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売文

己の「技術的価値」、「技術的お値段」は
振り込まれた金額だと思っている。
業界自体、全体的に低迷が長く、大きい仕事も減った。
技術があったところで需要がない。もはやいらぬ技術である。
しかし暮らしがあるので、何とか糊口をしのいでいる。

大体このあたりでよかろうと自ら安売りするでもなく(安売りすると同業者や後輩達も下げられちゃうから絶対ダメ)
双方納得のいくギャランティで手を打つだけなので、
それ以下でなければもうイイ。
最低限の生活が維持できれば問題はない。
もう蝋燭も短くなってるし。
あんまり仕事に比重置きたくないんだもの。
博物館とか美術館とかライブとか行けなくなっちゃうし。
その辺の草花や生物と遊べないし。
マンガ読んだり、星を見たり小川や海を見たりする時間の方が今は大事。
でもあと20~30年生きるとかは独居の身としては厳しい。
10年ぐらいでイイです。60前後ぐらいで。
見送り過ぎるのはもうイヤだなあ。かといって先にドロンするのもなあ。
飲み会で先に帰ったらみんなが悪口言ってんじゃねえか的なヒヤヒヤ感が。

さて、独居老人の独白はおいといて、
先程noteがおんどれの書き散らかした駄文を読ませて収益化してみねえか的なちょっと何言ってるかわからない山っ気アプローチを開始。
誰に言ってんだよ、である。
有料記事……お金取れる自信ゼロ。
オデ、本業は文筆業じゃないもの。
編集とか校正校閲、レイアウト(アナログ製版とDTP)だもの。
信じられないでしょうけど。ああ、言い訳だよ。
今までnoteに記してきたものはほぼ便所の落書きレベルだし、
収益化レベルに急に上達するわけでもなし。
人様にお見せするもんちゃうやろ的な気持ち満載である。
魅力的なコンテンツ……それも偏りが凄い。
万人受けは無理として、そもそも己の作り出すコンテンツ自体がアレ過ぎて客が少ない。誰がホタテやアコヤガイやアサリのとてもかわいい人形の話をペラ400字詰め×30ページ読みたいだろうか。そして例に出しといてアレだけど、それを30ページ書き切るほどの技術と体力がない。

そして最大の問題、別にコレといって書きたい事がない。
編集者として作りたい本がない(ホントはあるんだけど知力と経験不足と業界の予算とかかる年数と販売部数的に売れないなどの関係で実現不可能)と宣言してるぐらいなので、そりゃ書きたい事なんかなかろう。ネタの引き出しストックゼロの状態でnoteを開始した事を若干後悔しつつもある。
よく考えてみたらいい。人様にお見せする前提でやるならば、コレは人気商売。行間からにじみ出る魅力とかそういうところで勝負するフィールドであるから、下手の横好き的に気軽にやったところで継続は至難の業である事を思い知るがいい、と今、己に言い聞かせている最中である。
そしてnoteってそこまで苛烈なフィールドだったっけ、と脳内でドラマティックに持ち上げ過ぎたなと己の思い込みのズレっぷりに「老兵は去るのみ」という言葉が『ベン・ハー』の岩的ロゴの様に3Dで飛び出してくるのでR。心が忙しい。

お金がもらえるほどの文章が書けたらいいニャ~と思うんだけど、
お金をいただく以上、自分の文章に責任持たないといけないし、
誤字脱字はもちろんの事、ファクトチェックもしなけりゃいけないし、
コンプラも気にしないといけないし、
当然読みごたえのある面白いものに仕上げなくちゃいけないし……と制約が多いので、チラシの裏に書いてる方が気が楽。
よってライター業は本業になる事はないんでR。




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