梅屋敷

オーストラリアの高校留学や帰国子女入試の情報を中心にいろんな話題を書いていきたいと思い…

梅屋敷

オーストラリアの高校留学や帰国子女入試の情報を中心にいろんな話題を書いていきたいと思います。問い合わせは jatcentre@hotmail.com にお願いします。

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ATARを通して理解する日本とオーストラリアの教育の違い

オーストラリアの大学受験は、大学や専門学校の入学を希望する生徒に通っている学校の成績と最終学期に行う卒業試験の得点を加味した得点をATARというポイントにして、上位の生徒から希望する大学に入学するシステムになっています。 ATARとは、Australian Tertiary Admission Rank の略です。Tertiaryは第三次という意味で、イギリスやオーストラリアでは、小学校をプライマリー primary education 中学高校をセカンダリー second

    • 英検1級合格は最低条件 ますますレベルが上がる国際教養学部の合格基準 どのように英語力を伸ばしていくか?

      現在慶応大学に通っている生徒に聞いたら、今年のSFCの一般入試(英語、小論文)の受験者に親のどちらかが外国人であろう受験者が多く受験したようです。 また、5年前、10年前と比較しても明らかに在学している生徒の英語力が高くなり、英検1級合格者でも不合格になる生徒もいるわけです。TOEFL100点以上、アイエルツ7.5でも、数学など他の学力がないと帰国生入試では相手にされません。 現在、私が家庭教師をしている生徒は7名。今年4月から留学した生徒と、今年9月から留学する生徒を除

      • 英語でも理解しながら数学を学ぶ(数学が苦手で英語が得意(好き)な生徒の数学苦手克服法)

        現在数学を教えている4月から中学2年になった生徒がいます。彼女は、今年の9月から海外の高校に1年間(私立の学校で寮生活)留学予定です。 7月に行われる留学前の中間テストまでは現在の中学のカリキュラムで勉強しますが、海外の英語のテキストに事前に慣れてもらうために、少しずつ一部を英語のテキストで勉強しても差し支えない問題を出題したり、日本語の数学用語が今後の英語教育上明らかにマイナスになるような数学表現や、英語にした方が今後理解しやすくなるだろう表現は積極的に問題解説をするとき

        • 4年間の高校留学で4か国語が話せるようになった生徒の話。

          1年半前から家庭教師をしている生徒が、大学に今月入学しましたが、引き続き家庭教師をすることになりました。大学の数学の授業を英語で受けることと、英語のエッセイの添削などになると思います。 この生徒、日本語と英語(TOEFL100点超え)以外にも、フランス語と韓国語が話せるわけです。(両親はともに日本人ですし、留学以前に海外生活の経験もありません。) 凄くないですか? 今日は、私が衝撃を受けた彼女との初めての授業や才能は偶然の積み重ねで開花することや、大学に入学しても神様は

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          数学嫌いを克服。英語の数学問題を解いたり、鉛筆を使わないで問題を解く発想。

          英語力が高い生徒、または、英語力を伸ばしたい生徒限定の教え方になりますが、数学が苦手な生徒に海外の数学の問題を出題して数学を教えることは一つの数学苦手の生徒の数学克服の方法になると思います。 今日は、数日前に中学生に教えた授業の一部を伝えていきたいと思います。 一つ目の問題はこちらになります。 In a certain room the ratio of boys and girls is 4 to 5. After 8 boys enter the room, the

          数学嫌いを克服。英語の数学問題を解いたり、鉛筆を使わないで問題を解く発想。

          中学受験をしない小学6年生の数学の勉強(最終回)1年間を振り返って伝えたいこと

          去年のゴールデンウイークから、毎月、この中学受験をしない小学生のブログを書いてきました。そして多くの人に読んでいただき、これらの記事がきっかけで新しく家庭教師を始めてくれた人もいます。 これらのブログは、現在私が教えている小学生がどのような勉強をしているかを通して日本の教育が古臭く、時代遅れの部分が多いかを理解してもらえたらと思っています。 当然、実際は多くの人が、学校の教科書は紙の教科書が最高でデジタルテキストなんて非効率。なので、当然学校の数学の授業に数学のアプリケー

          中学受験をしない小学6年生の数学の勉強(最終回)1年間を振り返って伝えたいこと

          数学アレルギーを何とか克服した中学3年生の6か月間の物語

          今年の4月から1年間、海外の高校に留学する中学3年生の家庭教師を始めて6か月が過ぎました。 面接時(2023年9月初旬)に伝えていただいた現状と計画は 現在、中高一貫の女子校通っている。(学校のレベルは東大、京大、国立医学部が合わせて年に数名程度の合格者)特別進学クラスでなく、普通科で、成績は中位。数学の成績は全教科で一番悪い。英語力は英検2級合格済。 2024年4月より1年間海外の高校に留学予定。大学は理学部進学希望。(将来就きたい仕事がある) という感じです。

          数学アレルギーを何とか克服した中学3年生の6か月間の物語

          クイズ感覚で数学の問題を解く 出題する4問のバランスを吸収してほしい。アメリカのSAT数学っぽい問題。

          数学を教える場合、どうしても生徒によって、また問題によって、解く時間は異なってしまいます。また、時間配分は生徒に合わせて計画するのですが、完璧に行くことばかりではありません。 つまり、あと5分しか時間がないときに、次の問題を出題したくても、解説なども含めると10分以上予定終了時間を超える気がしたら、別の問題を出題するしかないわけです。 そのような場合は、その生徒にとってあまり難しくない問題で、例えば数か月前に教えて、少し忘れかけている対数指数の問題を視点を変えて出題したり

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          高校留学Q&A 日本の常識とは違うことに視点を当てて、今まで受けた質問やそのアドバイスを紹介します。オーストラリア編

          オーストラリアの高校に留学を考えている場合、実際にオーストラリアの高校に留学した生徒にいろんな話を聞くことはいいことだと思います。 ただ、その方は、留学した学校のことしか知らないわけです。公立の学校でホームステイしていた生徒は、私立の寮の学校がどんな学校生活をしているのかはわからないわけです。 また、学校の授業の内容を聞きたくても、例えば、トップレベルの成績を取って将来オーストラリアやアメリカの大学への進学を考えている生徒であれば、日本と同様にどのレベルの数学を学んで、ど

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          中学受験をしない小学6年生の数学の勉強(10か月目)苦手分野を重点的に少しずつレベルアップさせていく

          小学6年生の生徒を去年の4月末から教えて10か月が経ちました。イギリスのGCSEのテキストを中心に、基礎問題を使ってそれぞれの分野を1か月(合計約15時間)まず教えて、その中で苦手なところがあった場合はチェックして数か月後にアプローチを変えて教えて、ある程度基礎が固まったら応用問題をレベルアップさせながら教えていく。 先月は、多くの女子生徒共通の傾向ですが、図形と並び確率が苦手な生徒が多く、その生徒も理解するのに時間がかかったので、数列(等差数列、等比数列)の簡単な問題をク

          中学受験をしない小学6年生の数学の勉強(10か月目)苦手分野を重点的に少しずつレベルアップさせていく

          1年間の高校留学を成功したと感じるためにしなければならないこと。英検準1級合格だけでは物足りない?

          円安や英語圏の国の異常な物価高で高校留学にかかる費用が上がり続けています。 現在数学を教えている生徒の学校では、夏休みに行う国際科の海外研修が英語圏から東南アジアに変更になったそうです。イギリスに留学している生徒は、KFCの日本では550円のフィレバーガーセットが8ポンド(1600円程度)で、3倍以上、スイスに留学している生徒が、回転寿司は一皿安いので、5フラン(700円程度)だと話していました。 先週仕事で築地と豊洲に行ってきたのですが、平日ということもあって、外国人だ

          1年間の高校留学を成功したと感じるためにしなければならないこと。英検準1級合格だけでは物足りない?

          A-Levelの数学の勉強を日本の数学のテキストで勉強するメリット GCSE AP ATARにも対応できる理由

          先週イギリスで現在A-Levelのコースの勉強をしている生徒から 数学の授業で、以前教えてもらった三角関数の合成の授業がありました。無双できました。 と、話してくれました。 私が数学を教える場合は、その生徒の英語力や数学のレベルや性格などを加味して状況に合わせて海外のテキストを使ったり、日本のテキストを使ったりしています。 例えば、現在教えている小学6年生(日本の小学校)の場合、数学はほとんどGCSEのテキストで教えているので、英語のテキストになります。もちろん、

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          大学受験 小論文対策 英語の文章を使って小論文のお勉強。客観性が重要なら英語のテキストでやってもいいのではないのか?

          英語圏の高校のテキストや、ウェブページに掲載されている世界が乗り越えていかなければならない社会問題、例えば地球温暖化であったり、先進国の少子高齢化問題、移民問題など様々な問題は、英語の文章で読んだ方がいいような気がします。 これは、日本語の文章は仮に翻訳されていたとしても、日本人以外の人が読む可能性は極端に少ないので、日本人の気持ちに偏った文章になってしまうことが多くて、常に日本と世界を比較して文章が展開されてしまうわけです。 一方英語で書かれて文章は、全世界が抱える社会

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          日本の大学入試制度は特殊過ぎます!大学別入試 文系理系 浪人 高校留学で日本の良さと特殊性を理解してほしい

          実際に海外の学校で生活をしないとわからないことはたくさんあります。 例えば、運動会と水泳大会 年齢別で行います。 年齢は、当日の年齢です。 昔は、オーストラリアでは、同じ学年で年齢差が3歳くらいは当たり前でした。いくつかの州では17歳で大学入学です。この30年ですべての州が日本と同じ世界基準の18歳卒業になりました。 オーストラリアの学校の教室で生徒たちは昼食を食べることは基本的にはできません。 基本的にはダイニングルームで食べます。(私立など)公立はダイニングル

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          中学受験をしない小学6年生の数学の勉強(9か月目)数字に親しむことから自然と数列に触れ合いながら学ぶ

          中学受験をしない小学6年生の数学の勉強も9か月目に突入しました。今回を含めて、あと3回で終了します。それ以降は他の生徒と同じように大学受験に向けて本格的に本人の進路に合わせたカリキュラムで続ける予定です。 先月の8か月目のブログはこちらになります。 1月は数字に親しみながら、自然と数列を理解出来たらいいな。と、考えていたので数学の基本的な計算や因数分解、平方完成を解きながら、自然な流れで等差数列や等比数列、階差数列に入れたらと考えながら教えてきました。 中学生に入ったら

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          数学が苦手ではなくて、証明問題が苦手なだけ。それだけで数学を捨ててしまって後悔しませんか?1年の海外留学で数学を得意教科にする戦略。

          大学入試を考えた場合、英語と数学は理科や社会とは違って教科分けはしません。 つまり、理科は物理、化学、生物などの教科選択を行い、社会は日本史、世界史、地理、政治経済など分かれています。国語も現代文と古文、漢文と実質分かれていて、入試では、漢文は含まないなどと表記があります。 英語の場合も、例えば英検1級が合格している生徒にSAT英語や大学入試の英語のアドバイスをする場合は、文学的な文章はそれほど苦にしない生徒が多く、論説文や説明文が合否を左右する場合が多く、選択肢から正解

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