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ありがとさん。冬を楽しめたのは、灯油ストーブのおかげでした。

随分と暖かくなりました。

そろそろ、私たちの大好きな“あれ”ともお別れをする時期ですね。


冬場の朝。
私たちの暮らしは、“灯油ストーブ”をつけることから始まります。

家賃4万円の戸建ては、それはそれは愛おしいところがいっぱいあります。ただ、ストーブが“必需品”となるくらい、寒い。

室内にいるのに隙間風を感じるし、1階はあまり陽が当たらないので、日中は外よりも空気が冷たい。

こんなにも寒いと、せっかく早起きをしても布団から出られないのです。

枕元から必死で手を伸ばして、点火のレバーをひねる。


ボッ、チッチッチ。

ストーブの周りから空気が赤色に染まり、ようやく私たちはのそのそと布団から出ることができる。

そうしたらこの上にやかんを置いて、沸いたお湯で珈琲を淹れる。

春になったら、この日課がなくなる。

待ちわびた春を喜ぶ気持ちより、今はまだ冬が終わることが寂しい。

灯油ストーブを愛でる朝も、あと少し。



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