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高校留学。医学部、理工学部はインド人中国人とガチバトル、永住権や海外就職を目指しての海外の大学進学のための高校選び

現在イギリスの高校でA-LEVELの試験を来年控えている生徒と大学進学について話すと、

ロンドンの生徒のレベルがどのくらい高いか想像できない

というのが、正直な気持ちのようです。

これが、田舎の学校に留学している生徒のあるあるです。

以前、この生徒が通っている学校の先生が、A-LEVELの試験に備えてのアドバイスで、

過去問を徹底的にやりなさい。

と、力説されたようで、進学校でない田舎の学校の先生らしい、高いレベルとは無縁の学校で教えている先生が

昭和のアドバイスをしてくれたようです。

とにかく、インド人と中国人のレベルに持って行けるように数学を完成しなければならないので、効率性を追求するより、過去問をやればいいというではなく、過去問をどのように活用するかではないのか?と、突っ込みたくなります。

また、2年後に海外留学を考えている現在数学を教えている中学1年生の親と話をしている時に、

生徒は医学部志望ですが、

現在、中学1年生の生徒で小学6年生時でアイエルツが8.0で、留学する前には、TOEFL120点、アイエルツ9.0を狙えそうなレベルですが、正直海外留学の場合は、英語力はアドバンテージにはなりません。

現在、英語圏に中学高校にインド人と中国系の生徒が大量留学

日本人の場合は、永住権や海外就職に有利な医学部や理工学部への進学よりも、文系でもいいので有名大学進学に入学すれば学部などは関係ないという世界でも特殊な国なのでピンと来ないかもしれませんが、アジア人が海外就職や永住権を狙う場合は、正直理工学部や医学部進学が定石だと思いますし、実際に中国人やインド人はその方向で動いています。

ということで、オーストラリアのクイーンズランド州(ゴールドコースト、ブリスベン)の州の卒業統一試験トップの進学校のホームページをご覧ください。

https://qahs.eq.edu.au/

医学部進学はインド人だらけです、これがシドニーに行けば、中国人が圧倒的に多くなります。

このような状況なので日本人の留学生が医学部に入学するのは本当に困難な状況になるわけです。インドや中国のトップレベルの生徒は、大学進学に特化したそれぞれの国の専門の数学や理科や英語の先生を付けて大学進学を行うからです。

また、英語圏の大学入試は、試験の点数だけでなく、学校の授業の成績や課外活動も加味されて合否が決まります。しっかりと学校の授業もアサイメントをこなし、学校でも模範生でいる必要があるので、本当にハードルが高くなります。

わかりやすく言えば、慶応大学の系列高校で、推薦で医学部に入学するような感じです。現在慶応大学の医学部で学んでいる生徒と話した時に、付属の生徒がとにかくすごいと言っていました。

ということで、日本の大学に行けば医学部はかなり確率が高くなるが、海外の大学の医学部を狙う場合は、数学でインド人などと戦うのは、日本のトップレベルの進学校の生徒と戦うのとは比べものにならないくらいインド人や中国人のレベルが高すぎることを理解しなければならない。というアドバイスをしました。その上で日本では圧倒的にアドバンテージになる英語力も削られるわけで、彼女の純粋な海外の大学で学びたい。という気持ちを叶えてあげたいと思うのですが、本当に正直なアドバイスをしなければならないことは心が痛みます。

インド人の数学のレベルが高い理由を簡単に解説

せっかくですので、インド人の数学の考え方を簡単な例で伝えられたらと思います。また、このように数学を学べば英語力が高い生徒であれば海外の理工学部に入学できるレベルになると思います。

インドの掛け算は20×20まで教える理由

インドでは小さいときに掛け算は20×20まで教えるという話を聞いたことがある人も多いと思います。

で、その中の11から20までの2乗の掛け算はこのようになります。

まず、この式を見た時にすぐに理解してほしいのは

11×11が121で、12×12が144でその差は、144−121で23です。

つまり、11²と12²の差は、それぞれの数を足した合計の差なわけです。

ここから中学校で学ぶ三平方の定理の話に関連付けます。

辺の比が3:4:5の三角形は直角三角形。ということを知っている人は多いと思います。

また、5:12:13も同様に整数の比になる直角三角形です。

つまり、長い2つの辺の長さの比を足すとある数の2乗になれば、直角三角形ができるということです。

5:12:13の場合は、12+13で25だったので、奇数の次の2乗の数は49になるので、足すと49になる連続する2つの整数は24と25ですので、当然このように直角三角形ができるわけです。

他にも、2の倍数の2乗の数の両脇も直角三角形になります。2の2乗の4の±1の3と5はすでに述べましたが、次の2の倍数の2乗の数は4の2乗の16になるので

のようになるわけです。

ある日本のホームページを見たら、

みよこ!強引に父さん、背後に回ってイナバウワー。何してんの?ニコッ。

つまり、ミヨコ3:4:5、強引に父さんは5:12:13、背後に回ってイナバウワーで、8:15:17だそうです。何してんの?ニコッ。が7:24:25。

面白いですよね。自分自身は語呂覚えをすることが本当になくて、生徒に教えてもらって以前聞いた話ですが、数学は暗記で公式を覚えるのではなく、

一つの公式から、今まで学んだ知識を応用して、いろんな公式を導くような勉強をした方が効率的だと思いますが。

やはり日本人は暗記の語呂覚えがいいんでしょうか?

私は、一つの公式から生徒に徹底的に別の公式を導くように教えるスタイルしか興味がないので、語呂覚えは日本らしくていいなとは思いますが。私は絶対にそのような教え方は永遠にしないとは思います。ただ、小学生や中学生にはFOIL(first,outside,inside,last)やSOH,CAH,TOAなどは使いますが。

何よりも、英語力のある人や、英語力を付けたい人は、数学はしっかりと基礎ができていれば高校数学になってから一気に伸びる生徒が多く、これは文章理解力が大きく関わってくるような気がします。

これからの時代、数学が難しいから捨てるのは簡単ですが、数学ができることで、海外の仕事や永住権の取得が有利になるだけでなく、理系の需要が今後さらに高くなることを理解して数学を諦めないで頑張ってほしいと思います。


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