春菊 shungiku

いまを生きることに精一杯。

春菊 shungiku

いまを生きることに精一杯。

マガジン

  • 漁師になりました。

    真鯛の養殖屋での仕事風景(※漁師を辞めたため、更新は終了しました)。

  • 学生が終わることにやっと気づいた。

    小学生から16年続けた学生生活が終わりを迎えるのに、何をすればいいかがわからなくて焦った記録。

  • 22歳から25歳までに考えたこと。

    就職したら人生が決まる時代が終わったせいで、僕たちは永遠に悩まなければいけなくなった。社会人3年目までの葛藤の記録。

最近の記事

  • 固定された記事

人生は初体験を終えるたび、つまらなくなるのだろうか。

人生で一番衝撃を受けたのは、 インドへの一人旅だったと思う。 それは19歳の夏のことで、 世界の無限の広さを知る旅になった。 どう生きてもいいんだと思えた瞬間から、 自分の人生をワクワクする方へ進めようと決意した。 ワクワクすることというのは、 若者の僕にとっては未知の世界のことで、 知らない物事との出会いを無意識に求めている。 経験したことのないものを得るたびに、 人生の幅が広がっていくような気がした。 でも……同時に思うこともある。 また一つ、ワクワクを消費

    • まだ死ねない人間。

      リュックサックひとつ背負って旅する若者のように、僕は自由になりたかった。 誰もいない夜空の下のベンチ。 聞こえるのはトラックのエンジン音。 今まで自分が語ってきたこと。 自分で紡いできた人生。 そのいちばん端っこに今、座っている。 こんな命、どうにでもなれ。 誰もいないから、僕は小声で呟く。 人はみんな、自分の物語を生きている。 じゃあ物語を生きられなくなったらどうしたらいい? もう一度夢を描けばいいさっていう ありふれた邦楽の歌詞が流れ出した。 残念

      • 冬を楽しめたのは、あの道具のおかげ。

        随分と暖かくなりました。 そろそろ、私たちの大好きな“あれ”ともお別れをする時期ですね。 冬場の朝。 私たちの暮らしは、“灯油ストーブ”をつけることから始まります。 家賃4万円の戸建ては、それはそれは愛おしいところがいっぱいあります。ただ、ストーブが“必需品”となるくらい、寒い。 室内にいるのに隙間風を感じるし、1階はあまり陽が当たらないので、日中は外よりも空気が冷たい。 こんなにも寒いと、せっかく早起きをしても布団から出られないのです。 枕元から必死で手を伸ばし

        • 30歳という目標。

          ずっと目標にしていた年齢が終わった。 25歳を目指していた。たぶん、19の頃から。 19の歳に初めて一人旅をして、 どんなふうに生きてもいいと気づいてしまった。 だから、夢を失った。 いったんレールから外れてしまうと、どんなことも自分で決めていかなければならなくなるのだ。 どうしようか悩んだ末に、ぼくは自分に年齢制限を課した。 25歳までに、自分の内と外をじっくりと見て回る。 自分自身とはどういう人間か。 何に感動して、何が好きで、逆に何を嫌だと思うか。 この

        • 固定された記事

        人生は初体験を終えるたび、つまらなくなるのだろうか。

        マガジン

        マガジンをすべて見る すべて見る
        • 漁師になりました。
          春菊 shungiku
        • 学生が終わることにやっと気づいた。
          春菊 shungiku
        • 22歳から25歳までに考えたこと。
          春菊 shungiku

        記事

        記事をすべて見る すべて見る

          年齢を重ねるごとに、精度があがる生き方。

          いま僕は、甘い環境にいる。 この日常が続いていけば、それなりに幸せな人生ができあがる。そんな気がしてしまうほど、幸せな毎日だ。 学生が終わってからずっと、「自分にとって」厳しい環境にいた。 この環境を耐え抜けば、成長に繋がる。これからの人生を豊かにするための修行期間。もう少し頑張ろう。カレンダーの今日の日付に✕印を付けるような気持ちで暮らしてきた。 だから変なことに、今に満足できているこの状況に違和感がある。 もちろん、この日常を守り続けてもいい。それは否定しない。

          年齢を重ねるごとに、精度があがる生き方。

          ゴミ捨ては2週間に1回で良かった。

          燃えるゴミの日は週に2回。 生まれ育った地域でも、初めてひとり暮らしをした場所でも、そして今住んでいるところも、このルールは一貫していた。 だから、ゴミ捨ては週に2回。 固定観念がぼくの頭にはあった。 でも、週に2回「も」する必要なんてなかったということに、最近気づけた。今月からゴミ捨てを2週間に1回にした。 意外と簡単に達成できてしまった。 ゴミ削減の3R。 今月から頑張ったのは、リサイクル。 いつもお世話になっているcoopにはリサイクルボックスがあって、

          ゴミ捨ては2週間に1回で良かった。

          暮らしについて

          人生の指針を見失わない。 そのために、どんな暮らしがしたいかを常に考えている。 暮らしをブラッシュアップして、自分にとっての理想に近づけていく。 それを日々続けていれば、必ずたどり着くことができる。 こだわりのある暮らしへ。

          暮らしについて

          家庭ゴミを極力減らす方法

          どーもです。 こだわりのある暮らしを実現するために、一つずつ生活を見直しています。こだわり方の一つとして、環境に負荷をかけないことを大切にしています。 その中で最も大きな問題の一つとして立ちはだかるのが、ゴミ問題です。いかにして、ゴミを減らそうか……。 僕たち夫婦が始めた小さなこと。 それは、ゴミ捨てを週に1回にすること。 現在暮らしの拠点としている神戸市では、燃えるゴミの指定袋が15L・30L・45Lの3種類あります。 今までは週に2回、30Lのゴミ袋を出してい

          家庭ゴミを極力減らす方法

          周りからの期待と、自分がやりたいこと。

          働き方の話をする。 相手に認められたいという承認欲求をベースに仕事をすると、頑張りすぎてしまう。それが続くと頑張りすぎることが「普通」になって、自分に負荷をかける。限界がやってきて、できなくなる。残るのは相手からの失望と、自己嫌悪感だ。 そうならないために大切なのは、目標を掲げることだ。 なんのためにこの職場で働いているのか。この職場で働くことを通して、習得したいこと、経験したいこと。 自分自身のモチベーションをベースにすることによって、常にブレない働き方ができる。相

          周りからの期待と、自分がやりたいこと。

          生活の質

          「無駄なもの」とは。 自分にとって必要がないのに、生活の中に佇んでいるもの。 そんなものが、実はたくさんある。 やらなければならないと、勝手に勘違いしていることもある。 自分にとって必要なこととは何か。 限られた時間を生きる動物として、それを自覚することは大切なこと。 24時間に、何を詰め込もう。 一つひとつ吟味して、自分らしい生活をつくりあげよう。 備忘録として、今考えていることを一つ。 ゴミを減らすこと。ゴミ出しは週に1回で十分だ。

          25歳という人生の節目を迎えます。

          7日後に25歳になる。 25歳というのは、ぼくにとって節目の歳だ。 25歳までのぼくの目標は、自分の世界を広げることだった。 19歳の時にインドに行って、いかに自分が小さな世界で生きてきたかを痛感した。別にそれは悪いことじゃないのだけれど、果てしなく未知の世界が広がっていることを知ってしまったら、いてもたってもいられなくなった。 この身体に備わった五感を全開にして、興味の赴くままに色々な場所へ行った。 社会で起きている様々な問題を目の当たりにして、それまでの人生のコン

          25歳という人生の節目を迎えます。

          自分の仕事を作る。

          自分がやっていいのかな? と、迷うことばかりだ。 営業中はいつも本番。失敗は許されない。 やろうと思えばできるけど、先輩方がやってくれた方がうまくいく。自分で判断していいのかがわからない。 そうやって指示を仰ぎ、立っているのが苦痛で仕方がない。 だから、どこまでが自分の仕事なのかを自分自身がはっきりと理解すること。 そして、ここまではきちんと任せられると、周りの人に認識してもらうこと。 そうすることで自分の仕事ができて、責任が生まれる。そして、お店の戦力となれる

          自分の仕事を作る。

          自分の身体のメンテンナンス

          常に一流の意識を持って、ベストな選択をし続けること。 これを自分の中で習慣づけることが目標なのに、できない理由があります。 それは、集中力。 レストランは長時間労働で、1日12~16時間は働きます。ランチが終わってディナーの準備をし始める頃が限界で、そこからぼくの集中力を切れはじめてしまう。 とくに週末。 ぼくは根っからのロングスリーパーで、1日8時間寝るように心がけてきました。 それは自分と25年間付き合ってきてわかった、自分の身体のサイクルに合う睡眠時間。

          自分の身体のメンテンナンス

          一流、二流、三流の違い

          前回の記事では、「一流の意識」について話しました。常に自分が思うベストな選択をし続けること。一流の仕事を側で見て、自分に足りないものに気づき、吸収していくこと。 でも、一流の意識を持ち続けると、面倒なことも当然増えていきます。 そこで登場する意識が、妥協。 「まあいいや」と自分を甘やかして、本当はこうするべきだということがわかっていても、やらない。 僕が嫌いなのは、「本当はこうした方がいいんだけどね」と言い訳のように言いながら、手間を省いた簡単なやり方で済ませること。

          一流、二流、三流の違い

          自分史#25 ゲストハウス

          2ヶ月間の四国滞在から帰った後、ぼくはすぐに京都へ向かった。というのもぼくは、残されたわずかな学生生活でやっておきたいことがあったのだ。 それは、ゲストハウスで働くということ。 大学生活を通して、ぼくは大きく変わった。 18 歳までのぼくは挑戦することを避け、自分の殻に閉じこもっていた。そんな自分が色々な場所へ足を運ぶようになったきっかけは、紛れもなく旅だった。 旅が色々な生き方をしている人たちと出会わせてくれたおかげで、自分の将来はどこまでも自由で、これからどんな選

          自分史#25 ゲストハウス

          自分史#24 就職活動(野菜・養鶏・牧場)

          大学4年生の夏休み。 ぼくは卒業後、生産現場で働くことをすでに決心していた。 当時の想いについては、「大学4年生の頭の中」というブログに書き残している。 僕は農業や漁業・狩猟・畜産に非常に興味があり、卒業後に一次産業の生産現場で働くために日本の田舎地域を巡る旅をしています。 一次産業といっても、様々な地域や職種がある。 一次産業の就職先を探すため、ぼくは2ヶ月間四国へ行くことにした。 ーーーーー ・高知県滞在、ニラと養鶏まずぼくが1ヶ月お世話になった会社は、高知県四

          自分史#24 就職活動(野菜・養鶏・牧場)