「いいかげん、うちの会社に来ないか」/時折連絡してくる人がいる/しかも二人/なぜ、僕なのか/一人はいつも笑ってはぐらかす/一人はいつも「君はいてくれるだけでいいんだ」と言ってくれる/僕もいつも笑ってはぐらかす/なぜ、僕なのか/うっすらと感じていることはあるが答え合わせは今はまだだ
もっと書こう。 他人様に聞いてほしいお話しが溜まっており、問わず語りであふれ出す先輩よりも、昔話はじっくり仕舞っておいて、問われてぽつりぽつりと話す先輩になりたいわ。だから普段から日々あふれる思いは書いて整理して自己完結しておこう。 書けば書くほど話しも磨かれる。
詩を書き始めたきっかけは高校に入ったとき/担任がHRで「高校生になって思ったことを書いて」と紙を配った/時間がなかった中で短い「文章」を書いて提出した/翌朝登校すると、教室の後ろの黒板にその文章が書かれていた/担任は朝のHRで文章を読み上げ、「素晴らしい『詩』だと思った」と言った
幼い頃から体調を崩しやすく、すぐに寝込んでいた/たびたび来る僕を訝しんだ医者が親に血液検査を受けるようにすすめた/その結果を見た医者はすぐに紹介状を書いた/紹介状を携えて行った病院でいくつか検査室を回っての決定は即入院だった/後から聞いたところ、子供にしてはヤバい結果だったようだ
白さが際立つ小児科の病室で約半年入院していた/同年代の子供たちと最初は騒いでいたが、車椅子に乗って行動しなければならなくなった/「疲れてはいけないよ」と言われ過ごした/院内学級があったので勉強は遅れずに済んだが、家に帰れなかったのは堪えた/見かねたか父親があるものを持ち込んできた
学生時代、酒やタバコやギャンブルや女遊びとは全く、縁がなかった/就職をあきらめかけてた年末にふとした縁で就職先が決まり、単位をギリギリで大学を卒業した/入社してすぐの研修で親の年齢に近い営業の大先輩に「お前、なめとんのか!」と雷を落とされた/多分、ヘラヘラ笑ってたからだろう
退院する日、家族とエレベーターを待っていた/エレベーターのドアが開くと、数日前に退院したはずの女の子が蒼白な顔で車椅子に乗せられていた/しばらく、足が動かず、彼女を見送った/後から 、僕が入院していたときに一緒に過ごした子供たちのほとんどがこの世界の何処にもいないことを聞いた
従業員30人を超えるぐらいの本社/年齢が近い人は10人近くと意外に多かった/そのうちの何人かとよく飲みに行くようになった/仕事終わりだけでなく、休みの日にも/会社近くのこぢんまりした立ち飲み屋、お好み焼き屋など/お好み焼き屋は馴染みになって、勝手に瓶ビールを取って飲んだりしていた
休みの日は、繁華街に昼過ぎに集まって、カップリングパーティーに参加した/パーティーの後、カップルになった子の友達も巻き込んで居酒屋で騒いで、その後ボウリングやカラオケをしてから解散していた/先輩の一人に関係を繋ぐのが上手な人がいて、仲良くなった子の友達関係で何回かコンパをしていた
納期交渉だけでなく、外注先との価格交渉もあり、わずかながら売り先との交渉もあった/製品だけでなく、原料、転売品の交渉もあった/原料が入らなければ、工場の予定が狂う/製造工程がズレれば、最終的に得意先への納期も狂う/在庫管理は、得意先任せだったから、無くなってから騒ぐことが多かった
朝の8時から夜の8時過ぎまで、電話をかけ、FAXを流す/ちょうど、売上が伸びる時期と重なった/注文量が増えて、自社だけでは到底作りきれず、外注先との取引も増えた/社内の電話のやりとりも激増した/会社が内線電話のシステムを慌てて導入した背景に僕の電話やFAXの数が原因だと言われた😅
仕事に慣れるのは時間がかかった/オーダーを受けてから商品を作るメーカーでありがたいことに生産のキャパ以上に注文をいただけていた/そんな状況で納期交渉の部署に配属された/他人とコミュニケーションを取るのが上手でないのに、一日何十回も電話をかけていた/社内の人だけでなく、社外の人とも
社会人になって酒を飲む回数が飛躍的に増えた/飲みニュケーションが盛んな会社だった/酒好きな上司に連れられての連チャンが当たり前になった/運がよかったのは連れ回しはするものの飲ませようとはしてこなかった/学生時代、ゼミのコンパで飲んで苦いとしか思わなかったビールが飲めるようになった
メンタルダウンしかけたからこそ、これ以上はマズい。の感覚が働きやすくなっているのは確か。 なんと言われようと諦めは早く、粘るのは考え込む時間を増やすだけ。 知らん知らんで何が悪い。