなくビビです。信頼していたイガラムが犠牲になり、国の危機を憂う王女として、一刻も早くアラバスタに戻らなければならない。しかし、”グランドライン”は簡単に航海できる海ではなく、すぐには辿り着かない。そこで、焦りやきもきするのは当然のことです。

規模は違いますが、誰にでも似たような状況になることはありますよね。一言で言えば「心配性」な人です。こういったことは、今すぐにどうこうできるものではありません。問題がすぐに解決するわけではなく、悩み続けたり考え続けても、どうすることもできません。以外と取り越し苦労になることの方が多いかもしれません。だからと言って、忘れることはできないし、常に気にはなるものです。

心配性の人やすぐに悩んでしまう人は

辛い時や苦しい時に必要なのは、「気を紛らわす」ということかもしれません。

以前、母が飼っていた可愛い犬が亡くなった時、母の近くには孫がいました。そのおかげで悲しさや寂しさが和らいだそうです。悲しみや絶望に浸りたいなら、どうぞ浸ってくださいって感じですが、どうすることをできないことで苦しみ続けても、何の解決にもならず、むしろ病気になったり自分が倒れたりしてしまいます。

悲しみを忘れたくないということもあるかもしれませんが、強く深い感情は、そうそう消えることはありません。一時的に和らいだとしても、「その時」が来たら、受け入れて向き合うしかありません。だったらその時まで、「悩む気も失せる」ような存在に頼ったり、集中できる何かを見つけるのもいいかもしれません。

失恋をしたり辛い時は、わざと忙しくしたりするのは、そういう効果があるのかもしれません。ただそのやり方だと、体を壊す恐れがあるので、やはり、悩む気も失せるような仲間や存在がいること、そういう存在を作る方がいいでしょう。

とはいっても、そういう相手なんて、そうそういるものではありません。もっと本質的に言うのであれば、何か集中できるものを持てるようにすることや、気を紛らわせる手段を持つようにすることです。

以前は私も「心配性」でしたが、今悩んでもしょうがないことに悩み続けても、体にも心にも良い事は一つもありません。だったら、悩まないようにするか、早めに手を打っておくことが必要でしょうね。悩みの正体と向き合えば、解決策も見えてくるものです。今できることとできないことを見極めて、無駄に悩み続けるのではなく、心を安定させる手を打っておけることでしょう。

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