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英語を読みながら学ぶだけでなく、考えながらも学ぶことの大切さ。だいたい、こんなことを言っている。では、済ませないためにしなければいけないこと。

2021年の8月に現在高校3年生の生徒に出題した2つの問題を昨日出題しました。その当時は中学3年生でした。

問題はこの2問です。

What is seven more than twice the greatest negative integer?

What countries are similar in size to Japan?

解説しますね。

What is seven more than twice the greatest negative integer?

最初の問題は数学クイズのような問題です。

the greatest negative integer は最大の負の整数。という意味です。なんか変な言い方ですが、いくつかわかりますか?

マイナス1ですね。

ですので、

マイナス1の2倍よりも7多い数は?

と、なりますので、(−1)×2+7=5で、

答えは5です。

日本では−の符号はマイナスと言いますが、英語では、ネガティブ(negative)という場合もあります。ですので、プラスのことをポジティブ(positive)ということもあるわけです。

ですので、中学生で学ぶ2次方程式の解の公式

英語でいうと、

x is equal to negative b plus or minus the square root of b squared minus 4ac all over 2a

となります。

ほとんどはこの言い方ですが、当然negativeをminusと言っても間違いではありません。

次は、社会(地理)の問題です。

What countries are similar in size to Japan?

面積は数学の授業で学ぶ場合は、areaという単語を使いますが、日常会話では、sizeを使ったり、how bigのような質問の仕方をします。

The total area of Japan is approximately 377,975 km².

で、日本と国土面積が近い国はどこだと思いますか?

実は、ドイツなんです。

ですので、

Germany is around the same size as Japan.

となります。

他ですと、日本の面積とアメリカのカリフォルニア州の面積も同じくらいです。

また、日本の本州の面積はイギリスと同じくらいです。

ちなみにいうと、北海道の面積と同じくらいの面積はオーストリアで、四国はクエート、九州はオランダ、沖縄はルクセンブルクと覚えるといいと思います。

ただ、なんとなく英語を覚えるのではなく、しっかりと記憶にとどめるような覚え方が本当に大事。日常生活と仕事で使う英語の違いをしっかりと意識することの大切さ。

海外に旅行して、現地の人たちと英語で会話する程度であれば、多少の間違いは大きな問題にはなりません。

しかし、将来仕事で使うレベルの英語力を付けたい人にとっては、そのような覚え方では十分ではないような気がします。

学校の授業として英語を勉強すると、

とりあえず、平均点以上取れればいい。

とか、

ある程度文章の意味が理解できれば問題は解ける。

のように、

テストでは少しは間違ってもいい。

という意識を植え付けることが本当に英語力を妨げるような気がします。

例えば、海外に留学して、本当に頑張っている人たちは、そんな中途半端な理解でいいという気持ちで留学生活を送っているわけではありません。

微妙なニュアンスの違いが相手を傷つけるかもしれない。

わかったふりをしてしまえば、相手からの信頼を失う可能性がある。

ですので、エッセイを書いたらすぐに私のところに確認をお願いする生徒もたくさんいますし、日常生活の中で疑問に思っていることをLINEなどで質問する生徒もいます。a few とseveralってどんな違いがあるのですか?など最近質問してくれた生徒もいました。

英語の場合は、日本語以上に使う単語のニュアンスを理解しなければいけない場合が多すぎます。

だいたいでも、highly likely, probably, perhaps いろいろとあります。

例えば、
Probably
Perhaps
Possibly

の3つの単語でも、本当に大きく分ければ、50%以上ならprobablyで、50/50だったら、perhapsで、50%以下だったらpossiblyあたりになると思いますが、これは絶対的な定義があるわけではありません。

ただ、日本語では全部たぶんなんですよね。

女子の方が外国語を学ぶ場合に伸びるのはこのような意識の違いが大きいのかもしれません。と、留学生を教えていて強く感じます。

問題を解きながら英語を覚えるという学び方の大切さ。

当然、いろいろな文章を読んで英語力を付けることは本当に大切なことで、英語を学ぶ上で一番大切なことだと思います。そのうえで、しっかりとした知識を付けながら覚えることがビジネスでは求められるわけです。

英語をビジネスで生かす場合は、ただ、英語に訳すことができればいいというわけではなく、瞬時に、自分たちの住んでいる日本と相手の国との比較、習慣の違い、相手によって、同じことを説明するにしても、アメリカ人に理解しやすい表現と、イギリス人に理解しやすい表現、英語圏ではないヨーロッパの国に伝える場合、アジアの国々に伝える場合では全く違った表現で同じことを説明しなければならないわけです。

昨日、その生徒に、グリーンランドの首都ヌークNuukと、カナダのヌナブト準州の準州都のイカルイト(Iqaluit)間で、定期便の就航が再開されました。2万人弱の人口のヌークと1万人にも満たないイカルイトの国際便の就航は日本には全く関係ない話ですが、両地域間では、祖先がイヌイットという共通点があり、言語も非常に似ているようです。

ただ、この2地域は地球温暖化の進行が非常に早い地域です。また、温暖化の影響で海水温が上昇して、獲れる魚が移動してしまって困っているようです。北極圏付近で急激に進んでいる地球の温暖化が、将来の世界のある姿だと考えて見守ることも本当に大切だという話をしました。

アメリカやイギリスの学校では、単に日本のような穴埋めテストが出来ればいいというわけではなく、しっかりと問題点をレポートにまとめて提出しないといい成績は取れないわけで、日本の学校ではあまり重要視されていないような授業が、テストが非常に大切になっているわけで、それは将来の大学の授業の内容にも大きく影響しているわけです。

英語の文章を読む。という、だけでなく、その内容を把握して、そこで得た知識をいろんな場面で活用できる勉強も大切ではないかと強く感じます。


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