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【採用の仕事】最近のアルバイト採用での注意点【人事の仕事】

私の本業では、様々な会社さんから自社の人事労務の問題点と改善のための方策についてご相談を頂きます。

そして、最近増加しているものがアルバイト・パート(非正規雇用労働者)についての相談です。

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ここ数年で、アルバイト・パート関連の問題発生件数は飛躍的に増加しています。

これは、「ネットの便利さ」の弊害が原因の一つだと思います。

どういうことかといいますと、ネット上には、「ブラック企業について」「会社でのパワハラ」等、沢山の情報があふれています。

ネット上には、当然のことですが、正しいことも間違っていることも、本当のことも嘘のことも、全てが混在しているためどうしても物事の表面だけを受け取ってしまう方が多くなってしまいます

どんな物事にも「原因と結果」がありますから、ネット上である物事について知っても、その裏側の原因・結果が分からなくては、物事の本質が分かりません。

TVでこう言ってたから!
新聞にこう書いてあったから!
ネットでいいねが多くつけられていたから!


といった、アルバイト等からの問い合わせがあった際に、自社の担当者が慌ててその方の言うことを鵜吞みにしないためにも、自社の仕組みを整えておく必要があります。

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アルバイトを雇用する際に注意する・必要なことは、下記の二点です。

1.権利には義務も付随することの説明(入社前・採用面接で)

2.付かず離れずの距離感(入社後・アルバイトとの距離感)


1.については、昔のように、社長が何か気に入らないことがあった場合に、社長の独断で社員をすぐにクビにしてしまう、といったことは異常であり、そのような会社の風土であれば、当然直さないといけません。

ただ、社長が自分の理想である会社運営を行うためにアルバイト等を雇用するのですから、アルバイト等と社長の関係性は、ある程度の上下関係(雇用者である社長の言動を尊重する等)が無くてはいけませんし、あって当たり前です。

それなのに、
上司に言われたことが気にくわなかったから。
自分の意見が通らなかったから。

などで社員が仕事に不満を持ってしまう、というのはちょっと考え方が違うと思います。

会社がアルバイトを使い捨ての駒と考えることは論外ですが、「アルバイトだとしても、会社への義務を果たすことが必要」ということを教えることは必要です。

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2.については、

若い人とのジェネレーションギャップを感じ、指導をパワハラ扱いされやすい風潮があるため、「この仕事はあなたの思うようにやってみて良いよ」という、放任(ほったらかし)という関係性を保つ会社さんが多くなっています。

それで上手くいくのであれば良いですが、そんな会社さんは稀です。

上手な会社運営のためには、アルバイトを上手に管理することが必要であり、そのためには、2.のアルバイト等との絶妙な距離感を保つことが必要です。

正直な話、この2.を実践出来る能力を持った会社さん・管理職の方はかなり少ないです。

もし、自社にこういった能力をお持ちの従業員の方がいらっしゃいましたら、その方を優遇しても良いくらいの能力です。

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会社運営のために上記1.2.は必要なのですが、それを実際に行なうためには、仕組み(マニュアル)作りや、アルバイト等へ渡す書類の作成が重要になります。

例えばですが、現在はハラスメントに関しての仕組み作りが重要です。

従業員(正社員)へは時間も労力も使っている会社さんは多いと思いますが、これからは、アルバイト等へも同様・もしくはそれ以上に対処する必要があります。

企業運営には、アルバイト等の活用がかかせません。

上記したように、アルバイト等との関わり方は以前より大変になっていますが、その大変さを乗り越えるとアルバイト等も応えてくれ、戦力になることもまた間違い無いことです。

アルバイト等を含めた上手な会社運営を目指し、頑張りましょう。


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今回の画像は【山凪悠斗】さんからお借りしました。ありがとうございます。

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