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#トラウマによる解離からの回復
僕の興味関心は、誰かの無関心【僕とパーツの人生紀行】
僕たちパーツはひとつの体に同居していながら、性別も性格も興味関心の方向も、まったくもって違っている。
例えば僕は、育児や保育系の本を読むことが好きだ。インテリアに大したこだわりはなく、無難なデザインで、問題なく使えればそれでいい。
一方「パニック少年」は僕と同じ本を、子ども目線や、主が子どもだった頃の記憶と比較しながら読む。ままごとセットを中心に、おもちゃも好きだ。いつか和室の隅におもちゃを飾
「監理者」と僕【僕とパーツの人生紀行】
今日は「監理者」というパーツについて話そうと思う。
正直、僕が直接的に関わることは少ないのだが、遠目から観察しているとおもしろい人だ。
「おもしろい」というのは「興味深い」という意味で。
彼は僕たちの中で「規律」を司っているような人だ。「日常を送る自己」の代理として、長く事務的なことを担ってきた。
まるでビジネスマンのように、のりの利いたスマートなシャツと細身のスラックス、ほどよく爪先の尖
「主」を何と呼ぶか問題【僕とパーツの人生紀行】
「パーツ」たちの存在に気づいたきっかけとなった本の中では、いわゆる「主人格」のことが「日常を送る自己」と訳出されている。
トラウマがあっても仕事に行き、家事をこなし、家族の世話をする――日常生活を送る自分のことだ。
トラウマケアとは「日常を送る自己」でいられる時間を増やし、パーツたちの感情に圧倒されず、それを客観的に見つめて対処すること――と表すこともできるかもしれない。
自己の一部に過ぎな
家に犬がいる!【僕とパーツの人生紀行】
主は犬を飼っている。ちょっと人間くさいトイ・プードルだ。
実は僕は少し前まで、家に犬がいることを知らなかった。
トラウマによって断片化された「パーツ」たちは、トラウマを受けた時のまま、意識内での時間が止まっているという。
だからこそトラウマの記憶が体と心に残り続け、鮮烈なフラッシュバックが起きるのだ。(本の中ではもっと脳神経科学的なアプローチからも、フラッシュバックの理由について解説されてい