仲村 次朗

仲村 次朗

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今日の本

読んだ本 立ち読みした本、 『ゴダール革命』 ゴダールの手掛けた映画は一度も見たことはないのに、「並外れた容量」の秘密が知りたくて。

仲村 次朗
17時間前

野薊 庭花火

野薊や脚の動かぬ夢に剥く 庭花火じいとしてうづもる大人

仲村 次朗
1か月前

背表紙 弁当

百合の花その背表紙は触れるのみ ゼラニウム要らぬ弁当しまふ身に

仲村 次朗
1か月前

フユイチゴ がまん

フユイチゴがまんしてはれた日の目に

仲村 次朗
1か月前

胡蝶蘭 さがひらく

胡蝶蘭生きて日ごとにさがひらく

仲村 次朗
1か月前

さ し す

桜さくしたくないのにしるす指に

仲村 次朗
1か月前

躑躅 石をかかへて

躑躅咲き石をかかへてのぼる人

仲村 次朗
1か月前

夏草 問い

夏草やたれそかれともとへぬまに

仲村 次朗
1か月前

鳳仙花

鳳仙花さはられんとす唇の形

仲村 次朗
3か月前

夜蝉 問はず語り

夜蝉の時雨か時雨の如き無か 合歓の花問はず語りの祖母にふる

仲村 次朗
3か月前

四つ 蜜豆

蜜豆の硬き黒子や熱弁士 蜜豆 蜜豆 ひとつずつ蜜豆 蜜豆みつ潤ませかしぐチワワかな 蜜豆や三子の魂のいずくにか

仲村 次朗
3か月前
1

触角 省線

触角を摘みし喃語や雲の峰 省線にそひゆくトンボ雲の峰

仲村 次朗
3か月前

海終ひ またあふまじき

夕凪に慄へて眩し海終ひ 唯滂沱またあふまじき故郷に

仲村 次朗
3か月前

望月 いずこへ

ボタ山の今なきまろみ望月や 猫の恋いずこへ行きたへ他は他意

仲村 次朗
3か月前

背の汗 地雨

背の汗を溜めつ悪意が粗探し 敗残の寄辺を俄然に地雨かな

仲村 次朗
3か月前

秋深し 細道

秋深し放れしシールを栞とし 秋深し徹夜にふかす細道

仲村 次朗
3か月前

今日の本

読んだ本

立ち読みした本、
『ゴダール革命』
ゴダールの手掛けた映画は一度も見たことはないのに、「並外れた容量」の秘密が知りたくて。

野薊 庭花火

野薊 庭花火

野薊や脚の動かぬ夢に剥く

庭花火じいとしてうづもる大人

背表紙 弁当

背表紙 弁当

百合の花その背表紙は触れるのみ

ゼラニウム要らぬ弁当しまふ身に

夜蝉 問はず語り

夜蝉 問はず語り

夜蝉の時雨か時雨の如き無か

合歓の花問はず語りの祖母にふる

四つ 蜜豆

四つ 蜜豆

蜜豆の硬き黒子や熱弁士

蜜豆 蜜豆 ひとつずつ蜜豆

蜜豆みつ潤ませかしぐチワワかな

蜜豆や三子の魂のいずくにか

触角 省線

触角 省線

触角を摘みし喃語や雲の峰

省線にそひゆくトンボ雲の峰

海終ひ またあふまじき

海終ひ またあふまじき

夕凪に慄へて眩し海終ひ

唯滂沱またあふまじき故郷に

望月 いずこへ

望月 いずこへ

ボタ山の今なきまろみ望月や

猫の恋いずこへ行きたへ他は他意

背の汗 地雨

背の汗 地雨

背の汗を溜めつ悪意が粗探し

敗残の寄辺を俄然に地雨かな

秋深し 細道

秋深し 細道

秋深し放れしシールを栞とし

秋深し徹夜にふかす細道