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今までありがとうございました。
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なぜ手術要件なしで戸籍変更希望のトランス男性がいるのか
表題についてですが、少しアプローチを変えてみます。
トランス男性を「トランスジェンダー」だとみなすより先に、「あなたのお隣にいる、その辺の男性の一人」だとみなしてください。
けれどもその男性は、引越しに悩んでいるそうです。あるいは、新しいジムに入会する際、新しいクレジットカードを作る際、新しい銀行口座を開設する際、どこか外国へ行こうとパスポートを準備する際、立ち止まってしまうことがあるようです
男だった。1880年ロンドン『ハーフムーン街の殺人』
なんだか咀嚼できないが読みながら怒っていた記憶があります。殴り書き。
小説『ハーフムーン街の殺人』
これはトランスジェンダーという存在が認知されていない時代でも、きっと確実に生きていた人たちの物語。主人公レオ・スタンホープは15歳のとき“牧師の娘”だった姿を捨て、一人で男として生きていくことに。
レオは幼い頃から性自認男性で、身体違和も強いタイプ。
それなのに周囲の男性同様に娼館へ通うという
Masculinity+ Transmen= Masculinities男性学の新展開
11000字超えて長くなってしまいました。この記事でのテーマは3つです。
・男性学のまとめ
・トランス男性は男性です?
・フェミニズムとの付き合い方
よろしくお願いします。
1、男性学の分類その是非は置いておいて、フェミニズムは一人一派とまで言われることがあります。でも、マスキュリズムは?男性学は?ひたすらに消極的な意味で、一人一派どころか、男性学って何ですか、そんな言葉は聞いたことない
Feminism to Masculism
ようやく入り口が見えてきました。おぼつかない脚でフェミニズム畑を歩んできて満身創痍ではありますが、本番はここからです。私はずっとこういう話がしたかったのです。トランス男性を包括するフェミニズムからマスキュリズムへの移行について、今回は一冊の素晴らしい本 “Self-Organizing Men: Conscious Masculinities in Time and Space”をベースに記述して
もっとみる性別移行を終えます。
うおおおおおおおっっっっしゃあああああああ!!!にまにましてしまうからマスクがあって良かった。
特に書く意欲はなかったのに。まあいいです。性別移行を終えます。嬉しいというだけでなく、ようやく終わってくれたなこの野郎、って気分はもちろん強い。
コロナで長引いてしまった手術や、コロナでタイに行けず当初の倍額かかった手術代や、時間がかかっている間に会えなくなってしまった人のこととか。喪失感もかなり占め
男になるをしてからの夜をただ書き出します。
仕事のない晩はとても静か。
だから三味線を買った。
プロジェクターを買った。
動物は飼えないからルンバを飼おうかと思っていたが、光と音が出るなら天井の電気も兼ねたプロジェクターの方が便利だと閃いた。家を映画館にする。一人で映画館。ひとりごとは増える。
たまにラジオのアプリで知らない人の配信を聴く。男性だとイケボ配信とやらが妙に腹立たしいので、消去法で女性の配信を聴く方が多い。自分の声はまだ未発達
男よりましでありたい。
FtMで身体治療をする人は、始める前に何を懸念するのだろう。
親の同意?転職?声変わり?ニキビ?性欲?パス度?手術代?手術そのもの?手続き?渡航?
自分の場合は「声変わり」と「治療費」は覚悟を決めなければならなかったけれど。でもそれは一瞬、グッと懐を突っつけば良いのであって、ジメジメこびりついて気味の悪い懸念は他にあったと言える。
トランジションを決意したのがドイツだったということもあり、これ
気づけば親金SRSできることになった理由
「今月の引き落としまでに2万円貸してくれませんか.......」
ふだん会話しない両親に持ちかける話題はいつも決まっている。お金の話。
東京にいようが地方にいようが、神奈川の実家に戻るのは一年に2回あれば多い方だと思う。毒親、ではなかった。きっとそう。けれども一緒にいたい相手ではなかった。食卓を囲む時間を少しでも縮めるために早食いか小食か外食で済ませた。妹と比べられて「あんたは女の子らしくない」
【小説ネタバレあり】FtMが女性扱いされることについて
小説『52ヘルツのクジラたち』
あらすじ
「52ヘルツのクジラとは―他の鯨が聞き取れない高い周波数で鳴く、世界で一頭だけのクジラ。たくさんの仲間がいるはずなのに何も届かない、何も届けられない。そのため、世界で一番孤独だと言われている。自分の人生を家族に搾取されてきた女性・貴瑚と、母に虐待され「ムシ」と呼ばれていた少年。孤独ゆえ愛を欲し、裏切られてきた彼らが出会い、新たな魂の物語が生まれる―。」
女を演り男を演る。埋没と呼ぶ。
なんらかの障害は持ってそうだね、とは言われたことがある。多分そう。でも名前はまだ無い。コミュニケーションについて。自分は一対一での対面ならイケる気がする、3人でもまだ大丈夫かもしれない。でも4人以上はもう無理だ。“サークルの幹事長”みたいな中途半端な団体で会話するのは全くできない。せっかく当時の好きな人にインターン先を紹介していただいたのに、職場の十数人の規模で自己紹介を、と言われると完全に頭が白
もっとみるある日突然男性になったら
声変わりした。飛び起きて、自身の声を録音した。それから冷静になって、今日の卒論演習では発表する番なのに突然の低音ボイスで授業にならないのではと心配になった。世界は変わった。
卒論担当の教授を尊敬していた。一年生の時から漠然とそうだった。つい1ヶ月前は学内の精神科のような何かが併設されている保健室に連れて行かれたばかりだった、自分は卒業する間近までそんな場所があるとは知らなかった。おそらく教授自身